大篠小の岡林さんが100メートルで小学生日本新を記録しました!|週間高知の子どもニュース(2021年9月18~24日)
秋の運動会、体育祭のシーズン。県内の各校ではコロナ対策を講じながら、子どもたちが全力疾走しています。
大篠小学校 6 年の岡林結衣さんが日本陸上競技連盟主催の小学生唯一の全国大会で、12 秒 56 の大会新記録で優勝しました。新記録は事実上の小学生歴代最高記録扱いとなりました。
2021 年 9 月 18 ~ 24 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。
目次
閉校前、最後の合同運動会に悔いなし!四万十町・北ノ川小中、コロナ対策徹底し熱戦
(高知新聞 2021 年 9 月 20 日掲載)
本年度末で閉校する高岡郡四万十町大正地域の北ノ川中学校と、隣接する北ノ川小学校との最後の合同運動会が19日、小中グラウンドで開かれた。新型コロナウイルス禍の中、感染対策を徹底して開催。児童生徒が思い出を紡いだ。
北ノ川中(10人)は来春、大正中に統合。北ノ川小(26人)も2025年度以降、田野々小に統合される予定となっている。
練習中に各地で新型コロナが拡大し、中止も検討されたが「何とか最後の開催を」と決断。恒例の親子や高齢者の競技をやめて午前中のみの日程とし、来場者も限定し検温を義務付けるなどして開催にこぎ着けた。
集まった約150人で校歌を聴いた後、競技を開始。100メートル走や大玉転がし、「ソーシャルディスタンス綱引き」など、密を避ける形の種目が次々と展開された。締めくくりの紅白リレーで最後の走者がテープを切ると、分散して見守っていた保護者らから惜しみない拍手が送られた。
北ノ川中生徒会長の3年、土居千晴さん(14)は「中止の不安の中で練習してきた。最後の運動会ができ、悔いはありません」と目を潤ませた。小中の卒業生で小学生の孫らを見守った宮脇初美さん(66)は「昭和40年代は中学だけで60人はいた」と振り返り、「閉校は思いもしなかった。残念で寂しい」と漏らしていた。(小林司)
岡林さん(大篠小=高知県南国市)100メートルで小学生日本新12秒56 陸上全国小学生交流大会
(高知新聞 2021 年 9 月 21 日掲載)
陸上の第37回全国小学生交流大会が19日、横浜市の日産スタジアムで行われ、女子6年100メートルA決勝で大篠小学校6年の岡林結衣さん(12)=まほろばクラブ南国所属=が12秒56の大会新記録で優勝した。日本陸上競技連盟主催の小学生唯一の全国大会で、新記録は事実上の小学生歴代最高記録扱いとなる。
岡林さんは、3月の記録会で高知県小学生女子記録を更新する12秒77をマーク。2020年度の小学生女子100メートルランキングの全国トップ選手として大会に臨んだ。
大会は各都道府県選考会1位の5、6年生が出場した。岡林さんは、45人が出場した6年生の部予選で12秒69を出し、自己記録を更新。全体1位で進んだ決勝でもスタートから飛び出し、2位に0秒44の大差をつけ、これまでの大会記録12秒67を0秒11上回った。
岡林さんは「(新型コロナウイルス禍で)大会が流れ、タイムも落ちてたので結果にびっくり。チームの仲間もすごく喜んでくれてベリーグッドでした」と快挙を振り返った。(横田宰成)
高知市の体育祭で時短や無観客 コロナ対策
(高知新聞 2021 年 9 月 21 日掲載)
高知県内は秋の体育祭シーズンを迎えている。高知市では小学校の大半は運動会を春に終えているが、中学校の多くは秋開催。新型コロナウイルス感染対策として昨年に続いて観客を制限したり、時間を短縮して行ったりするケースが多い。
介良中では17日に予定していたが、雨で延期になり19日に開催。感染拡大防止へ、保護者や地域の人の観覧を禁止した。騎馬戦など接触の多い競技も中止に。応援合戦では、声を出す応援団以外はマスクを着用し、手拍子やチーム色のパネルを持って参加した。
制約のある環境だったが、当日は雲一つない絶好の体育祭日和に。生徒たちは楽しそうに体を動かし、心地よい汗を流した。
「生徒たちが工夫し開催できたことは本当に誇らしい」と依岡誠児校長。体育祭実行委員長の上田佳毅さん(15)=3年=は「無観客は寂しかったが、生徒全員で盛り上がり楽しめた」と話していた。(山仲健一)
土佐清水市・幡陽小創立100年祝う 卒業生らメッセージ
(高知新聞 2021 年 9 月 22 日掲載)
土佐清水市大岐の幡陽小学校が創立100年を迎え、このほど記念式典が行われた。卒業生らが寄せたビデオメッセージなどが上映され、学びやの大きな節目を祝った。
同校は1922年に以布利、大岐の尋常小学校を統合し創立。24年の旧校舎落成時は全校児童233人で、現在は14人が通う。
19日、新型コロナウイルス対策を講じて行われた式典には約80人が参加し、全員で校歌を斉唱。同市出身のシンガー・ソングライター、さかいゆうさんからのお祝い動画がサプライズで披露され、同校の歩みや在校生の様子も動画で紹介された。
卒業生のビデオメッセージでは「以布利と大岐の仲が本当に良い学校。大好きでした」「相撲大会や(保護者が代々修繕している)アスレチック、鼓笛隊などの伝統がある。これからも歴史をつくっていってください」など、数々の思い出や在校生へのエールが寄せられた。
卒業生のイラストレーター、なかひらじゅんこさん=高知市=がジンベエザメと児童をイメージして描いた記念イラストも公開。渡辺昌幸校長は「大岐、以布利両地区あっての幡陽小学校。歴史の重みをしっかり受け止め、太平洋の輝きよりもまぶしい光を放つ幡陽っ子を目指していく」と謝辞を述べた。(山崎彩加)
地酒「とみやま」醸造へ 小中学生ら酒米収穫 高知県四万十市
(高知新聞 2021 年 9 月 24 日掲載)
四万十市富山地区の農家でつくる「とみやま酒米生産部」(西村悦男部長)がこのほど、同市大用の稲田で地元の子どもたちと酒米の収穫に励んだ。
同地区では2001年から、地域振興に向けて酒米「吟の夢」を作付け。醸造は同市中村新町4丁目の藤娘酒造に依頼し、「旧富山村の名前を残したい」と地酒「とみやま」をオーナー制で販売している。
今年は5月末、農家6戸が約1・8ヘクタールに酒米を植えていた。今月21日の稲刈りには、大用保育所や大用小中学校の子ども計21人と、農家やオーナーが参加。農家が子どもたちに鎌の使い方などをレクチャーしながら、黄金色の稲穂を刈り取っていった。
大用小5年の岡翔太君(11)は「大変だったけど、お酒を飲んで喜ぶ人がいると思って頑張った」。大用中2年の敷地憧哉さん(13)は「お酒を通して富山地区の認知度が上がり、人口が増えたらうれしい」とはにかんでいた。(今川彩香)
地酒オーナー募集
とみやま酒米生産部は新酒オーナーを募集している。「袋吊り うすにごり」「しぼりたて うわずみ」「無濾(ろ)過 原酒」の3種類計6本(各720ミリリットル)を、12月下旬から順次届ける。
1口1万1千円(市外郵送は1万2千円)で、600セット限定。申し込みは藤娘酒造(0880・34・4131)へ。
オンラインで園児 フィリピンと交流 土佐町
(高知新聞 2021 年 9 月 24 日掲載)
SDGs(持続可能な開発目標)推進を掲げる土佐郡土佐町の園児28人がこのほど、オンラインでフィリピンとつながり、食文化などを伝え合った。
同町は昨年、内閣府のSDGs未来都市に選定された。町内の園児の世界観を広げようと、各国の人々と交流するプロジェクトを東京都の企業などと立ち上げた。
21日は、みつば保育園で講師役のフィリピン人に向かって、自らが育てたカボチャやキュウリを現物や写真で紹介。講師はグリーンパパイアなど現地の野菜を見せるなどして交流を深めた。川村春陽ちゃん(6)は「英語を学べて楽しかった。いろんな国のことが知りたい」と笑顔で話していた。(竹内将史)