育休どうだった?仕事との両立は?パパたちが本音で語り合う「パパHUGデイ」 | 産前産後ケア拠点「はぐあす」のイベントを取材しました

育休を取るパパが増え、おむつ替えや入浴、寝かしつけに奮闘する姿もすっかり珍しくなくなりました。
その一方で、ママ向けには産後ケアや交流できる機会が少しずつ広がっているのに対し、パパには悩みや不安を共有できる場がまだ少なく、「これって自分だけ?」と手探りで育児に向き合う人も少なくありません。
パパ同士で育児の疑問や悩みを打ち明け合い、気楽に交流できるイベント「パパHUGデイ」が高知市で開かれると聞き、3 カ月の息子を持つパパのココハレ編集部員が取材に行ってきました。
育休中の過ごし方や仕事との両立、夫婦関係の悩みなど、パパ目線で語られた交流の様子を紹介します。
目次
「パパHUGデイ」は、高知市朝倉甲の産前産後ケア拠点「いのち育みサポート はぐあす」が主催するイベントです。はぐあすは、産後ケアや乳児の一時預かり、ランチ、セミナーなど普段はママへのサービスを中心に提供しています。
6 月の初開催に続き、9 月 19 日に開かれた第 2 回には県内から 4 組の親子が参加しました。講師ははぐあす代表の藤原恵さんが務めます。
子どもは生後 5 カ月から 1 歳 1 カ月まで。偶然にも全員が男の子という共通点もあり、和やかな雰囲気で交流がスタートしました。
育休を取ってみて感じたことは?「育児の大変さ、夫婦で支え合う大切さを知れてよかった」
赤ちゃんとの触れ合い遊びを体験しながら、藤原さんが投げ掛けたのは「育休どうでした?」。集まったパパたちは、1 カ月半から 3 カ月ほどの育休を取得していました。
高知県の 2024 年度調査では、男性の育休取得期間は「1 カ月未満」が 53.1 %。今回の参加者は、比較的長く育休を取ったパパたちと言えそうです。
育休を取る際の会社の反応もさまざま。「気にせず取って」と快く送り出してくれた職場もあれば、「ちょっと長くない?」と声を掛けられたというパパも。ちなみに私は「好きなだけ取りなさい」と言われて 2 カ月取得しました。
育休の感想についてはこんな声が上がりました。
- 「モロー反射(※)で全然寝てくれなくて、シンプルに仕事よりも大変だなと思いました」
- 「妻が疲れているときに(仕事を気にせずに)育児を分業できたのが大きかったです」
- 「育休が明けて仕事から家に帰ってきたとき、子どもがニコッと笑ってくれたのがうれしかったです。妻とも円満に育児ができました」
※大きな音が聞こえた際などに乳児が両手を広げて抱きつくような反射動作
育休を通じて育児の大変さを知り、夫婦で支え合う大切さを実感した人が多かったようで、「育休を取ってよかった」と口をそろえていました。
育休中は子どもとたっぷり向き合えますが、復職後はそうもいきません。
「仕事が始まったら育児との両立はどうなるんだろう」
これは育休中のパパだけでなく、これから育休を考えている人にとっても気になるところ。そこで、藤原さんはパパたちに職場復帰後の生活についても聞きました。
・「おむつ替えとかお風呂とか、出勤前と家に帰ってきてからできることは少しでもやる!」
・「土日どちらかはワンオペ育児をして妻に自由な時間を作れるように」
・「出張でしばらく家を空けたら妻が好きなスイーツを買って帰ります」
どれも特別なテクニックではありません。できることを少しずつ積み重ねながら、それぞれの家庭らしい育児と仕事の両立を模索しているようでした。
夫婦のすれ違いに育児疲れ…しんどいことだってあるけど「それもいつか懐かしさに変わる」
子どものこと、仕事のこと、夫婦のこと。毎日を慌ただしく過ごす中で、知らず知らずのうちに抱え込んでいる思いもあるかもしれません。
この日はパパだけの会。藤原さんが「奥さんとのすれ違いとか、育児に疲れてしまうことはありましたか?」と問いかけると、パパたちも「正直あります」と少し頬を緩めました。
子どもが生まれると、夫婦の会話や生活は大きく変わります。
「育児をする前なら言われなかったようなことを妻に言われる」「残業で帰りが遅くなると空気がピリッとする」
そんな経験を話すパパもいました。
一方で「一番大変なのは妻だと思う」「妻も余裕がない中で頑張っているから…」という本音もこぼれました。
もちろん、息抜きの時間もつくっています。映画館に行く人もいれば、バスケットボールで汗を流す人も。それでも、仕事の後に育児に向き合ったり、飲み会を断ったりと、自分の時間が減るのもまた事実です。
そんな中、あるパパがこんな言葉を口にします。
「今はしんどいかもしれないですけど、この子が大きくなったときに、たぶんそれって懐かしさに変わってくると思うんですよね」
慣れないことばかりで慌ただしく過ぎていく毎日。大変さもあるけれど、それも今だけの時間なのかもしれません。そんな思いに共感する空気が会場に広がっていました。
パパ支援はなぜ必要?パパの元気はママ、家族全員に波及していく
パパ同士で思いや悩み、育児の工夫を共有し合った今回のイベント。
参加者からは「他のパパと関われて楽しかった」「みんな苦労しながらも頑張っていて、自分も頑張ろうと思った」といった声が聞かれました。
藤原さんは「子育てはパパもママもスタートは 0 歳。正しいよりも楽しい子育てをして、みんなで育ち合えたらいいと思います。もっと自分を褒めてあげてください」と優しく呼びかけました。
パパが主役のイベントですが、その間ママたちは久しぶりのひとり時間を満喫。参加者によると、ママたちはショッピングやエステに出かけるなど思い思いの時間を過ごしていたそうです。
「パパが元気で幸せでいられれば、そのエネルギーはママにも波及する。パパを支援することは、結果として家族みんなを支えることにつながるんです」
そう話す藤原さん。今後もイベントを続けながら、「パパがもっと自分自身をHUG(抱きしめる)できる場をつくっていきたい」と力を込めました。
「大丈夫、あなたは一人じゃないよ」。育児に励むママに寄り添い、HUGしたいというはぐあすの思いは、パパにも広がっていきます。
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