小学4年生になると聞こえてくる「塾」「私立」「受験」…うちの子の将来は?|「ママと記者やってます・66」

毎日が体力・気力勝負! 40代ママ記者による子育てコラム
ココハレ編集部員であり、40 代ママの門田がお届けする子育てコラムです。子育てに泣いて笑って、怒ってしまって反省して…、どたばたの姉妹育児をご紹介します。
小学 4 年生の長女の周りで「塾」「私立」「受験」という高学年らしい話題が上がるようになりました。「勉強嫌い」を公言するうちの子は大丈夫なの?
ということで、将来の仕事について親子で考えるイベントに参加してみました。
これまでのコラムはこちら
親同士の会話も、気づけば「塾」「私立」
ココハレでは 2025 年、新たに「ココボイス」を始めました。「音声メディア」に挑戦してみようという企画で、ココハレ編集部員のおしゃべりをお届けしています。
ほそぼそと運営しておりますが、ちりも積もれば…で気づけば 11 回分を公開中。11 回ではこのコラムについて語ってみました。
収録を前に、過去のコラムを読み返しました。
スタートは 2020 年 4月 。長女は 4 歳、次女は 1 歳でした。食べてくれない食事、イライラさせられっぱなしのイヤイヤ期、ウォシュレットを浴びせられたトイレトレーニング……何もかもが懐かしい!

たった 5 年で、子育てにまつわるキーワードや関心事は確実に変わりました。
小学 4 年生になった長女の周りで聞こえてくるのは「塾」「受験」「私立」。親同士でも「あの塾がいい」「あの学校がいい」という話に自然となります。
高学年になったんだなぁと、しみじみ感じます。
「朝ギリギリまで寝たいから、近くの学校でいい」
長女と次女には「自分が思う道を進んでほしい」と思っています。
本人が望まないのに「塾に行きなさい」「私立中に行きなさい」「大学に行きなさい」と押しつける考えは全くありませんが、親として気になるかどうかはまた別の話。
「○○ちゃんが塾に入ったんだって。私立に行くんだって」なんて聞くと、妙にそわそわします。
教えてくれる長女はそもそも、「私立」を知りません。ざっくり説明すると、即答されました。
「塾で勉強して?テストを受けて?私はいい」「近くの中学校がいい。朝ギリギリまで寝たいから」
さすが勉強嫌い!一ミリもブレません。

とはいえ、「私は勉強したくないから勉強しません」「分かった。じゃあ、しなくてOK!」というわけにはいきません。
将来やりたい仕事があるのなら、そもそも将来の可能性を広げていくには、「勉強が嫌いだからしません」はまずいのよ。
…という、とても抽象的だけど大事なことをそろそろ伝え始めねば…と思い、この夏休み、親子でイベントに参加しました。
「赤ちゃんが好きだから保育士になる」
参加したのは「親子みらい×ワーク研究室」。ジョブカフェこうちさんの主催で、子どもが自分の将来について考えるイベントです。
さまざまな仕事が書かれたカードを見ながら、興味のある仕事を分析していきます。
「赤ちゃんが好きだから保育士になる」と常々話している長女ですが、世の中にはたくさんの仕事があることを知ると、どうなるでしょうか。

時間をかけてカードをより分け、選んだ三つがこちら。

- 1 位…保育士
- 2 位…気象予報士
- 3 位…美容師
なんてまとまりのない…。4 年生ってこんな感じなの?!
長女の横で心配になりましたが、「将来のために、今からどんなことができる?」という問いかけへの答えを見て、考えが変わりました。

文章はたどたどしいですが、
- 周囲に赤ちゃんや小さい子がいたら観察する
- どんな時に、何をしている時に笑顔になるのかを見る
- 泣いていたら、その理由を考えてみる
と話していました。
自分なりに将来を考えている姿は頼もしく映りました。親は見守り、応援するのみですね。
「勉強しようか。めんどくさいけど」
その後、保育士さんになるには資格が要ることを伝えました。高校を卒業した後、専門学校や大学で専門の勉強が必要なこと、幼稚園の先生の資格も取っておくといいことも分かりました。
長女は「それなら、まぁ、勉強しようか。めんどくさいけど」。解けない問題にイライラするのは相変わらずですが、机には向かっています。

それなりにしっかりしてきたんだなぁとうれしく感じていた矢先、自分のスマホを持ちたい長女からこんな発言がありました。
長女:「お母さん、○○ちゃんも私立に行くんだって。学校が別になったら、会えなくなるよね」
私:「そうだねぇ」
長女:「寂しくないように、いつでも連絡が取れたらいいなと思って。だから、スマホ買って!」
私:(ため息をつきつつ)「まだ 4 年生でしょ?卒業まで 2 年以上あるよ?学校で会えるから、スマホは要らないでしょ」
長女:「あ…」
なんと浅い説得を…。「しっかり」なんて、まだまだ。「しまった…」という横顔を見ながら、親元から巣立つまで責任を持って育てていかねばと思う母です。
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