【イチ押しニュース】土佐市高岡商店街で月に1度の「蚤の市」が人気です!
シャッター通り化で活気を失った商店街を盛り上げようと、土佐市の高岡商店街で月に 1 度、蚤(のみ)の市が開かれ、人気を集めています。
2021 年 7 月からスタートした「高岡蚤の市」は、開催ごとに出店者、来場者が増加。今年 9 月は空き店舗などの出店スペースに、人気スイーツ店、雑貨屋などバリエーション豊かな 30 店舗が出店しました。
地域商店街の復活に向けた新しい取り組みです。
高岡商店街 蚤の市で活気 空き店舗活用し月1回 1年でにぎわい倍増 土佐市
(高知新聞 2022 年 10 月 3 日掲載)
シャッター通り化が進む土佐市中心部の高岡商店街を盛り上げようと、市民有志らが毎月1回「高岡蚤(のみ)の市」を開いている。空き店舗などを活用した出店数は昨夏のスタート時から倍増。回を重ねるごとに増える人出に、商店関係者らが元気づけられている。
市商工会などによると、同商店街は30年ほど前まで多くの客でにぎわっていたが、徐々に衰退。営業店舗は2010年に174あったが、22年は109に減った。
有志らは昨年4月、商店街内にあるしだれ桜をPRしようと、出店イベントを開催。「一過性で終わらせたくない」と思い立ち、市内外の飲食店や雑貨店などに呼び掛けて、7月から月1回の蚤の市を開催するようになった。
商店主らが新たに空き店舗の持ち主を紹介してくれたり、運営を手伝ってくれるボランティアが現れたりと人の輪は拡大。空き店舗を中心とした出店スペースは当初6店舗分だったが、今年9月11日は14店舗分に計30以上の出店があった。
市民の認知度も高まっており、高知市で人気のスイーツ店には行列も。数年前に廃業した銭湯「ゑびす湯」では、似顔絵描きやネパールカレーの販売などがありにぎわった。
商店街で呉服店を営む別役三智さん(78)は、敷地を雑貨品やドーナツ販売店に提供した上で本来は休みの自店も営業。「ようけ人が来てくれる。月1回でも心が元気になる」と話す。10年ほど前に閉店した鮮魚店を貸す真鍋英雄さん(69)も「いろんな人の会話を聞くだけでもうれしい」と笑顔を見せる。
中心メンバーの久保明莉さん(37)は「蚤の市を継続することで、商店街に自活力が生まれていると感じる。今後も古き良き街を残す方法を考えていきたい」と話している。次回の蚤の市は10月9日午前10時から。(谷川剛章)
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