地域につながりをつくりたい!みんなの憩いの場「あそびば」を始めました|子育て時間⑯小学5年、3年、1年、4歳、2歳のママ・原田恵さん
育児、家事、仕事のやりくりは?パパ、ママにインタビュー
育児に家事、仕事…。限られた時間をどうやりくりしていますか?
お父さん、お母さんの 1 日のスケジュールを紹介する「子育て時間」。今回は高知市で暮らす原田恵さんです。
原田さんは小学 5 年、3 年、1 年、4 歳、2 歳の 5 人きょうだいを育てるママ。地域のつながりをつくる一歩として、平日の午後、子どもたちや親子、地域の人たちが集まれる憩いの場「あそびば」を運営しています。
「子育て時間」はこちらから
目次
【家族構成】夫、5人の子どもたちとの7人家族です
原田さんは福岡県出身の 42 歳。39 歳の夫と小学 5 年生の長女、3 年生の長男、1 年生の次女、4 歳の三女、2 歳の四女と 7 人で暮らしています。2 世帯の夫の母親が暮らしています。
助産師として福岡県内の産婦人科で働いた後、青年海外協力隊でモロッコへ。同じように協力隊員として活動していた小学校教諭の夫と出会いました。
2012 年に帰国後に結婚し、高知で暮らし始めました。
結婚して 10 年間は専業主婦でした。2023 年度からは、春野地域の小中学校で行われている「みことプロジェクト」に参加し、小学校での性教育など、助産師の資格を生かした活動をしています。
【1日のスケジュール】夕食はできるだけ7人みんなで食べています
そんな原田さんの 1 日のスケジュールがこちら。「あそびば」のある日の流れを聞きました。
5:40 | 起床 洗濯物を畳み、朝食作り(洗濯畳みは夫がしてくれていることも) |
6:10 | 小学生 3 人と夫を起こす |
7:10 | 長男が出発 最近は友達とバス登校している |
7:15 | 夫、長女、次女が出発 三女を起こす 洗濯、お風呂掃除、夕食の下準備 |
8:40 | 三女を幼稚園に送る |
9:00 | 買い物をする 四女と遊ぶ |
11:30 | 四女と昼食 |
12:30 | 絵本の読み聞かせをして、四女はお昼寝 寝ている間に夕食準備、パソコン作業、勉強など 「あそびば」の荷物は寝ている間に積み込んでおく |
13:40 | 幼稚園に三女のお迎え |
14:00 | 公民館に行って、「あそびば」の準備 三女、四女と遊ぶ |
14:30 | 「あそびば」がオープン 長女、長男、次女は公民館に帰ってくるので、宿題とおやつも済ませる |
17:30 | 「あそびば」がクローズ 子どもたちが片付けを手伝ってくれる |
17:50 | みんなで帰宅 夕食準備の間に、順番にお風呂 長女が三女、四女を入れてくれることもある |
19:00ごろ | 夕食はできるだけ夫を待って、7 人みんなで食べる 私は皿洗い、片付け、洗濯 子どもたちは遊びの時間(最近のブームは逃走中ごっこで、家中を走り回る) 寝る準備 |
20:40 | 絵本を読んで、寝かしつけ できるだけ 21:00 には寝かせたい |
22:00 | 夫婦とも起きていたら、ティータイム ドラマを見たり、子どものことを話したり、大切なリフレッシュタイム |
0:00 | 就寝 |
5人の子育ては楽しいです!
小学 5 年生から 2 歳まで、5 人の子育てというと、「めちゃめちゃ大変!」というイメージですが、「家族が多いと楽しいですし、子どもたちで遊んでくれるので、実は気楽なんですよ」と原田さん。
「『 5 人のお母さん』というだけで褒めてもらえるので、私はラッキーです(笑)。上の子がまだ小さかった頃の方が気持ちに余裕がなかったように思います」
「洗濯は 1 日 2~3 回」「 1 回の買い物で牛乳は 4~5 本」「ピクニックのご飯は、炊飯器ごと持って行く」…。大家族エピソードの中でも驚くのが、夜。
「今、7 人一緒に寝てるんです。2 階に子ども部屋があるのに、小学生が上がらなくて」
5.5 畳の部屋にロフトベッドを置き、小学生は交代でベッドに、原田さんたちは布団を敷いて寝ていますが、「さすがに狭い」そう。
「子どもの寝相がすごくて、親が寝る頃にはパズルみたいに組み合わさってます。引っ張って動かして、寝る場所をつくっています」
それでも、その狭さが幸せです。「子どもたちが成長して、1 人、2 人と減っていくのかなと想像すると、寂しいです」
公園、子育て支援、多世代交流…やりたいことの最初の一歩が「あそびば」です
原田さん一家が暮らす高知市春野町西分は住宅が点在しています。友達の家が遠いため、放課後一緒に遊ぶ際には送り迎えが必要で、「子どもたちに『ここに行ったら誰かと遊べる』という場所をつくってあげたい」と考えるようになりました。
最初に公園造りにチャレンジ。その後、空き家を活用した居場所づくりなどを模索する中で、第一歩として始めたのが「あそびば」です。
「あそびば」の場所は地域の公民館分館。週 2 回、14:30 から 17:30 まで誰でも自由に利用できる憩いの場です。
室内にはおもちゃ、絵本、おやつが用意されています。宿題ができる机や、乳幼児が遊べるスペースもあります。
「子どもたちには友達と過ごせる公園みたいな場所、子ども連れのお母さんにはお茶を飲みながら誰かと話せる場所、地域のお年寄りには小さい子と触れ合える場所です」
長女、長男、次女は学校が終わると、「あそびば」に帰ってきます。
「私も家のことを済ませてから『あそびば』に来ています。ここでは、子どもたちとゆっくり過ごせます。家にいると、つい家事をしちゃうので…」
今は自分に合った運営方法を考え、試しています。
「たくさんの人に来てもらいたいけれど、そうしたらわが子が置き去りになっちゃうなというのが今の悩みです。あそびばの運営と子育てのいいバランスを見つけていきたいです」
活動を模索しながら、「まちづくりが自分のライフワークになる」とも気付きました。
「まちづくりと言っても、『地域のために』というんじゃないんです。みんながうれしそうに過ごしているのを見るのが私は幸せで、誰かと誰かをつなぐ場を試行錯誤しながらつくっていきたい」
子どもたちにまちづくりの構想を話すと、「手伝う!」「駄菓子屋をやりたい!」と乗ってくれるそう。
「うちは私も夫も割と自由で、道で出会ったお遍路さんを家に連れてくるような家なんです。子どもたちには一度きりの人生を好きなように生きて行ってほしい。そのために、子どもたちには好きなことを楽しんでいる自分の姿を見せていきたいと思っています」
【西分コミュニティースペース あそびば】
- 場所:春野公民館西分分館(高知市春野町西分 2079-2 )
- 開催日:週 1~2 回
- 時間:14:30~17:30
- 料金:無料
※今後はインスタグラムで情報を発信していきます。