パパ・ママリサーチ|10万円給付、現金とクーポンどちらがいい?高知のお父さん、お母さんに聞きました
18歳以下の子どもへの給付金で、9割が「現金のみの給付」を希望しています
18 歳以下の子どもに配られる 10 万円の給付方法について、議論が起きています。政府は「現金で 5 万円、クーポンで 5 万円相当」を基本方針としていますが、岸田文雄首相が「地方自治体の実情に応じて現金での対応も可能とする」と表明し、自治体に判断が委ねられました。
そこで、高知の子育ての“今”を探る「パパ・ママリサーチ」では「 10 万円給付、現金とクーポンどっち?」と題し、アンケートを行いました。
9 割の人が「現金のみの給付がいい」と回答。クーポンには「余分な費用がかかる」「使い道が限られる」などの声が上がりました。給付金の使い道もご紹介します。
アンケートは 2021 年 12 月 8~9 日、ココハレLINE公式アカウントのお友だちの皆さんを対象に行いました。325 人(女性 298 人、男性 27 人)から回答がありました。お子さんの年齢は乳幼児を中心に、高校生まで幅広く寄せられました。
現金は「スピーディー」「無駄な経費がかからない」
10 万円の支給方法について、「現金で 10 万円を給付」「現金で 5 万円、クーポンで 5 万円を給付」「その他」の三つから選んでもらいました。
9 割の人が「現金で 10 万円を給付」を選びました。理由はこちら。
・現金だとスピーディーに配布できる
・クーポンの発行にかかる経費が無駄
・田舎に住んでいるのでクーポンは使い道が限られそう
・クーポンはどこでどんなふうに使えるのか、使用期限はどのくらいなのかなど不明点があり過ぎる
・生活が大変なため、現金給付だとその時に必要なお金に充てることができる
・給食費や保育料に回したい
・貯蓄回避のためにクーポンにしたとのことだが、子どもの教育費など先を見据えて貯蓄が必要な家庭もある。一概に「貯蓄がいけない」と判断しないで
・必要な物はクーポンで買って、使うはずだった現金を残すだけのことなので結果、変わらないと思う。それなら経費のかからない現金給付にして、使わなかった経費をもっと有意義に回してほしい
・子育て世代は必要経費が多いので、経済を回していると思う
・現金給付でも市町村の職員の忙しさは半端じゃない。クーポン発行が加わると、業務量は大変なことになると思う
地域経済を回すため…クーポンに理解の声も
使い勝手がよく、自由度が高いのはやはり現金ですが、クーポンに理解を示す声も寄せられました。
・この給付金は使ってこそ意味のあるものだと思うので、半分はクーポンにして必ず使うようにしたらいいと思う。全て現金だと、ほとんどの人が全部貯蓄してしまうように思う
・もらえる側からすると、自由に使える現金がありがたい。ただ、クーポンにすることで「地元経済を支える」という考えも理解はできる
・クーポン券なら普段買えないものを買うきっかけになる。子どもが増えたので 3 人乗り電動自転車が欲しいが、現金給付なら他に使い道があるので買わないかなと思う
このほか、「全て期限付きマイナポイントにして、マイナカードの普及とキャッシュレス利用に拍車を掛けるべき」という意見もありました。また、「全て現金だと、全て夫の口座に入ってしまう」という声もありました。
使い道は?「生活費」「入学の準備に」「将来のために貯蓄」
使い道も聞きました。「生活費」「楽しみの資金」「貯蓄」の主に三つに分かれました。
子育てにはお金がかかる上に、進学・進級が近づくと、買わねばならないものが増えてきます。
・生活費に消えると思う。10 万円が入ったからとぜいたくするつもりはない
・支払いなどで全て消えそうです
・子どもの靴と洋服。すぐサイズアウトするので。背が伸びたので自転車をよいものに買い替えてあげたい
・学校や保育園の足りない物を買う。保育園の着替えとか、小学校の体操服とか…
・中学校入学なので新学期用品に充てる
・おむつなど子どものために使う
・ランドセルの購入資金
コロナ禍では我慢の連続。「ささやかな楽しみに使いたい」という声も。
・コロナでどこにも行けなかったので、ちょっと落ち着いた時にパァーっとでかける。その時に使いたい
・近場でおでかけして、いいもの食べたりしたい
・子どもたちの欲しい物を買ってあげたい
「将来のために貯蓄」というのも親として切実な思いです。
・今は収入減にはなっていませんが、これから先、何があるか分からない。娘の学費のため貯金します
・子どもの通帳に貯金して入学や進学の時のために置いておく
・学資保険の足しにしたい
・後々にがっつり税金上げられそうだから、使わず置いておきます
中には「所得制限でもらえない」という人もいました。給付対象も含め、議論を呼んでいる今回の 10 万円給付。「子育て中の家計にありがたいけれど、やり方や将来のことを考えると複雑…」というのが多くの人の受け止めのようです。