【つむサポ講座・参加団体】いちごサークル|いの町の子育て支援センター「ぐりぐらひろば」で親同士が交流しています
高知の新しい子育て支援「みんなでつむサポ」。講座を企画している皆さんを紹介します
妊娠期からの切れ目ない子育て支援を目指す高知県の施策「高知県版ネウボラ」に 2021 年度、「みんなでつむサポ」という新しい取り組みが加わりました。高知県内で子育て講座を企画する団体をつなぐことで、気軽に子育て相談や交流ができる場を地域に増やしていこうと、8 団体・個人が活動しています。
この記事では「いちごサークル」の活動を紹介します。吾川郡いの町の地域子育て支援センター「ぐりぐらひろば」の保護者会で、季節の行事などを通して親同士の交流を続けています。
子育て世代と地域の人がつながっています
「いちごサークル」は「ぐりぐらひろば」の保護者会として 2001 年に活動を始めました。「ぐりぐらひろば」がオープンしたのは1999年。子育て支援センターとしても、支援センターの保護者会としても、高知県内では先駆けです。
「ぐりぐらひろば」はいの町総合健康センターの 1 階にあります。高齢者向けの体操教室なども開かれる施設で、普段からお年寄りが出入りしています。さらに、「育児支援員」と呼ばれるボランティアさんが親子の見守り支援をしていて、子育て世代と地域の人のつながりができています。
20年以上続く「いちごサークル」。できる人ができることを
「いちごサークル」では夏祭りや運動会、遠足、クリスマス会などを企画し、親睦を深めてきました。行政ができない資金集めも担当。町内のバザーや、着なくなった服などを販売する良心市の収益をおもちゃの購入費などに充ててきました。
活動は 20 年を超えましたが、近年は少子化が進んでいます。出産後 1 年ほどで職場復帰するお母さんも増え、参加者は減っています。活動に負担を感じる人も出てきて、「もうやめた方がいいのでは」という意見も上がりましたが、「ぐりぐらひろば」で生まれた関係は、保育園・幼稚園、小学校、中学校と続いていきます。地域の人との交流も、子育てを支えてくれています。
現在、中心となって活動している宮沢恵さんは「大きなことはできないけれど、できる人ができることをしていきたい」と考えています。
2020 年はコロナの影響で活動が制限されましたが、「ぐりぐらひろば」と一緒に節分、七夕、クリスマス会などの季節の行事を楽しみました。クリスマス会では「いつも利用してくれているお母さんや、何かと助けてくださる地域の人に恩返しを」とプレゼントを贈りました。
支援センターを気軽な場所に。「いちごカフェ」始めます
2021 年度は「いちごカフェ」と名付けた新たな活動を始めます。2 歳までの親子が対象で、「ぐりぐらひろば」に気軽に来て、ゆっくりしてもらうことを目指しています
宮沢さんは 3 人の子どもを育てています。一番下の次男は幼稚園の年少児。入園後、「すごく寂しくなった」そうです。
「生まれてからずっと一緒に行動してきたので、『一人になっちゃった』と。子どもと一緒だから、いろんな子育て講座に行ったり、いちごサークルのような活動にも参加できていたことに気付きました」
子どもを連れてのおでかけは最初は緊張しますが、子連れだからこそ、地域の人に話し掛けられたり、親同士で共通の話題が生まれたりします。「いちごカフェが子どもを連れておでかけし、支援センターを利用するきっかけになればと思います」
第 1 回は 10 月 27 日(水)。2 階の「プレママほっとルーム」で子どもを遊ばせながら、おしゃべりを楽しむ予定です。
「いきなり『さあ、何でも話しましょう』というのもハードルが高いので、おしゃべりの話題作りになる『メニュー表』を作ってみます」と宮沢さん。感染対策でお茶とお菓子を出せない代わりに、おみやげの準備も進めています。
当日は、出産後のお母さんに代わって家事や子どもの世話をサポートする「産後ドゥーラ」の田上聖子さんが参加。「ぐりぐらひろば」のスタッフやボランティアも加わります。
「 3~4 組でこじんまり楽しめたらと思います。知らない場所に行くのはドキドキすると思いますが、おもちゃもたくさんありますので、お子さんとぜひ遊びに来てください」
いちごサークルの活動には、いの町外からも参加できます。申し込み、問い合わせは「ぐりぐらひろば」で受け付けています。