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子育て中の大掃除は大変!うまく進めるこつは?|高知市子育て支援センターいるかひろば・土居寿美子さんコラム「こころのとびら」㊸

子育て中の大掃除は大変!うまく進めるこつは?|高知市子育て支援センターいるかひろば・土居寿美子さんコラム「こころのとびら」㊸

子育ての悩みに寄り添ってきた「いるかひろば」の土居寿美子さんが子どもへの関わり方を紹介します

子育てで困った時、悩んだ時、相談に乗ってくれるのが地域子育て支援センターです。

コラム「こころのとびら」は、高知市の地域子育て支援センター「いるかひろば」を運営するNPO法人の理事長・土居寿美子さんが執筆。たくさんの親子に寄り添ってきた経験から、わが子への関わり方を紹介します。

12 月は大掃除の季節。「普段できない所を掃除したい」「増えたおもちゃを片付けたい」と思うものの、子育て中はなかなかうまく進みませんよね。土居さんも子育て中は失敗の連続。子どもの行動を見ながら、こつをつかんでいきました。

コラム「こころのとびら」はこちらから

大掃除の何が大変?予定通りにいかないことばかり…

早くも 12 月になりました。この時期になると、年末の大掃除をされるご家庭も多いと思います。

子育てをされながらの大掃除、大変だと思います。ご苦労さまです。

いるかひろばもクリスマス仕様。遊びにきてくれた子どもさんの手形でツリーを作っています
いるかひろばもクリスマス仕様。遊びにきてくれた子どもさんの手形でツリーを作っています

年末の大掃除、わが家は大変でした。何が大変って…。子どもたちが幼児や小学校低学年の頃は、予定通りにいかないことばかりでした。

壊れたり、ぼろぼろになって使わなくなったおもちゃを処分しようとごみ袋に入れていたら、子どもたちがやってきます。もう見向きもしなくなっていたおもちゃをごみ袋から引っ張り出し、遊び始めます。

私:「もう使わないでしょ?」「今まで使ってなかったのに」

子ども:「イヤだ!」「いる~!」

しまいには、子どもは泣き叫び、私の気持ちは最悪。大掃除どころではありませんでした。

おもちゃはどんどん増えていきますね…
おもちゃはどんどん増えていきますね…

この頃はまだまだ、子どもに合わせた関わりではなく、自分の気持ちを優先していました。部屋の大掃除に重ねて、しつけの一環として「子どもにお片付けをしてもらいたい」「手伝ってもらいたい」と考えていました。

自分の思いを子どもに言っても伝わるわけもなく、イライラしながら大掃除をしていたなぁと思い出します。

「何とか子どもに伝わらないものか…」と試行錯誤を始めたのもこの頃でした。長男の様子を見ていると、壊れていても大事なおもちゃがあること、そして「目の前でごみ袋に入れる」という行為が駄目なんだと分かってきました。私がたどり着いた行動がこちらです。

おもちゃの処分は、子どもがいない時、もしくは寝ている時に実行する!

長男の大事なおもちゃを省けば、スムーズに処分につながりました。

わが子が「してほしくない行動」をした時にどう関わったらいい?

わが子が「してほしくない行動」をした時、親がどう関わったら、その行動が減るのでしょうか。

イヤなことは無理強いしない。子どもができないことは手伝う。

そのためには、わが子は何ができて、何が難しいのかを把握しなければいけない。

私が試行錯誤してきた子育ては、いるかひろばで取り組んでいる「ペアレント・プログラム」の考え方だったんだと気付きました。

ペアレント・プログラムでは自分の個性、子どもの個性を一つ一つ把握していきます
ペアレント・プログラムでは自分の個性、子どもの個性を一つ一つ把握していきます

ペアレント・プログラムは、子どもの行動の理解の仕方を学び、子どもの個性に合った行動で関わっていく子育ての考え方です。子どもに合わせた関わり方を考えていく上で、自分の個性を理解し、子どもの個性を理解していきます。

具体的には、行動から「いいところ」「努力しているところ」「困っているところ」を見つけていきます。そして、「困ったところ」を掘り下げ、行動が少しでもプラスに変わっていけるように、プログラムを通して考えていきます。

「何で言うことを聞いてくれない?」→「やりたいことを押しつけていたかも…」

受講されたほとんどの方が「気持ちの整理整頓ができました」と感想を話してくださいます。

あるお母さんは、とてもアクティブな方。楽しい予定を入れても、お子さんは乗り気でないことが多く、「子どもが何で言うことを聞かないのか」と四六時中、イライラしていました。ペアレント・プログラムを通して、「自分がやりたいことを子どもに押しつけていたかも…」と気付きました。

お母さんはたくさん入れていた予定を自分から減らしました。すると、「気持ちに余裕ができました」。気持ちに余裕ができると、お子さんの行動も変わったそうで、笑顔で教えてくれました。

「アクティブ」というお母さんの性格も、お子さんも変わっていません。ですが、お母さんの行動が変わることで、お子さんの行動も変わるのだなと、あらためて感じました。

ペアレント・プログラムで使う「現状把握表」。こちらはココハレの記者さんが体験で受講した時のものです
ペアレント・プログラムで使う「現状把握表」。こちらはココハレの記者さんが体験で受講した時のものです

子どもは成長に伴い、変化していきます。行動を把握していく「現状把握表」の内容も変わっていくので、再受講される方もいます。

ペアレント・プログラムは数人のグループで行うものですが、中には「他の人に聞かれたくない」という方もいます。いるかひろばでは「育児相談」として、個人向けにもペアレント・プログラムを行っています。

「何で言うことを聞かないの!」「どうしてイライラするんだろう…」。子どもにどう関わっていけばいいか悩んでいる方がおられましたら、一度受講してみませんか?

気持ちの整理整頓につながれば幸いです。

 

土居さんに相談したい場合は、「いるかひろば」に問い合わせをしてください。

高知市地域子育て支援センター「いるかひろば」

  • 住所:高知県高知市六泉寺町22 港孕保育園内
  • 電話:088-834-1484
  • 利用時間:月~金曜 9:30~12:00、12:30~15:30  日 、土曜日(月 2~3 回)9:30 ~ 12:00
  • 駐車場:無料。4 台(身体障害者用が 1 台)。置けない場合は提携先を案内します

オンラインいるかひろばのスケジュール

  • お試しオンライン(相談も):月~金曜日 9:30~10:00
  • オンラインいるかひろば:月~金曜日。午前は 11:00~11:30 、午後は 15:00~15:30 。通所いるかひろばとつないで「集まりの時間」を行います

 

土居さんへのインタビューはこちら

【ココハレインタビュー】「いるかひろば」理事長・土居寿美子さん|しんどい気持ち、安心して話して

この記事の著者

門田朋三

土居寿美子

高岡郡梼原町出身。保育士として 2005 年から高知市の港孕保育園に勤務。07 年から港孕保育園内にある地域子育て支援センター「いるかひろば」の常勤スタッフとして、親子に寄り添った支援に取り組んできました。19 年 11 月に特定非営利活動法人いるかひろばを立ち上げ、理事長に。20 年から、いるかひろばをNPOとして運営しています。趣味はバレーボール。洋服やケーキなど何かを作ることも好きです。好きな言葉は「一所懸命」。

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