新型コロナウイルスで気になる子どもの変化は?
新型コロナウイルスの感染が拡大して以降、お子さんに気になる変化はありませんか?
0 ~ 6 歳の乳幼児を育てる保護者を対象にした全国調査では、60 %が「体力の低下」「大人から離れたがらない」など、わが子の心身に気になる変化があったと回答しました。保護者自身も 74 %が困りごとを感じていました。
学校や保育園、幼稚園は再開しましたが、楽しい夏の行事の中止や夏休みの短縮など、まだまだコロナの影響は続いています。お子さんの変化に気をつけてケアしていきましょう。
緊急事態、子の6割が心身に悪影響 認定こども園協会が保護者調査
(高知新聞 2020 年 6 月 9 日朝刊より)
新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言や外出自粛によって、0~6歳の乳幼児を持つ保護者の60%が、子どもに「体力の低下」「大人から離れたがらない」など心身に何らかの気になる変化があったと回答したとのアンケート結果を全国認定こども園協会が8日までにまとめた。保護者自身も74%が子育てや自身の心身疲弊などで「困った」と感じていた。
王寺直子・副代表理事は「宣言が2カ月近くに及び、大きな負荷がかかった家庭からSOSが噴出した」と指摘。「子どもにネガティブな影響を残さないよう、国や自治体は、預かり保育や相談、支援の提供など適切な対応を講じるべきだ」と話している。
同協会が全国私立保育園連盟などと協力し、5月15~25日にインターネットでアンケートを実施。全国の保護者5777人が回答した。
子どもの気になる変化の具体的内容を聞くと「メディアの利用増加」が65%と最も多く、次いで「生活が不規則」(44%)、「体力が低下」(38%)、「大人から離れたがらない」(16%)、「いきなり大きな声を出すことがある」(14%)などが続いた。
自由記述欄では「イライラして子どもに当たることが増えた」「子どもが不安定になり、かんしゃくを起こしたり、泣いたりすることが増えた」などと声が上がった。
保護者が困ったこととして最も多かったのは「子どもとの過ごし方に悩む」の71%で、「親の心身の疲弊」(54%)、「減収や失職で生活費が心配」(20%)も目立った。