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子どもの金銭感覚、どう身に付けさせる?お小遣いはいつから?|「キッズマネー教室」で聞きました

子どもの金銭感覚、どう身に付けさせる?お小遣いはいつから?|「キッズマネー教室」で聞きました

家のお金は限りあるもの…子どもに繰り返し伝えていきましょう

おもちゃにお菓子、ゲーム…。子どもからの「○○買って」攻撃に困った経験はありませんか?幼いうちは「売り場に近づかない」「上手に気をそらせる」といった方法で対応しながら、子どもの成長とともに金銭感覚を身に付けさせたいところです。

金銭感覚を育むには「家のお金は限りあるもの」と繰り返し伝えていくのがいいそうです。お小遣いも含めて上手な関わり方を、高知市内で開かれた「キッズマネー教室」から紹介します。

 

「キッズマネー教室 in 高知」は 2022 年 8 月 27 日、高知市本町 5丁目の高知共済会館で開かれました。

主催したのは日本FP協会高知支部。「FP」は「ファイナンシャル・プランナー」で、家計管理や教育資金、住宅資金など、暮らしとお金に関する相談に対応する専門家です。講師はFPの三上貴久美さんが務め、高知県内外のFPが子どもたちの学びをサポートしました。

高知市内で開かれた「キッズマネー教室」。小学3、4年生が参加しました
高知市内で開かれた「キッズマネー教室」。小学3、4年生が参加しました

お小遣い帳、預金…欲しい物を買うために自分で考えます

今回の教室は小学 3、4 年生が対象。ゲームやクイズを通して、次の三つを学びました。

  1. お小遣い帳の付け方を覚える
  2. 欲しい物を買うために、お金をためる(預金)
  3. お小遣いの使い方を自分で考える

 

お小遣い帳は、金銭管理をする上でも大切ですね。教室では「お金を何に、いくら使ったか、後で分かるように記録すること」と説明がありました。

お小遣い帳の付け方を説明するFPの藤田奈緒子さん。ココハレサポーターです
お小遣い帳の付け方を説明するFPの藤田奈緒子さん。ココハレサポーターです

預金は「お金を増やす方法」として紹介されました。教室では 3、4 年生が理解しやすいように、金利は消費税と同じ 10 %に設定されていて、保護者席は「いいなぁ」と思わず苦笑い…。現実は厳しいですが、「目標のためにお金をためる」ことの大切さが伝えられました。

教室での金利は10%。1000円預けたら1100円になります。夢のよう…
教室での金利は10%。1000円預けたら1100円になります。夢のよう…

お小遣い帳を付けることによって、「入ったお金」「出たお金」「残ったお金」が目で見て理解できます。三上さんは子どもたちにこんな質問をしました。

「みんなは自分のお財布のお金が増えるのが好き?減るのが好き?」

「増えるのが好き」と答えた子どもたちに、三上さんはこう語り掛けました。

「お父さんやお母さんのお財布にあるお金も、使ったら減っていきます。『ジュース買って』『ゲーム買って』とおねだりする前に、どうしても要るものなのか、ちょっと考えてみてくださいね」

講師の三上貴久美さん
講師の三上貴久美さん

お金をためたいのに…時に理不尽な買い物も

ゲームはすごろくで行いました。止まった目の色の指令に従うことで、収入を得たり、買い物をしたりします。

子どもたちに渡されたお金は模擬紙幣の 1000 円。最初に、「欲しい物」として 1000 円の商品を一つ、500 円の商品を一つ、自分で選びました。ゲーム終了後に 1500 円以上たまっていれば、欲しい物を両方ゲットできます。

止まった目の色の指令に従います
止まった目の色の指令に従います

例えば、「文房具を買う。200 円」という指令では、その文房具が欲しくなくても、自分のお財布から 200 円が出ていきます。「えー、欲しくないのに」とぼやく男の子も。金銭面で理不尽な思いをするのは、何だかとてもリアル…。

お財布にあるお金を銀行に預けるかどうかも、子どもたちが自分で決めます。今後のゲームのために手元にお金を残しつつ、欲しい物を買うために預金する。思考力と決断力が求められるゲームでした。

会場には「銀行」もありました
会場には「銀行」もありました
残高は1540円。目標金額達成です!
残高は1540円。目標金額達成です!

金銭感覚を育むために、親ができることは?

わが子の金銭感覚を育むため、家庭ではどんな関わりをしていけばいいのでしょうか。三上さんに聞きました。

――お金について、お父さん、お母さんからお子さんへ、どんな言葉で伝えていけばいいでしょうか。

「おうちのお金は限りあるものだということを理解させたいですよね。『おうちのお金はお父さん、お母さんが働いて得たお給料で、その一部をお小遣いとしてあなたに渡しているんだよ』と繰り返し伝えてみてください」

――何歳ぐらいから話していけばいいでしょうか。

「お子さんの理解度はさまざまですが、小学校に入ったら『お金が増えるのはうれしくて、減るのは嫌』と理解していますので、1 年生から話していってください。おうちの収入の金額まではもちろん言わなくていいので、『使ったら減るよ』としっかり伝えてください」

ゲームに欠かせないお金。両手でしっかり受け取りました
ゲームに欠かせないお金。両手でしっかり受け取りました

――お小遣いは何歳ぐらいから始めたらいいですか?

「これも個人差がありますが、小学 3 年生あたりからだと始めやすいですね。お小遣いを何に使うのかを最初に親子で話し合い、ルールを決めておくことが大事です」

――ルールとは?

「例えば、『お小遣いで、お菓子やジュースを買う』と決めておくと、子どもに分かりやすいですし、別の物を買うことも防げます。最初から 1 カ月単位だと難しいので、1 週間 200 円から始めて、慣れてきたら 2 週間 400 円というふうに増やしていくと、計画を立てやすいです」

お小遣いは、子どもが計画を立てやすい期間と金額から
お小遣いは、子どもが計画を立てやすい期間と金額から

――なるほど、分かりやすいです。最後に「これはNG」という親の行動を教えてください。

「お小遣いは、子どもが使った内容に親が文句を言わないこと。そして、すぐに使い切ったとしても、決して追加しないでください。『お金は使ったらなくなるよ。だから、自分でちゃんと考えて使っていこうね』ということを、実際に体験しながら少しずつ身に付けていってください」

この記事の著者

門田朋三

門田朋三

小1と年少児の娘がいます。「仲良し」と「けんか」の繰り返しで毎日にぎやかです。あだなは「ともぞう」。1978年生まれ。

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