夜須小の大スター!「U」のライブがすごいんです|週刊高知の子どもニュース(2022年12月24~31日)
2022 年も「週刊高知の子どもニュース」をご覧いただき、ありがとうございました。今年最後のニュースをお届けします。
香南市の夜須小学校に「U」と名乗る大スターがいます。6 年生の田村勇人君。新型コロナウイルスの影響で行事が減った学校を、クラスの仲間たちとライブで盛り上げています。
2022 年 12 月 24 ~ 31 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。
目次
さあ、冬休み! 高知県内小中高で終業式
(高知新聞 2022 年 12 月 24 日掲載)
高知県内の多くの小中高校で23日、2学期の終業式が行われた。雪が積もった高知市の小学校では、児童がクリスマスやお正月のお楽しみが詰まった冬休みへの期待に、胸を弾ませた。
同市の第六小学校では登校が遅れる児童もいたため、式の開始時刻を午前9時から11時に変更した。1、2時間目を急きょ自由時間とすると、児童はグラウンドに一直線。雪だるまを作ったり、雪合戦をしたりしてはしゃいだ。
式では、弘瀬健一郎校長が各教室のモニター越しに全校児童200人へ「3学期もいろんなことに挑戦して、努力することを諦めずに頑張りましょう」と呼び掛けた。
1年生の教室では担任が一人一人を前に招き、通知表を見せて「意見をたくさん発表できました」「いっぱいお話しに来てくれてありがとう」と手渡し。さらに「いい子にしちょってね」と教室を出ると、数分後に鈴の音に合わせて登場した〝サンタ〟が、お手製のクリスマスカードを配って回った。大喜びの児童は「何歳ですか?」「どこにトナカイおるがー?」と次々に質問。サンタは「100歳超えてから数えるのやめた」「屋上」と答えて子どもたちとハイタッチし、さっそうと去った。
岡本拓海君(6)は「クリスマスにプレゼントをもらった後は、ばあちゃんの家に行っておせち作りを手伝う」と声を弾ませていた。
県教委などによると、この日は雪の影響で、高知市を中心に約40の小中高校が臨時休校した。各校はそのまま冬休みに入り、通知表などは家庭訪問の際に渡したり、取りに来てもらったりするという。(玉置萌恵)
水中サンタと「最初はグー」足摺海洋館SATOUMIでイベント 土佐清水市
(高知新聞 2022 年 12 月 25 日掲載)
土佐清水市三崎の県立足摺海洋館「SATOUMI」で24日、大水槽の中にサンタクロースが登場し、じゃんけん大会などで訪れた子どもたちを楽しませた。
旧館時代から続く人気イベント。サンタクロースとトナカイの衣装を着た職員が水中でプレゼントのように餌をまくと、魚たちはうれしそうに行ったり来たり。子どもたちも「いっぱい来た!」と歓声を上げ、夢中で見つめていた。
じゃんけん大会では、水槽内のサンタと子どもたちが「最初はグー」と息を合わせて楽しく勝負。最後はお菓子のプレゼントが贈られ、子どもたちの顔がほころんだ。(小笠原舞香)
ジュニア駅伝140人力走 四万十市
(高知新聞 2022 年 12 月 25 日掲載)
小学生がたすきをつなぐ「小京都四万十ジュニア駅伝特別大会」が24日、四万十市安並の市民スポーツセンター周辺で開かれ、幡多地域の約140人が寒風の中を力走した。
地元有志らでつくる実行委員会の主催。市街地の活性化につなげようと、例年は天神橋商店街(中村天神橋)周辺で行ってきた。今回は新型コロナウイルス対策で密を避けるため会場を移し、参加人数も半分程度に抑えた。
1~6年の6人1チームで、コースは計6・5キロ。児童は保護者や教員、同級生らから「頑張れ」「いけいけ!」と声援を受けながら、息を切らして懸命にたすきをつないだ。
5、6年生で最もタイムが良かった最優秀選手賞には女子で中村南小6年、伊尾琳花さん(12)が輝き、「2年連続で受賞できてうれしい。やりました」。男子の最優秀選手となった中村小6年、松本大駕君(12)は「初参加で緊張したけど、自分なりに頑張れた」と晴れ晴れとした表情だった。(河本真澄)
上位チームは次の通り。
【男子】(1)具同小A(2)中村小A(3)大方JACA
【女子】(1)具同小A(2)具同小B(3)中村南小A
宿毛市の中学生が市政に意見 5校9人が参加
(高知新聞 2022 年 12 月 27 日掲載)
宿毛市政に中学生の考えを反映させようと26日、同市議会で子ども議会が開かれ、市内5校の9人が出席し、少子化対策などの課題について中平富宏市長ら市執行部に意見を述べた。
片島中2年の岡村朱莉さん(14)は、少子化対策には子育てしやすい環境づくりが必要と提案。中平市長は18歳以下の医療費や3歳児以上の保育料の無償化といった施策を示し、「子どもにかかる経済的負担を軽減する。国や県とも協力して取り組みたい」と答えた。
橋上中2年の岡井悠さん(14)は、2023年度末で閉校する橋上小中学校の利活用について質問。中平市長は「現時点では災害時の避難所としての活用しかない状況。より有効な活用方法がないか、地域の意見を聞きながら考えていく」と応じた。
登壇した小筑紫中3年の杉浦なぎこさん(15)は「自分たちの質問で住民が増えたり、暮らしやすい地域になったりすればうれしい。大勢の大人がいて緊張したが、いい経験になった」と話していた。(坂本出)
高知空港に興味津々!子どもたちが仕事体験
(高知新聞 2022 年 12 月 27 日掲載)
子どもたちに南国、香南、香美市の産業や職業に興味を持ってもらおうと、物部川DMO協議会は26日、高知龍馬空港で仕事体験イベントを催し、県内外の親子20人が空港での業務に触れた。
日本航空高知支店と同社高知空港所が協力し、子どもたちは手荷物預かりや搭乗手続きといった業務を体験。貨物エリアでは、陸路で運ばれた花や野菜が空輸用のコンテナに積み込まれる場所などを見学した。
整備士から「飛行機のタイヤに冬用はあると思う?」「定刻って何の時間?」といったクイズも出され、親子は興味津々。土佐市の戸波小学校2年、藤田隼人君(8)は「多くの人が時間をかけて準備して、飛行機を飛ばしていると分かった」と話していた。
同協議会は2023年度、「ものべお仕事体験博」と題して月1回、地元の金融業や食品製造業などの事業所で子ども向けの業務体験を開催していく予定。(深田恵衣)
田野、安田町にまたがる大野台地、80世帯に子どもらが餅配る
(高知新聞 2022 年 12 月 27 日掲載)
気持ちよく新年を迎えてもらおうとこのほど、安芸郡田野町と安田町にまたがる大野台地で、集落活動センターのメンバーらが約80世帯につきたての餅を配った。
地域おこしグループ「大野倶楽部(くらぶ)」が20年ほど前に始め、2年前からは同倶楽部などを母体とした集活センター大野台地が引き継いでいる。
24日、地区の女性らが田野町産のもち米70キロを使って準備。子どもたちがきねと臼で餅をつき、配達を手伝った。
一行は「お餅を食べて良いお年を」と元気よく訪問。受け取った高齢者らは「たまるか。大事にいただきます」「毎年楽しみにしちゅうよ。ありがとう」と喜んでいた。(植村慎一郎)
「北川村が好きぜよ」地元小中生が取材しPR映像、ポスターも制作
(高知新聞 2022 年 12 月 27 日掲載)
安芸郡北川村の魅力をPRしようと26日、村内の小中学生が観光スポットなどを取材し、映像やポスター制作などに取り組んだ。27日に成果を発表する。
村地域活性化協議会教育部会(田所正弥部会長)が「北川村をPRしよう!」と題して企画。映像部門では4人が2班に分かれて取材先を決め、どのようなストーリーで訴えるかを考えた。
北川小6年の小松美渚さん(12)と阿部百花さん(11)の2人は、まず北川村温泉へ。館内の大浴場などを撮影し、近くを流れる奈半利川のせせらぎを収録した。
その後、「ぜひ紹介したい」と選んだ不動の滝へ。迫力と美しさに感動しながらカメラを回し、「北川村が好きぜよ」とアピールした。このほか中岡慎太郎の生家も訪れ「北川村の良さが伝わる映像に仕上げたい」と話していた。(植村慎一郎)
夜須小の大スター!「U」と名乗る6 年男子のライブがすごい 「江南スタイル」の馬ダンスで学校楽しく―やいろ鳥
(高知新聞 2022 年 12 月 28 日掲載)
「ぼくの通っている夜須小学校にはいずれ世界に飛び立つ大スターがいる。その名は…Uだ」。読もっかNIE編集部に今秋、同小6年生からこども記者だよりが届いた。Uの存在を広めたいという。
12月下旬、サングラス姿のUはバックダンサーを従え体育館へ。「いくぜ! ノリにノッていこう」。腕を交差させ腰をクネックネッ。世界的ヒット曲「江南(カンナム)スタイル」の馬ダンスだ。
Uこと6年、田村勇人君(12)がはまったのは4年の終わりごろ。ユーチューブの動画にビビッときた。「踊ったら受けるな」
家や学校で練習した。心掛けたのは、動きを大きく、はっきりと声を出すこと。家族には「変だね」と言われ、友達には「面白い」と喜ばれた。
デビューは5年の宿泊訓練。めちゃくちゃ受けた。6年生を送る会でも大盛り上がり。「ライブは心が一つになる」。新型コロナ下で行事が減り、みんなが楽しめていないように見えていた学校を、元気にできる手応えを感じた。
クラスの仲間も思いは同じだった。「6年の総合学習のテーマは『全校が学校が楽しい100%!』。Uのライブで達成したい」。だから、企画、司会進行、バックダンスと、Uを全面的に支える。マネジャー的存在の中山晴君(12)は「他の学年に『ライブ楽しい』と言われる。すごくうれしい。もっと盛り上げたい」と意気込む。
先生との共演、アンコールを含め10分ほどのステージ。「よいお年をー」と叫び、手を振りながらUは去る。観客の1、2年生は口々に「ブラボー」。拍手と歓声が鳴りやまない。
3学期もUと仲間たちはノリノリで動く。みんなを元気にするために。(読もっかNIE編集部・上野芙由子)
高知の子どもたちや教育に関するニュースは高知新聞Plusでご覧いただけます。