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隙間のない子育て支援を届けたい!子どもの預かり、育児のお手伝い、家事代行、外出同行…四万十市で「家族サポートにこにこ」が始まりました

隙間のない子育て支援を届けたい!子どもの預かり、育児のお手伝い、家事代行、外出同行…四万十市で「家族サポートにこにこ」が始まりました

四万十市で子育てひろば「とことこ」を運営するCuddle family(カドルファミリー)が家族サポートに取り組んでいます

「少しの間、子どもを見ていてほしい」「子育てのやり方を教えてほしい」「家事を手伝ってほしい」…。

子育て家庭のそんなニーズに応えようと、四万十市で新たな子育て支援となる「家族サポートにこにこ」が 2024 年 4 月に始まりました。

四万十市内で子育てひろば「とことこ」を運営する子育て応援団体「Cuddle family(カドルファミリー)~やさしく寄り添う家族~」が企画。子どもの預かり、育児のお手伝い、家事代行、外出の同行など、希望に合わせたサービスを提供しています。

カドルファミリーの代表で産後ケアリストの伊與田紗希さんは「民間でできることを行い、子育て支援の隙間を埋めていきたい」と話しています。詳しくご紹介します。

「子育ての話を聞くだけでなく、実際に力になりたい」と考えました

カドルファミリーは四万十市内で活動する子育て応援団体。2018 年、ショッピングセンター「アピアさつき」の 1 階に子育てひろば「とことこ」をオープンさせました。

オープンのきっかけは「雨の日、暑い日、寒い日、いつでも子どもを遊ばせられる屋内施設がほしい」という子育て中のお母さんたちの思い。運営費は寄付や市の補助金で賄われるなど、地域の人たちも運営に協力しています。

四万十市・子育てひろば「とことこ」|雨の日にも遊べる場所を!ママたちが運営する屋内型公園

とことこは2024年6月にリニューアル。畳敷きの遊び場で交流できます
とことこは2024年6月にリニューアル。畳敷きの遊び場で交流できます

伊與田さんはカドルファミリーの代表のほか、四万十市のNPO法人「スマイルはたっこ」の理事も務めています。

「とことこ」などでの活動を通して、これまでたくさんの保護者から話を聞いてきました。

「『離乳食や子どものご飯を作るのが大変』とか『子どもをちょっと預かってもらって体を休めたい』とか、ニーズはさまざま。とことこで話を聞くだけでなく、実際に子どもを預かったり、家事を代わったり。何か力になれないかと考えました」

一念発起した伊與田さんは、産後のお母さんをサポートする「産後ケアリスト」の資格を取得。子どもの預かりや家事代行を担う準備を進め、2024 年 4 月に家族サポート「にこにこ」をスタートさせました。

育児の手伝い、家事代行、ベビー・キッズシッター…1時間1000円で利用できます

「にこにこ」では次のサービスを有料で提供しています。

  • 育児のお手伝い…沐浴(もくよく)、おむつ替え、寝かしつけ、授乳のサポートなど(おっぱいケアはできません)
  • 産前産後の家事代行…つわり中の食事作り、産後の買い物代行、掃除など
  • 夜間預かり…水曜 19:00 頃~翌朝 9:00 頃まで
  • ベビー・キッズシッター…対象は小学生まで。お迎えもできます
  • 離乳食ストック作り
  • 外出同行…手続き、受診、初めての子育て支援センターなどに同行します
食事作りでは料理教室講師の経験を生かしています(提供写真)
食事作りでは料理教室講師の経験を生かしています(提供写真)

四万十市やその近辺住む家族が対象で、利用料は 1 時間 1000 円。30 分( 500 円)から対応しています。

 

2児のママの経験を生かし、「頑張り過ぎているお母さん、お父さんの力になりたい」

四万十市では一時預かりやファミサポなど、未就園児を預かる支援が充実しています。

伊與田さんが「にこにこ」を始めたのは「子育て支援の隙間を埋めるため」です。

「一時預かりは生後 3 カ月から、ファミサポは 6 カ月からなので、『にこにこ』では生後 3 カ月までの赤ちゃんも預かることにしました。行政と民間が力を合わせて、お母さん、お父さんに隙間のない子育て支援を届けることができればと思っています」

カドルファミリー代表の伊與田さん。小学3年と年中児のママです(提供写真)
カドルファミリー代表の伊與田さん。小学3年と年中児のママです(提供写真)

自身も小学 3 年生、年中児の女の子を育てる 2 児のママ。子育て支援の必要性は、自分の子育てからもひしひしと感じてきました。

「私は出産がゴールだと思ってしまっていたところがあって…。長女は特に寝ない子で、昼寝もしないし、体力がすさまじかったんです。抱っこがしんどくなって置いたらずっと泣いている。これ、昨日と一緒!デジャビュだと…」

四万十市内には祖父母のサポートを受けられる家庭が比較的多いそうですが、「自分たちだけで頑張り過ぎているお母さん、お父さんもいます」と伊與田さん。

「子育て支援に『にこにこ』が加わることで、探してたどり着ける情報が一つでも増えたらと思っています」

「一人で過ごす時間がこんなに息抜きになるとは!」

「にこにこ」のサービスを利用したお母さんたちからはこんな声が寄せられています。

受診、買い物など、一人で過ごす時間がこんなに息抜きになるとは!

 

はじめは子どもを預けるのに二の足を踏んでいました。安心して過ごせるように声かけをしてくれたり、娘の様子を共有してくれたり、子育ての話もできてありがたかったです。

 

サービスを提供できる産後ケアリストは現在、伊與田さん一人で、「仲間を増やしていきたい」とも考えています。

「子育てが大変で、子どもが大好きなはずなのに『かわいい』と思えない時期が私にもありました。四万十市は子育て中の家族が手を取り合える規模。ご家族のニーズに応えながら、楽しく子育てできる街にしていきたいと思っています」

「四万十市を子育てしやすい街にしたいと思っています」(提供写真)
「四万十市を子育てしやすい街にしたいと思っています」(提供写真)

家族サポート「にこにこ」の申し込み、問い合わせはカドルファミリーの公式LINEで受け付けています。

家族サポートにこにこ

この記事の著者

門田朋三

門田朋三

小 3 と年長児の娘がいます。「仲良し」と「けんか」の繰り返しで毎日にぎやかです。あだなは「ともぞう」。1978年生まれ。

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