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SNSを見るとマイナス情報ばかり…気持ちが落ち込んではいませんか?|高知市子育て支援センターいるかひろば・土居寿美子さんコラム「こころのとびら」㊽

SNSを見るとマイナス情報ばかり…気持ちが落ち込んではいませんか?|高知市子育て支援センターいるかひろば・土居寿美子さんコラム「こころのとびら」㊽

子育ての悩みに寄り添ってきた「いるかひろば」の土居寿美子さんが子どもへの関わり方を紹介します

子育てで困った時、悩んだ時、相談に乗ってくれるのが地域子育て支援センターです。

コラム「こころのとびら」は、高知市の地域子育て支援センター「いるかひろば」を運営するNPO法人の理事長・土居寿美子さんが執筆。たくさんの親子に寄り添ってきた経験から、わが子への関わり方を紹介します。

いるかひろばでは利用者がふと口にする「つぶやき」を大事にしています。「子どもと 2 人で過ごしているとストレスがたまる」というお母さん。スマホでSNSを見ると、「マイナス情報ばかりが目につく」そうです。皆さんは経験ありませんか?

コラム「こころのとびら」はこちらから

「子どもと2人過ごしているとストレスが…。つい、スマホを見てしまいます」

梅雨の時季になりました。気温も上がり、じめじめとうっとうしい日が増えそうです。最近の雨の降り方はとても激しく、外に出るのもおっくうになる日もあるかもしれません。

そんな時に、皆さんはどのように過ごされていますか?

アジサイがきれいに咲いていました
アジサイがきれいに咲いていました

いるかひろばでは、利用者から日々、いろんなつぶやきを聞かせていただいています。少しご紹介します。

「事情があり、家にいなくてはいけない日が続いていました。子どもと 2 人で過ごしていると、ストレスがたまります。そんな時、スマホでSNSを見てしまうのですが、私にとってはマイナスな情報ばかりが目につきます…」

SNSでは自分がフォローしている人の投稿以外に、「おすすめ」の投稿が流れてきます。SNSの閲覧からその人の興味などが分析されて流れてくるのだそうです。

例えば、「子どもに好き嫌いなく食べてもらいたい」と思い、食事の“あの手この手”について検索すると、その後は子どもの食事や子育ての情報が表示される仕組みになっているそうです。

子育てでストレスを感じている時に、誰かの子育ての成功体験が次々と表示されたら…。「私は成功していない」と落ち込むのも無理はないと思います。

「子どものためにと思っておでかけ…。でも、しんどいです」

こんなつぶやきもありました。

「子どものためと思い、子育て支援の場やイベントに出かけています。でも、せっかく行ったのに、私は子どもを追いかけているばかり。すごく疲れます。『出かけるのがしんどい』と思う日もあります」

「子どものために」と頑張り過ぎてはいませんか?(写真は本文とは関係ありません)
「子どものために」と頑張り過ぎてはいませんか?(写真は本文とは関係ありません)

「子どものために」というこの方の思いはよく分かります。

一方で、お母さんにとっては、出かける場所がリラックスできる場所になっていないのでは…と気になりました。

子育て支援の「合う」「合わない」は人それぞれです

新型コロナウイルス感染症が 5 類に移行して 1 年。人の流れは以前のような活気が戻ってきました。

コロナで支援センターが開所できなかった頃、いるかひろばでは「皆さんとどうつながれるのか」を考えてきました。

お手紙、ホームページ、インスタグラムでの発信…。皆さんと少しでもつながりたいと考え、オンラインも取り入れました。

オンラインを取り入れたきっかけは、コロナでした
オンラインを取り入れたきっかけは、コロナでした

コロナが落ち着いた今も、オンラインは続けています。

「遠方に住んでいる」「外出が難しい」など、さまざまな理由でいるかひろばに来られない方のために、集まりの時間をオンラインでつないだり、画面越しに相談を聞いたりしています。

「ペアレント・プログラム」もオンラインで受講できます。子どもの困った行動を理解し、褒めて育てるこつを学ぶ講座で、個別でも開催しています。

つながる方法は、リアルだけではありません(写真は本文とは関係ありません)
つながる方法は、リアルだけではありません(写真は本文とは関係ありません)

子育てやご家庭の状況はそれぞれ違います。同じ支援でも、その方にとって「合う」「合わない」があって当然ですし、合わないことが悪いことではありません。

妊活をされている方、妊娠をされている方、家で育児をされている方、仕事と育児を両立されている方…、皆さん一人一人が「ほっとできる場所」「自分の居場所」を見つけて過ごされることを、いつも願っています。

皆さんが「自分の居場所」を見つけられますように(写真は本文とは関係ありません)
皆さんが「自分の居場所」を見つけられますように(写真は本文とは関係ありません)

出かけた場所、いつも使っているSNSなどがしんどくなった時は、そっと離れてみるのも一つの方法です。そんな時は「自分がどうしたいか」を大切に考えていってみませんか?

「自分の考えがまとまらない」「一人で考えるのがしんどい」という時はぜひ、私たちにお声がけください。オンラインでも構いません。

お母さん、お父さんがしんどくならずに過ごせる方法を、一緒に考えたいと思っています。

 

土居さんに相談したい場合は、「いるかひろば」に問い合わせをしてください。

高知市地域子育て支援センター「いるかひろば」

  • 住所:高知県高知市六泉寺町22 港孕保育園内
  • 電話:088-834-1484
  • 利用時間:月~金曜 9:30~12:00、12:30~15:30  日 、土曜日(月 2~3 回)9:30 ~ 12:00
  • 駐車場:無料。4 台(身体障害者用が 1 台)。置けない場合は提携先を案内します

オンラインいるかひろばのスケジュール

  • お試しオンライン(相談も):月~金曜日 9:30~10:00
  • オンラインいるかひろば:月~金曜日。午前は 11:00~11:30 、午後は 15:00~15:30 。通所いるかひろばとつないで「集まりの時間」を行います

 

土居さんへのインタビューはこちら

【ココハレインタビュー】「いるかひろば」理事長・土居寿美子さん|しんどい気持ち、安心して話して

この記事の著者

門田朋三

土居寿美子

高岡郡梼原町出身。保育士として 2005 年から高知市の港孕保育園に勤務。07 年から港孕保育園内にある地域子育て支援センター「いるかひろば」の常勤スタッフとして、親子に寄り添った支援に取り組んできました。19 年 11 月に特定非営利活動法人いるかひろばを立ち上げ、理事長に。20 年から、いるかひろばをNPOとして運営しています。趣味はバレーボール。洋服やケーキなど何かを作ることも好きです。好きな言葉は「一所懸命」。

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