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高知県内の全市町村に放課後子ども教室が開設されました|週間高知の子どもニュース(2021年5月22~28日)

雨が降ったり、やんだり。空はどんよりとして、傘が手放せない梅雨らしい週になりました。

空き教室などを利用して放課後の子どもの居場所を提供する放課後子ども教室が、今春から安芸郡東洋町の甲浦小学校で始まりました。これで高知県内全ての市町村で開設されたことになります。勉強やスポーツに遊び。楽しい経験の場になるといいですね。

2021 年 5 月 22 ~ 28 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。

「こども110番の家」ステッカー作成 ミタニ建設(高知市)

(高知新聞 2021 年 5 月 25 日掲載)

地域の子どもを守ろうとミタニ建設工業(高知市針木東町)が、同社キャラクターの「やいろちゃん」をデザインした「こども110番の家」ステッカーを作った=写真。本社や営業所、現場事務所などに掲示する。

「―の家」は緊急時に子どもの避難場所となるもので県警が指定。アンパンマンのマークが目印だが、他のキャラでも作ることができる。

同社は12年前から防犯パトロールなどの見守り活動を継続。ステッカーは「会社のキャラでも作れると他社にも知ってもらい、見守り活動が広がる契機に」と作成した。

20日、地元児童や県警関係者らを同社に招いて三谷剛平社長(42)がステッカーを披露。朝倉第二小学校1年の山中萌々花さん(6)は「困ったことがあったら、ここに来て知らせたい」と話していた。(玉置萌恵)

田野々、北ノ川小 中学統合控え交流 高知県四万十町

初めて合同授業を行った児童(四万十町大正の田野々小学校)
初めて合同授業を行った児童(四万十町大正の田野々小学校)

(高知新聞 2021 年 5 月 26 日掲載)

2022年度に中学校が統合する高知県高岡郡四万十町の大正地域で、同じ校区となる田野々小学校(大正)と北ノ川小学校(大正北ノ川)の5、6年生が25日、合同授業を行った。来春以降、同じ中学に通うことになる児童が、一足早く顔を合わせ交流した。

同町では今春、窪川地域の興津中が窪川中に統合。大正地域でも北ノ川中を大正中に統合する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で地元説明会などが行えず、1年延期された。

この日は田野々小で両小の計26人が交流。自己紹介やレクリエーションを行った後、学年に分かれて算数の授業を行った。

6年生の教室では、パズルやゲーム感覚で数式を考える問題に取り組んだ。日頃は複式学級で学んでいる北ノ川小の宮脇茜琳(ありん)さん(11)は「仲間が増えたみたいでうれしい。みんなの顔が分かって安心した」と話していた。

両小は今後、月1回程度、合同で授業や行事などを行う。北ノ川中、大正中でも統合へ向けて交流を進める。(小林司)

イカの赤ちゃん楽しみ 高知・大月小児童が産卵助け、ふ化観察へ

イカの卵を手に取る児童ら(大月町の大月小学校)
イカの卵を手に取る児童ら(大月町の大月小学校)

(高知新聞 2021 年 5 月 26 日掲載)

海の環境学習に取り組む高知県幡多郡大月町弘見の大月小学校に24日、アオリイカの卵が持ち込まれた。児童が産卵床として海に沈めた木材に付いた卵で、ふ化や稚イカの様子を観察していく。

産卵床づくりはすくも湾漁協や同町柏島のNPO法人黒潮実感センター、地元ダイバーらが毎年、児童を招いて実施。今年も4月にヒノキの間伐材約50本を柏島沖に沈めた。

校内での卵の観察は3年目。この日は実感センターの神田優代表が同校に卵を届け、6年生27人に授業した。サヤエンドウのように房になった白い卵を見せながら、「ふ化に近づくにつれ房の長さが変わるのでよく観察して」などと呼び掛けた。

子どもたちは卵を恐る恐る手で触り「柔らかっ」と声を上げた。谷大地君(11)は「ゼリーみたいで枕にしたら気持ちよさそう。生まれてくるのが楽しみ」と笑顔で話していた。

卵は水槽に移して校舎玄関付近に設置。1週間ほどでふ化が始まる見込みという。今年は、大月町で魚を採集している四国水族館(香川県宇多津町)の職員も学習に協力。稚イカの餌となるプランクトンなどを提供する。(新妻亮太)

東洋町・甲浦小でも放課後教室 高知県内の全市町村に普及

放課後子ども教室で、風船のこいのぼり作りを楽しむ児童ら(東洋町河内の甲浦小学校)
放課後子ども教室で、風船のこいのぼり作りを楽しむ児童ら(東洋町河内の甲浦小学校)

(高知新聞 2021 年 5 月 27 日掲載)

空き教室などを利用して放課後の子どもの居場所を提供する放課後子ども教室が、今春から安芸郡東洋町河内の甲浦小学校で始まった。これで高知県内全ての市町村で開設されたことになり、同町の保護者らは「安心して子どもを預けられる」と喜んでいる。

放課後子ども教室は、勉強やスポーツ、遊びを通して子どもと住民が交流する場。県教委によると県内では2007年度に設置が始まり、20年度末時点で同町を除く33市町村で計143カ所設けられていた。

同町でも以前から甲浦地区で設置を求める声があったが、スタッフを確保できず見送られてきた。町教委は昨年9月、地区の保育園、小学校の保護者に改めて意向を調査。8割近くの要望を受け、地域学校協働活動推進員の橋本恵子さん(46)が中心となって地区内で声を掛け、10人のスタッフが協力に応じたことで設置にこぎ着けた。

教室は平日午後2時半~5時半に開設。現在、児童21人がバスケットボールなどのスポーツや紙飛行機作りなどの工作を住民と一緒に楽しんでいる。

5年の山谷彩乃さん(11)は「今まで一人でしか遊べなかったけど、友達と一緒に宿題をしたり、遊べたりしてうれしい」とにっこり。2年生の娘を預けるシングルマザーの女性(41)は「これまでは早く仕事を切り上げなければならず、生計にも影響が出ていた。地域の人に温かく見守ってもらえ、本当に助かる」と話していた。(板垣篤志)

ヒラメ大きく育て!園児が稚魚放流 土佐清水市

ヒラメの稚魚を放流する園児(土佐清水市以布利)
ヒラメの稚魚を放流する園児(土佐清水市以布利)

(高知新聞 2021 年 5 月 27 日掲載)

土佐清水市のきらら清水保育園(清水ケ丘)の年長児32人が25日、同市以布利の海岸でヒラメの稚魚約5千匹を放流した。

市内の漁業関係団体でつくる栽培漁業推進協議会が、園児らを招いて毎年行っている。

園児は体長5~9センチの稚魚をバケツに小分けにしてもらい次々と放流。「めっちゃいっぱいおる」「かわいい」とはしゃぎながら、「バイバ~イ」と声を掛け、海中へと泳いでいく稚魚を見送った。(山崎彩加)

全国学力テスト2年ぶり実施 高知県内は9500人参加 全国208万人

全国学テに臨む中学3年生(高知市の三里中学校)
全国学テに臨む中学3年生(高知市の三里中学校)

小学6年生と中学3年生を対象にした文部科学省の「全国学力・学習状況調査(全国学テ)」が27日、全国一斉に行われ、高知県内では293校の約9500人が調査に臨んだ。昨年度は新型コロナウイルスの影響で中止され、実施は2年ぶり。

昨春の一斉休校による学習の遅れに対応するため、時期も例年の4月から繰り下げた。県内の参加校は公立校290校(小学校184校、中学校100校、義務教育学校2校、特別支援学校4校)と国立の付属小中、私立の高知小。

テストは国語と算数・数学の2教科で、昨年度までに学んだ内容が出題された。このほか、生活習慣や学習環境などを尋ねる質問紙調査を行い、コロナ禍の影響も調べる。

高知市仁井田の三里中学校では約90人が問題に取り組んだ。中越英二校長は「すぐに自校で採点し、課題を分析して授業改善に生かす」としている。

全国では約208万人が参加した。文科省は8月末に都道府県別の平均正答率を公表する予定。(石丸静香)

この記事の著者

小笠原雄次

小笠原雄次

息子と娘はすでに成人。孫ができるのはいつになるか。趣味はテニス。体調管理も兼ねてプレイしてます。1963年生まれ。

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