親のダメなところほど子どもに似る?!「運動嫌い」は似ないでください!|「ママと記者やってます」㉟
毎日が体力・気力勝負! 40代ママ記者による子育てコラム
ココハレ編集部員であり、40 代ママの門田がお届けする子育てコラムです。子どもは 1 年生と年少児の姉妹。うまくいかない子育てに悩み、体力・気力の衰えを嘆いています。泣いて笑って、怒ってしまって反省して…、そんなどたばたの毎日をご紹介します。
自分のダメなところはわが子に受け継いでほしくない…親の切なる願いですね。私にとって、それは「運動嫌い」です。
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「背が高い=運動神経がいい」という誤解とともに生きてきました
世間一般のイメージに、「背が高い=運動神経がいい」があります。背が高い人が皆、運動神経がいいわけがありません。この大いなる誤解が、私の幼少期からの悩みです。
幼稚園児の頃から身長はぐんぐん伸び、背の順は常に最後尾。中学 1 年で 169 cmとなりました。
体育会系な性格も相まって、「足、速そう」「リレーのアンカー、やってよ」とよく言われましたが、とんでもない!
実際に走ってみせると、皆さん、「あー、ね…」。だから言ったのに…。
走るだけでなく、球技も鉄棒も跳び箱も、何もかもダメでした。一言で言うと、鈍くさい!
外で遊ぶより家で本を読んでいたいタイプだったので、「恥をかいてもスポーツをしよう」というメンタルにはならず、体育は嫌いだし、部活はもちろん文化系。
かくして、「鈍くさい→運動ができない→運動を嫌いになる→運動をしない」という図式にぴったり当てはまる人間となりました。
家でも楽しく運動するこつを教えてくれる「チャレンジスポーツ教室」
「親のダメなところほど、子どもに似る」とも言います。
特に小学 1 年の長女は、私に似てハイペースで成長中。体を動かすのは好きですが、客観的に見て「運動神経がいい」という感じではありません。
「背が高い=運動神経がいい」という誤解に将来悩まされてほしくないですし、何より健康に過ごしてもらいたい。
特定のスポーツを習わせようかと検討はしましたが、本人の興味がまだ定まっていません。親が毎日運動に付き合うのは無理ですし、そもそも、例えば逆上がりができない私が子どもに逆上がりを教えられるはずがありません。
ちょうどいい習い事はないかなと考えていた時に知ったのが、高知県立県民体育館の「小学生チャレンジスポーツ教室」です。
教室ではマット運動、跳び箱、ドッジボール、サッカーなど、さまざまなスポーツに挑戦します。
講師の笹岡真さんによると、「教室だけでなく、家でも楽しく運動を続けられるように、動きのポイントを教えています」とのこと。それは、ぴったり!2022 年 9 月から通い始めました。
冬に入って学校で縄跳びが始まった頃、長女は前跳びが長く続けられないことに悩んでいました。先生に尋ねると、ドタドタと跳んでいるのが影響しているそう。
跳び方のこつを教わり、長女はすぐにトントントンとリズム良く跳び始めました。さすがプロ。私にはできない指導です。
走りだしたら止まらない!母の意地は見せられました
わが子が喜んで体を動かしている姿を見るだけで、運動に対する私の“トラウマ”が癒やされていくような気がします。ちょっと、体を動かしたくなってきました。
最近、逆上がりを練習する長女の横で思い立って「えいっ!」とチャレンジしてみましたが、できるわけもなく…。
何か一緒にできないかなと思っていた矢先、校区でマラソン大会があると聞きました。子どもも大人も一緒に 4.2 km走るそう。制限時間は 1 時間。歩いても完走できる設定です。
普段運動をしないので、まともなジャージを持っていません。フルマラソン経験者の同僚たちに「練習は?えっ、しないんですか?!」とあきれられながら、前日にジャージを購入し、ぶっつけ本番で臨みました。
マラソンをよく知らない長女が猛ダッシュと歩きを繰り返す横で、私は淡々とペースを守ります。速く走れないだけですが。
長女が尋ねてきました。
長女:お母さん、どうして止まらないの?しんどくないの?
私:止まらない。走り続ける。それがマラソンです…(ほんとは止まりたい!今すぐやめたい!)
長女:お母さん、すごいねー!
母の意地で、何とか完走できました。「お母さんは鈍くさくて、運動が苦手」と理解している長女が、少し私を見直してくれたようでした。持久力勝負というだけで、鈍くさいことに変わりはないのですが。
わが子と走りながら、「運動って楽しいものなんだな」と感じました。子どものためなら親は変われるし、嫌いなことをやってみようと思うものなんですね。
来年も一緒に出場できますように。少しは練習しておきます!