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いるかひろば、インスタグラムを始めました|高知市子育て支援センターいるかひろば・土居寿美子さんコラム「こころのとびら」㊶

いるかひろば、インスタグラムを始めました|高知市子育て支援センターいるかひろば・土居寿美子さんコラム「こころのとびら」㊶

子育ての悩みに寄り添ってきた「いるかひろば」の土居寿美子さんが子どもへの関わり方を紹介します

子育てで困った時、悩んだ時、相談に乗ってくれるのが地域子育て支援センターです。

コラム「こころのとびら」は、高知市の地域子育て支援センター「いるかひろば」を運営するNPO法人の理事長・土居寿美子さんが執筆。たくさんの親子に寄り添ってきた経験から、わが子への関わり方を紹介します。

いるかひろばでは、新たな情報発信としてインスタグラムを始めました。土居さんは慣れないSNSに戸惑いながら、毎日更新しています。インスタをきっかけに、かつての利用者と再会するという、うれしいご縁も生まれています。

コラム「こころのとびら」はこちらから

いるかひろばってどんな所?毎日の様子をストーリーズで紹介しています

いるかひろばでは、今年 5 月からインスタグラムを始めました。いるかひろばがどんな所かを知っていただこうと思い、毎日の様子をストーリーズで紹介しています。

いるかひろばでインスタグラムを始めました
いるかひろばでインスタグラムを始めました

きっかけは、いるかひろばでお世話になっている助産師さんの一言でした。いるかひろばではお便りやホームページで行事のお知らせをしてきました。情報発信の話をしている時に、「今はインスタですよ」と教えてもらいました。

「インスタグラム」という名前は知っていましたが、私はSNSとは縁遠い世代です。「私にできるかな」と心配でした。

助産師さんからアカウントの作り方を教えていただき、見よう見まねで始めました。親子の顔が分からないように隠したり、背中側から撮ったり、試行錯誤です。

いるかひろばの雰囲気を伝えたいと考えながら撮影。思うように撮れないことも多々あります
いるかひろばの雰囲気を伝えたいと考えながら撮影。思うように撮れないことも多々あります

実際にやってみて、「いるかひろばを知らない方が見てくださっている」というのを実感しました。SNSは、これまでつながっていなかった方とつながれる機会ですね。

もう一つ、「以前、いるかひろばを利用してくださっていた方が見てくださっている」ということにも気づきました。これは、インスタをやってみる前は思っていなかったことでした。

高校生になったAさん。いるかひろばの思い出を振り返ってくれました

9 月に入り、インスタをチェックしてくださっている方の中に、とても懐かしいお名前を確認しました。その方は、いるかひろばがスタートした 2007 年頃、ほぼ毎日のように利用されていたお母さんです。

ダイレクトメッセージで久しぶりにやりとりし、当時のことが懐かしく思い出されました。お子さんは女の子で、もう高校生に成長していました。「Aさん」と呼びます。

会話の中で、Aさんが剣道をしているという話題になりました。実は私の上の孫も、中学校で剣道をしています。「今度、孫の大会があるんですよ」と伝えたら、Aさんがその大会にサポートで参加するとのこと。

「Aはいるかひろばのことも、土居先生のことも覚えています」というお母さんのお話に驚くと同時に、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

インスタのストーリーズより。親子でお絵描きしています
インスタのストーリーズより。親子でお絵描きしています

大会当日、Aさんと再会しました。Aさんは私をすぐに見つけてくれました。

「いるかのこと、覚えてる?」と私が尋ねると、「はい」とAさん。お部屋の様子、お友達と遊んだこと、楽しかった記憶…。当時を振り返り、話してくれました。

Aさんが心も体も成長している姿を目の当たりにでき、私は胸がいっぱいになりました。

ランチを持参され、いるかひろばで遊んだ後に食べられる利用者もいます。食事についての相談があれば一緒に考えています
ランチを持参され、いるかひろばで遊んだ後に食べられる利用者もいます。食事についての相談があれば一緒に考えています

少し話がそれますが、下の孫は、ドッジボールをしています。その大会の応援に行った際に、かつての利用者と再会することが続きました。

「土居先生!」と声を掛けていただき、当時の話をしたり、成長した今の話をしたり。本当にうれしいご縁です。

しんどいことを、いつの間にやら乗り越えて。子も親も成長していきます

いるかひろばを利用されるお母さん方は、子育てのうれしいこと、楽しいことに加え、心配なこと、不安なことを話してくださいます。

時にはしんどいこと、嫌なこと、つらいことも話題になります。しんどさがピークとなり、「これ以上、何も考えたくない」という方もいらっしゃいます。

でも、時がたち、子どもさんが成長し、そしてお母さんも母としての経験を積んでいき、いつの間にやらしんどいことを乗り越えていかれているように感じます。

子どもを遊ばせながら、お母さん同士もお話しています
子どもを遊ばせながら、お母さん同士もお話しています

インスタでつながったり、孫の大会でつながったり。SNSでも実際の生活でも、いろんな方々とご縁があるなと感じています。

このご縁のおかげて、就園・就学された後も、時々こうやって親子の成長した姿を見せていただくことができ、とてもありがたいです。

子育てで大変な時期は、「今」を考えることでいっぱいいっぱいになります。少し先を見る余裕が持てない場合もありますが、子どもも親も成長します。

かつての利用者が成長された姿を、今の利用者にお伝えすることができればと思っています。

お誕生日会も毎月やっています
お誕生日会も毎月やっています

いるかひろばのインスタグラム、よかったらフォローしてみてくださいね。

いるかひろばはこれからも、皆さんの子育てを応援し、見守っていきたいと思っています。

 

土居さんに相談したい場合は、「いるかひろば」に問い合わせをしてください。

高知市地域子育て支援センター「いるかひろば」

  • 住所:高知県高知市六泉寺町22 港孕保育園内
  • 電話:088-834-1484
  • 利用時間:月~金曜 9:30~12:00、12:30~15:30  日 、土曜日(月 2~3 回)9:30 ~ 12:00
  • 駐車場:無料。4 台(身体障害者用が 1 台)。置けない場合は提携先を案内します

オンラインいるかひろばのスケジュール

  • お試しオンライン(相談も):月~金曜日 9:30~10:00
  • オンラインいるかひろば:月~金曜日。午前は 11:00~11:30 、午後は 15:00~15:30 。通所いるかひろばとつないで「集まりの時間」を行います

 

土居さんへのインタビューはこちら

【ココハレインタビュー】「いるかひろば」理事長・土居寿美子さん|しんどい気持ち、安心して話して

この記事の著者

門田朋三

土居寿美子

高岡郡梼原町出身。保育士として 2005 年から高知市の港孕保育園に勤務。07 年から港孕保育園内にある地域子育て支援センター「いるかひろば」の常勤スタッフとして、親子に寄り添った支援に取り組んできました。19 年 11 月に特定非営利活動法人いるかひろばを立ち上げ、理事長に。20 年から、いるかひろばをNPOとして運営しています。趣味はバレーボール。洋服やケーキなど何かを作ることも好きです。好きな言葉は「一所懸命」。

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