起き上がれず、子どもに近づけず…コロナから高齢育児を考えました|「ママと記者やってます」㉚
毎日が体力・気力勝負! 40代ママ記者による子育てコラム
ココハレ編集部員であり、40 代ママの門田がお届けする子育てコラムです。子どもは 1 年生と年少児の姉妹。うまくいかない子育てに悩み、体力・気力の衰えを嘆いています。泣いて笑って、怒ってしまって反省して…、そんなどたばたの毎日をご紹介します。
新型コロナウイルスが始まって 3 年目の夏、初めて感染しました。ベッドから起き上がれず、子どもたちとも一緒に過ごせなくなり、高齢での子育てについてあらためて考えました。
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健康が取りえだったはずなのに…
健康で、丈夫なのが取りえだった私。2022 年夏は、その自信が大きく揺らぎました。
ある日の午後、「あれ?喉がいがいがする…」。オミクロン株がまだまだ猛威を振るっていた頃のこと。翌朝には発熱し、検査キット、発熱外来を経て、コロナの陽性が確定しました。
確定前から 2 階に自主隔離しました。熱が出ると起き上がれなくなり、完全ダウン。寝込んだ状態が丸 2 日続きました。
育児と家事は夫のワンオペに。「ねぇねぇ、お父さーん」「おなかすいたー」「お風呂イヤー」…。1 階で繰り広げられるいつもの光景が手に取るように分かりますが、私には何もできません。
感染防止のため、子どもに近づいてはいけないし、そもそも近づく元気がない。これは親として、かなり申し訳ない状況でした。私の場合は倦怠(けんたい)感が強く、熱が落ち着いても、しばらくは体に力が入りませんでした。コロナ特有の症状とはいえ、回復力がなさ過ぎます。これはもしかして、年のせい?!
長女を出産したのが 37 歳、次女を出産したのが 40 歳。いわゆる高齢出産・育児組です。日々「しんどいな」と感じながらも、まだまだ若いつもりでした。多少の無理を体力でカバーしてきた 30 代とは明らかに違うことを、受け入れねばと思いました。
家庭内感染を防ぐのは不可能…
家庭にウイルスを持ち込んでしまった責任も感じました。家族にうつさないように 2 階でじっとしていましたが、部屋から一歩も出ずに過ごすのは無理。そもそも、発症の 2 日前からウイルスが排出されているのなら、家庭内感染は防ぎようがありません。
次女、夫へと感染し、療養途中でワンオペ交代となりました。
幸いにも、次女は一晩の高熱で回復し、元気!長女にはうつらなかったようで、いつも通り元気!外に出られない子どもたちの体力は有り余っています。
「ちょっと、おもちゃ出し過ぎ!片付けて!」
「ご飯食べるよー。お母さんの声、聞こえませんかー?聞こえてるでしょー?」
「こらー!またけんかしゆう!ちょっと離れて!」
朝ご飯を作ったと思ったら、もうお昼。午後も一息つく暇はなく、すぐに夜です。日常に戻れてうれしい半面、「もうちょっと、2 階で 1 人で過ごしたかったなぁ…」。
子育ては何を置いても、健康が一番ですね。娘たちが独り立ちする頃、私は 60 代。老後なんてまだまだ想像できませんが、「それまでは絶対に元気でいないと」と思っています。