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年の差きょうだいの日常をほっこり描く|ココハレインタビュー 高知県在住マンガ家・MOTOKOさん

年の差きょうだいの日常をほっこり描く|ココハレインタビュー 高知県在住マンガ家・MOTOKOさん

高知県内で暮らし、17歳、13歳、8歳、3歳の4児を育てるお母さんであり、インスタグラムで人気のマンガ家でもあるMOTOKOさんの連載「おでかけ絵日記」がココハレで始まりました。もうご覧いただけましたか?

ココハレインタビューでは、MOTOKOさんがマンガを描き始めたきっかけや、毎日の子育ての様子を聞きました。“年の差きょうだい”の日常をほっこり描いた作品。そこには、肩の力を抜き、自然体で子どもたちに接するお母さんの優しいまなざしがありました。

 

MOTOKOさんは夫と、高校2年の長男ヒー君、中学2年の次男フー君、小学3年の三男ミー君、3歳の長女ヨッちゃんの6人家族。2015年に関東から高知県に移住しました。家族の日常を描いた作品を「@motok68」のアカウントでインスタに投稿し、19万4000人ものフォロワーがいる人気マンガ家ですが、描き始めたのは意外にもつい最近。ヨッちゃんが生まれて少ししてからのことでした。

「ちゃんとしたお母さんに見られたい」。力が入り過ぎていた長男の育児

MOTOKOさんは1979年生まれ、埼玉県の出身です。マンガが好きでいつも身近にありました。マンガ家に憧れはありましたが、読む専門。「描いても落書き程度」だったそうです。

高校時代から演劇が好きで、卒業後に働きながら演劇の道を志していた頃に、夫と出会いました。21歳で入籍し、22歳で長男ヒー君を出産。「出産も育児もこんなに大変なんだ」と驚きました。

「『若いけど、ちゃんとしたお母さんに見られたい』と思っていました。床に落ちている物を口に入れる危険がないように過剰なほどのバリケードを築いたり、おしゅうとめさんに預ける時も『あれさせないで』『これさせないで』と口うるさくお願いして必要以上に衝突してしまったり。ピリピリしていました。長男は聞き分けがよくて、今考えたらイージーモードだったんですが、あの頃はすごい力が入っていましたね」

「結果として、長男を一番厳しく育ててしまった」と後悔しているというMOTOKOさん。次男のフー君を出産すると、子育てが変わります。

「よくある話ですが、2人目はすごい楽でした。赤ちゃんのお世話の仕方を一通り知っているし、長男と同じ冬生まれなので、なぞるように育てました。育て方もだんだん緩くなってきて…。3人目はただただかわいくて、甘やかせ過ぎちゃいましたね」

「移住 体験」でググって見つけた「高知」

ずっと関東で暮らしてきたMOTOKOさん一家にこの頃、移住話が持ち上がります。仲のいいママ友が香川県に引っ越したことがきっかけでした。

「移住のアイデア、いいなって。夫も理想の仕事をしているわけではなかったし、満員電車も大変だったし、やりたいことをやれる時間がほしいねという話になりました」

移住先はどこにする?「移住 体験」でググる(グーグルで検索する)と、一番に出てきたのは「奈半利町」でした。移住を体験できるモニターハウスの情報を見たMOTOKOさんと夫は「高知?どこだっけ?」「あ、四国だ」「暮らすなら暖かい所がいいよね」「試しに行ってみようか」。

夏休みを利用して奈半利町に滞在した一家は「開放的で食べ物もおいしい」と高知を気に入り、「暮らしていける」と手応えを得ました。その後、他の自治体も見学し、2015年に現在の自宅に引っ越しました。

しばらくして、4人目を授かったMOTOKOさん。「高齢出産になるし、大丈夫かな、4人も育てられるかな」と思いましたが、「長男は中3で、自分のことはもうだいたいできる」「この家族に赤ちゃんがぽんと入ってきたら、かわいいだろうな」と考えました。

イラストを「かわいい」と褒められて

長女ヨッちゃんが生まれて2週間ほどたった2017年春、MOTOKOさんはふと、イラストを描きました。新生児期のヨッちゃんが目を閉じて寝ている様子。それを夫が「かわいい」とスマホの待ち受け画面にしていることを知り、「照れくささと、うれしさ」を感じます。

翌年6月には「黒潮マンガ大賞」に応募します。「箸にも棒にも引っ掛からなかった」そうですが、8ページの創作漫画を初めて仕上げました。

そして10月、夫が購入した作画用の液晶ペンタブレットを試しに使ってみたMOTOKOさんは描き心地のよさに驚き、「イラストの仕事ができたらいいな」と考えます。「4コママンガを描いてみたら?」という夫のアドバイスもあり、子どもたちの様子をイラストやマンガにし始めました。

作品はツイッターに投稿。「いいね」が付き、リツイートされ、「かわいい」とコメントが付くようになりました。18年2月には発表の場をインスタに移します。

「その頃、『育児マンガをインスタで読む』という文化ができていました。最初は『子だくさん』で描いていましたが、『大きいお兄ちゃんと、小さい妹』の話が受け入れられていると気づきました。その中でも、『中学生の長男と赤ちゃん』という組み合わせが珍しかったのか、反響が多くありました」

お兄ちゃんたちに“お姫様”扱いされるヨッちゃん、15歳年下の妹がかわいくて仕方ない長男ヒー君、ヨッちゃんを「おいでー」と呼んで抱っこを選ばせる3人のお兄ちゃんプラスお父さん…。家族の何げない日常を描いたマンガが人気を呼び、フォロワーは1年半で約16万人に。ママ向けの雑誌やウェブでの連載も手掛けるようになりました。

19年9月にはインスタの作品のほか、夫婦のなれ初めや4人目の出産を描いた描き下ろしマンガ、ママ向け雑誌「nina’s」で連載していた育児コラムをまとめた書籍「うちのヒフミヨ! 兄たちは妹びより」「うちのヒフミヨ! 兄たちはますます妹びより」(祥伝社)も出版しました。

「究極の選択」
「究極の選択」
「15才上の兄」
「15才上の兄」

日常生活をマンガに落とし込む

現在は週に2回ほどのペースで、インスタを更新しています。子どもたちを学校と保育園に送り出した後、帰ってくるまでの間が制作の時間。毎日の暮らしで「これ、ネタになるな」と感じたことをメモしておき、マンガの下描きとなる「ネーム」を考えます。

「マンガ化して人に伝わりやすくし、楽しんでもらうというところでいつも苦労しています」というMOTOKOさん。「うまく落とし込めた!」と感じたのが、次男フー君が人形を使ってヨッちゃんに言うことを聞かせたこの場面。「お見事…!」という感情がユーモラスに伝わってきます。

「チョロい妹」

子どもに対してイライラしたり、つい怒ってしまうことがある子育て。MOTOKOさんも例外ではありませんが、目の前で起きた出来事を面白おかしく描くことで、「そんなに怒ることでもなかったな」と気持ちを整理できることがあるそうです。マンガ制作を通して家族を客観的に見るということが、MOTOKOさん流の自然体の子育てにつながっているのかもしれません。

「マンガを通して、私たち家族の何でもない毎日を一緒に楽しんでくれる読者の方々がいることが本当にうれしいです。読みながら、ふと大切な誰かを思い出すような、そんなマンガをお届けできたらいいなと願っています。これからも長く描き続けていけるよう頑張ります!」

ココハレの連載「おでかけ絵日記」ではMOTOKOさん一家が高知県内のおでかけスポットを訪ね、マンガとエッセイでお伝えします。こちらもぜひご覧ください。

「MOTOKOのおでかけ絵日記」はこちら

ココハレインタビューで紹介したマンガは、MOTOKOさんの著書「うちのヒフミヨ! 兄たちは妹びより」やインスタグラム(@motok68)に掲載されています。

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この記事の著者

門田朋三

門田朋三

アナ雪のエルサになりたい4歳と、おてんばな1歳の娘がいます。あだなは「ともぞう」。1978年生まれ。

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