パパ・ママ リサーチ|子どものお小遣いはいつから?いくら?あげ方は?
高知の子育ての"今"を探る「パパ・ママ リサーチ」。お小遣いの金額やあげ方を聞きました!
高知の子育ての“今”を探る「パパ・ママ リサーチ」。今回は「お小遣い」について、お父さん、お母さんに聞きました。
「いつから?」「いくら?」「あげ方は?」など、悩むことの多い「お小遣い」。各家庭のやり方や、お小遣いを通して子どもに伝えたいことなど、さまざまな意見が集まりました。
アンケートは 6 月 8~14 日、ココハレLINE公式アカウントのお友だちの皆さんを対象に行い、66 人から回答がありました。
「お小遣いをあげている」は53%
ご家庭で子どもにお小遣いをあげていますか?「定額」「必要に応じて」「お手伝いをしたら」「まだあげていない」から選んでもらいました。
回答は「まだあげていない」という人が 47 %と最も多く、「年齢がまだ小さいから」という理由がほとんどでした。「あげている」は 53 %で、「定額制」21 %、「必要に応じて」18 %、「お手伝いをしたら」14 %の順でした。
「定額制」は「毎月」「毎週」「毎日」。金額や頻度はそれぞれ
「定額をあげている」という 21 %の人に聞きました。いつから、いくらあげていますか?
・年少さんから。金額は 1 日 10 円なので毎月の日数で変動はありますが、1 年で 3650 円になります(30 代女性)
・3 年生から月額 500 円。友達と遊ぶ時のおやつ代として渡しています(30 代女性)
・10 歳から月 1000 円。学期末のテストで 100 点だったらプラス 1000 円にしています(30 代女性)
他にも「3 年生から毎月 300 円」「4 年生で毎週 150 円」など、金額や頻度はそれぞれでした。
「必要に応じて」は子どものプレゼンが決め手!
18 %の人が回答した「必要に応じて渡している」。お小遣いが必要な時とは?
・「友達と駄菓子屋に行く」「売店で買いたいものがある」「硬筆用紙を買う」など。必要な理由をきちんと伝えてくれて「じゃあ〇〇円渡そうね」となる(30 代女性、子どもの学年=小 2)
・遊びに出かけた時やお祭りなどのイベント(30 代女性)
・欲しい物がある時。欲しい物が衝動的ではない時。1 カ月以上欲しい物が変わらない時。金額は必要性に応じて検討(40 代男性、小 4)
条件として多かったのは「欲しいものをちゃんと説明できること」。お小遣いをもらえるかどうかは、子どものプレゼンにかかっているようです!
ご飯の準備5円、洗い物10円…こつこつためる「お手伝い」
「お手伝いをしたら」という 14 %の人からは、お手伝いの内容やお小遣いの内訳など、具体的なやり方が集まりました。
・1 回のお手伝いにつき 10 円。お手伝いの定義は誰かが助かる、家がきれいになるなど。月末に合計金額をお小遣いとしてあげています。上の子が小学入学のタイミングで始めましたが、上の子より下の子が家にいる時間が多く、下の子の方が多い事が多々あります!(30 代女性、小 2 と年中)
・ポイント制にしています。例えば、台拭き 1 回 1 ポイント、食器洗い 1 回 5 ポイントなど項目ごとにポイントを決めて、10 ポイント貯まったら 100円と交換できるというシステムです。シールの台紙を各自にかまえてやってます(30 代女性、小 4 と小 2)
・我が家のルールで「お手伝い銀行」を設定しています。新聞取り 1 円、ご飯の準備・片付け 5 円、洗い物 10 円と内容によって金額を決めて毎週土曜日か日曜日にお給料として渡しています。上の子が 2 年生になってから始めました(30 代女性)
毎日こつこつためているんですね。
傾向として、お小遣いの相場は「定額制」「必要に応じて」「お手伝い」いずれも小学生では 500~1000 円程度、中学生は 2000 円ぐらいでした。
まだあげていない人はいつから?「小学生から」「お手伝いし始めたら」
「まだあげていない」という人は、始めるタイミングを「子どもに欲しいものができたら」「お手伝いができるようになったら」と決めているようです。
・小学生になったぐらいから月額決めてあげようかと思っています(30 代女性)
・年長からお手伝いをしたらあげるようにして、小学 3 年生ごろから定額にしようかなと考えています(20 代女性)
・小学校に入って計算を覚え、計画を立てて使えるようになってからかなと思います。小学 4 年生で毎月 500 円というイメージです。それまではお手伝いや必要に応じて少額を渡して、買いたいものを自分で決めて買い物をする練習をさせたいです(40 代女性)
・自分が定額制で育っておらず、必要な時に何を買うか伝えてお金をもらっていたので、子どもにもその対応をする予定(30 代女性)
気になる使い道!お菓子、文房具、ガチャガチャ…
お小遣いの使い道についても聞きました。
・お菓子、アイス、ガチャガチャ、ほしいと思ったおもちゃ(20 代女性、小 2)
・自分のお財布に入れているので、たまってくるとゲームセンターへ行ったり、小さなおもちゃを買ったりしています(30 代女性)
・ほとんど文房具と小学生女子向けのおしゃれ雑誌(40 代女性)
予想外の使い道にお父さんお母さんはウルウル…。
・母の日にプレゼントを買ってくれた。少ないお小遣いなのに、本当に優しい子だと思った(40 代女性)
・先日、たまったお金で弟にプレゼントを買っていました。自分のおもちゃやお菓子に使うと思いきや意外でした(30 代女性)
「貯金」という子どももいます。
・買いたいゲームソフトがあるので、目標金額に達したら使う予定のようです(30 代女性、小 2)
・ほぼ貯金ですが、みんなでお買い物に行った時に「ガチャガチャした~い」って言った時や、友だちと遊びに行った時にお菓子を買っています(30 代女性)
おじいちゃん、おばあちゃんは子どもの強い味方!
子どもにとっておじいちゃん、おばあちゃんは強い味方。臨時収入になることもしばしば。
・お金がなくなっても、協力者(祖父母)あり…(40 代男性、小 4)
・うちの場合は親からお小遣いをもらうより「じぃじからお小遣いをもらいたい」と言って、お金がなくなるとじぃじに甘えてお小遣いをもらっています(40 代女性)
お小遣い帳、態度で増減…我が家のルール
お父さん、お母さんはルールを決めるなど、工夫しています。
・以前は床拭きしたら 20 円とか草引きしたら 50 円とかいろいろ頑張ってやってましたが、途中から姉妹で「私が床拭きするきやらんとって」とか「今日は妹の方が稼いだ」などケンカが勃発。今は日頃の様子を見たり、お手伝いを頑張ってくれた時などに特別お小遣いをあげています(30 代女性)
・お財布の中に入れて良いのは 1000 円までという約束で、それ以上になるなら貯金箱に入れる。同時におこづかい帳も用意。お財布に入れている分は「好きなように使ってよい」というようにしています(30 代女性)
・定額にはしているがお手伝いをした際はプラス 10 円、反対に言いつけを守らない場合はマイナス 10 円など増減あり(30 代女性)
お小遣い帳の他にも「お小遣い管理アプリに記入する」という意見もありました。便利な時代になりましたね。
お金の大切さ、金銭感覚…どう伝える?
「5 歳長女は『お金は無限に出てくるもの』と思っている節があります。金銭感覚ってどのように身につけていくものなのでしょうか?(40 代女性)」。ほかにも「あればあるだけ使ってしまう」という悩みも聞かれました。みなさんどう対応していますか?
・初めてお小遣いをもらってすぐにカプセルトイをしてしまい、次のお小遣い日まで財布の中は空っぽ。他に買いたいものがあったのに買えず「お金は?」と言ってきていたので、その都度言い聞かせていたら、少しずつお小遣いと買い物の仕組みを理解してきたみたい。今では「これだけあるから、これとこれなら買える」と自分で考えながら買い物しています(30 代女性)
・「オモチャが欲しい」と品物の前まで母を連れてねだられましたが、「ガチャガチャ 3 回我慢したら買えるよ」というと「じゃあ、やめちょく」とすんなり諦めました(30 代女性)
お小遣いを通してお金のやりとりや計算を少しずつ身に付けていくという声もありました。社会勉強の一つとして位置づけられているのかもしれません。
・レジで支払いの時、焦って大きなお金で支払いをするので、小銭が財布にたくさんになっている(40 代男性、小 4)
・お小遣いが増えていって、自分で合計いくらかを計算するのが好きみたいです。自然と算数も取り入れられてて良いかも(30 代女性)
・小学 2 年生なのでお金の計算の練習も兼ねて、お菓子やジュースを買う時にはお小遣いを渡して 1 人でレジをしてもらうことがあります(30 代女性)
このほか、「追加や値上げ交渉への対応は」「電子マネーであげているか」という悩みや質問がありました。子どもの成長や時代の流れでお小遣い事情も変化していきますね。
最後に…お小遣い今昔話。
アンケートでは「あなたはお小遣いをもらっていましたか?」という項目も設けました。「覚えていない」という回答が多かったものの、時代は違ってもやはり祖父母は強い味方!そして、お小遣いをもらえるかどうかは交渉次第だったようです。
・小学生になってからお小遣いをもらうようになりました。低学年のうちは必要な時に必要な金額だけ。中学年頃から友達と遊ぶことが増えてくるので月に 1000 円からだんだんと学年が上がるごとに 1000 円アップでもらっていたと思います。プラスお手伝いをすると追加でもらっていました(30 代女性)
・定額のお小遣いはなかったです。お手伝いの対価とか、時々会いに行った祖母からもらったお小遣いをためて使っていた記憶があります。また、必要な時に両親に申請してました(30 代女性)
お小遣いは子どもの成長やお金の使い方に応じてあげ方を変えたり、「定額制」と「お手伝い」を組み合わせたりと方法はいろいろ。一方で、お金の大切さや金銭感覚を学んでほしいという思いは共通しているようです。お小遣いをきっかけにお金について子どもと話し、お金の価値を考える機会にしたいですね。