ココハレ読者が選ぶ!子どもに読みたい人気絵本ランキング2025|ロングセラーから話題の最新刊まで、パパママの推しコメントもご紹介!

乳幼児期の子育てといえば、絵本の読み聞かせ。家庭だけでなく、子育て支援センターや図書館などでも楽しめますね。
高知のパパママはお子さんにどんな絵本を読んでいるんだろう…ということで、人気の絵本をココハレでリサーチ。1257 人の読者から回答が寄せられました。
ロングセラーのあの絵本に、話題の最新刊、「タイトルは知ってるけど、手に取ったことはない」というあの名作も。親子のリラックスタイムの参考にしてくださいね。
目次
人気絵本のリサーチは 2025 年 3 月 28 日~ 5 月 6 日、ココハレのプレゼントキャンペーンに合わせて行い、1257 人から回答が寄せられました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
この記事では上位 10 作品をランキングでご紹介します。シリーズで出版されている作品はシリーズ名で集計しています。
それでは、ココハレ読者が選ぶ人気絵本ランキング!第 1 位はこちら!
【第1位】親子で一緒に「びろーん」!スキンシップを楽しめるシリーズ
栄えある第 1 位は「だるまさん」シリーズ。かがくいひろしさんの絵本で、「だるまさんが」「だるまさんの」「だるまさんと」の 3 冊が出版されています。

「だ・る・ま・さ・ん・が」と体を揺らして、「どてっ」と転んだり、「ぷしゅーっ」と空気が抜けたり。子どもを高く持ち上げる「びろーん」は支援センターの読み聞かせでも定番ですね。
【パパママの推しコメント】
- 赤ちゃんの頃はもちろん、幼児になってもスキンシップを取りながら楽しめる本です。
- 「どてっ」「ぷっ」など、擬音に合わせて子どもと一緒に楽しめて、触れ合うこともできて、大人も子どもも笑顔になれます。
- 「絵本を読まなくてはいけない!」というわけではなく、だるまさんのリズムを親子で楽しむことで触れ合えた気がします。
- 子どもたちが一番ハマっていた本。子どもたちが少しずつ大きくなって、上の子が見よう見まねで下の子に読み聞かせをしてくれた時のほほ笑ましいワンシーンは、私の宝物です。
【第2位】累計450万部を突破!柴田ケイコさんの人気シリーズ
第 2 位は「パンどろぼう」。高知市在住の絵本作家・柴田ケイコさんが手がける人気シリーズです。「パンどろぼう」から「パンどろぼうとりんごかめん」まで 6 作が出版され、2025 年 6 月までにシリーズ累計 450 万部を突破しました。

「パンどろぼう」では、あの「まずい」に多くの読者が衝撃を受け、爆笑しました。
柴田さんと対談したミニチュア作家の田中達也さんも「(柴田さんの絵本には)理屈じゃない面白さがある」「『なんでここでこうなるんだ?』『でも、面白い』みたいな」と絶賛していました。
柴田さんと田中さんの対談をココハレで紹介しています。

【パパママの推しコメント】
- 高知の作家さん!なのと、「そう来る!?」という奇想天外なストーリー構成、インパクトのある絵で子どもたちは大笑い!
- なじみやすいイラストが子どもに人気で、大切なことも教えてくれます。何度も読んでいます。
- パンどろぼうの表情がいい。クスリな笑いとほのぼの感が好きです。
- 作品の内容が面白いのもありますし、作品中に出てくるパンの種類でクイズをしながら、楽しみながら読めます。
【第3位】親世代も読んだ超ロングセラー!小さな穴も楽しい!
第 3 位は「はらぺこあおむし」。作者はアメリカの絵本作家エリック・カールさんです。1969 年に出版され、70 カ国以上で翻訳されました。私たち親世代にもおなじみですね。

ページに空いた小さな穴は子どもにとって楽しい仕掛け。おいしい食べ物も登場し、鮮やかな絵とともに楽しませてくれます。「げつようび~げつようび~」と親子で一緒に歌った方も多いのでは。
【パパママの推しコメント】
- 穴で遊んだりできるし、色使いもかわいい。あおむしがちょうちょになる最後は感動です。
- 小さい頃、私が大好きで子どもにも読んで聞かせました。最初は本をめくる楽しみもあり、読んでいくうちにいろんな食べ物の名前を覚えたり、「ちょうちょ」と言えるようになったり、うれしいこともたくさんありました。
- 息子が最初に保育園で覚えてきた絵本です。歌いながら読み聞かせをしていると、成長とともにいつしか一緒に歌って読んでいました。そんな思い出ができる絵本なのでオススメです!
- あおむしがだんだん大きくなっていき、成長には食べ物が大事だということが分かります。ちょうちょになるあおむしがわが子と重なり、お父さん、お母さんが優しい声で読むと、自分が大切にされている気持ちが子どもに育ってくるような思いがします。
【第4~6位】赤ちゃんの定番絵本、あの大人気ヒーローも!
第 4~6 位は赤ちゃん向けの定番絵本がランクイン。乳幼児期に誰もが通るあの大人気ヒーローも登場しました。
第4位「いない いない ばあ」
作者は児童文学作家の松谷みよ子さん、絵は画家の瀬川康男さん。1967 年に日本初の本格的な赤ちゃん絵本として出版されました。赤ちゃんの「ファーストブック」の定番ですね。

【パパママの推しコメント】
- 内容もイラストもシンプルでありながらぬくもりがあり、赤ちゃんの時期から長く読み聞かせを楽しめます!最初は興味を示さない赤ちゃんも、成長とともに一緒に「いないいないばあ」をしたり、「ばあ!」と声を出すようになり、子どもの成長が感じられる素敵な絵本です。
- 娘が泣いた時に読んであげたら、めっちゃ笑顔になりました。「いないいない」のところで「おらんねー」と言うと、首をかしげてくれて、とてもかわいかったです。
第5位「しましまぐるぐる」
かしわらあきおさんの「いっしょにあそぼ」シリーズの 1 作目。黒、白、赤など色のコントラストがはっきりしているので、生後間もなくから読み聞かせができます。
シリーズには「あかあかくろくろ」「みかんオレンジ」などがあります。

【パパママの推しコメント】
- 楽しい仕掛け絵本で、子どもが本に興味をもってくれるきっかけになりました!
- カラフルな表紙で、言葉が分からない乳児も視覚的に楽しめます。幼児になってからは、自分で読んで楽しむことができる本です。
第6位「アンパンマン」シリーズ
やなせたかしさんが生んだ子どもたちのヒーロー。私たち親にとっても、子育てを何度も助けてくれるヒーローですね。
アンパンマンの絵本が誕生して 50 周年となった 2023 年には、フレーベル館から「やなせたかしのあんぱんまん 1973 」シリーズが刊行されました。

【パパママの推しコメント】
- 赤ちゃんから大人 、お年寄りまで知らない人はいないくらいなじみがあり、愛されるキャラクター!
- アンパンマンの中でいちばん好きな話は「アンパンマンともえるほし」です。スピード感のあるストーリーで、飽きずに読めます。見慣れたアニメ画もいいですが、やなせさんの描いた絵本は温もりがあっていいなぁと思います。
【第7~10位】ロングセラー絵本から最新絵本まで!
第 7~10 位にも、親世代が幼少期に読んだロングセラー絵本や話題の最新作がランクインしました。
第7位「ぐりとぐら」シリーズ
中川李枝子さん作、山脇百合子さん絵のロングセラーシリーズ。「ぐりとぐら」では、野ねずみの「ぐり」と「ぐら」が森で大きな卵を見つけ、物語が展開します。
大きなフライパンで焼き上げるカステラ!大人になった今でも食べたくなりますよね!

【パパママの推しコメント】
- 私も夫も小さい頃に読んで面白かった記憶があります。2 歳の息子に読んであげると、すごく気に入ったようで、他のシリーズも購入しました。毎日のようにどれか選んで「読んでー」と持ってきます!
- まだ 2 歳ですが、動物がたくさん出てくるのも好きだし、料理するシーンも好きなようで、自分のおままごとで一緒に料理しています。
第8位「ねないこ だれだ」
こちらもロングセラー絵本。絵本作家のせなけいこさんは 1969 年、「ねないこ だれだ」を含む「いやだいやだの絵本」シリーズでデビューしました。
おばけに連れて行かれるのは怖いですが、表紙のおばけを見ているとそうでもなさそうな…。親子でいろんな想像を膨らませてみるのもいいですね。

【パパママの推しコメント】
- 1 歳頃から寝てくれない時にずっと読み聞かせていました。分かり始めた 3 歳頃から弟と一緒に早く寝るようになってくれて、感謝しかない一冊です。
- 短いページで読みやすく、ストーリーも分かりやすいです!子どもに早く寝てほしくて、「21 時には寝ないとおばけになっちゃうよ」と教えたかったんですが、結果、おばけが好きになっちゃったわが子。おばけのマネしたりして全然早く寝ませんが、かわいいのでおすすめです!
第8位「だいすき ぎゅっ ぎゅっ」
文はフィリス・ゲイシャイトーさんとミム・グリーンさん、絵はデイヴィッド・ウォーカーさん、訳は福本友美子さん。「おはよう!」から始まる一日で、お母さんが何度も子どもをぎゅっとします。
「こんなに余裕のある子育てができたらな…」と反省しつつ、一緒に読んだ流れで自然にわが子をぎゅっとしたくなる絵本です。

【パパママの推しコメント】
- 絵本の中で何度かある「だいすき ぎゅっ ぎゅっ!」というフレーズに合わせて抱きしめてあげると、0 歳の子どももにこにこしてくれます。寝る前に読み、ぎゅっとして 1 日を終えると幸せな気持ちになります。
- たくさんぎゅっとする場面があり、普段照れてぎゅっとできなくても、お話を読みながら触れ合う時間ができるのでオススメです!小学生の息子も「読んで!」と持ってきます。
第10位「どうぞのいす」
香山美子さん作、柿本幸造さん絵の「どうぞのいす」。うさぎさんが小さないすを手作りし、野原の木の下に置きます。
小さないすを巡り、温かい「どうぞ」がつながっていく物語です。

【パパママの推しコメント】
- 他人に対する優しさがかわいらしく描かれていて、心がほっこりします。
- 知らない誰かを思う優しい気持ちを学ばせてもらいました。
第10位「大ピンチずかん」シリーズ
絵本作家・鈴木のりたけさんの人気シリーズ。2022 年に「大ピンチずかん」が刊行され、2025 年には「大ピンチずかん 3」が上半期のベストセラーランキングで 1 位となりました。
「牛乳がこぼれた」から始まり、数々の大ピンチが紹介されています。「さらに!」「大ピンチ!」と畳みかけてきて、大人が読んでも笑っちゃいますよね。

【パパママの推しコメント】
- 子育てしてると「あるある」なことが少し大げさではあるけれど紹介されていて、子どもと一緒に楽しめます。これを見ていると、「笑って流してみよう」と思えます。
- 大人も子どもも「あるある‥!!」ということを面白おかしく書いているので、親子でクスッと笑って、楽しめます。「えーっ!お母さんでもこんなことあったのー!?」と盛り上がります。
人気絵本はまだまだ…高知ならではの名作も
人気絵本ランキング、いかがでしたか?
リサーチではまだまだたくさんの絵本が寄せられました。パパママの推しコメントとともにご紹介します。絵本選びの参考にしてくださいね。
「ノンタン」シリーズ
- 発語が少なかったわが子がハマり、まねをして発語が増えました。何度も「読んで」と繰り返し読み聞かせをした思い出の絵本です。
- 「ノンタンがんばるもん」では友達の応援もあり、ノンタンが「ぼく、がんばるもん」と注射をする決断をします。娘が嫌なことを頑張ろうとする時、「○○、がんばるもん!!」と言います。娘の背中を押し、頑張る勇気を出させてくれる魔法の言葉みたいです。

「きみのことが だいすき」
- 子育てに悩んでるお母さんやお父さん、小学校、中学校、高校に入学したばかりで不安を抱えている子どもたちに読んでもらいたいです。『ありのままの自分でいい』『ときには休んでいい』『まちがってもいい、しっぱいしてもいい、あなたはすてき』。子どもに言ってあげたい言葉や自分が癒やされる言葉であふれています。

「にちよういち」
- 温かな土佐弁を通して、南国土佐の雰囲気や人柄を感じる絵本。各地の曜日市が衰退していく現在、読み聞かせを通して、子どもたちにも大人にも昔ながらの高知の姿を忘れずにいてほしいです。

「くっついた」
- 絵本をまねて、親子でスキンシップを図れます。子どもがパパママとのつながりを絵本を通して客観的に理解できます。指差ししながら「これはパパ、ママ、自分」とつぶやいています(笑)。

「バムとケロ」シリーズ
- バムとケロが月に一度市場へ、とても楽しみにしているお買い物に行くのが、高知の日曜市を楽しみに行く気持ちと重ねられていいなと思いました。いろんな種類のお店をのんびり回り、お店の人と話しながらゆっくり選んで、食事も楽しんで、予算も考えながら、ユーモアもあって、ピッタリだなぁと思います。

「ノラネコぐんだん」シリーズ
- いたずら好きの「ノラネコぐんだん」がとてもかわいいです。おなじみ「ドッカーン!」も分かりやすく、子どもと夢中になっています。小説もあるので、絵本を卒業した子、したい子も絵本を知っていると読みやすいです。

「ちょっとだけ」
- 下の子が生まれてきたうれしさと、お母さんを取られる寂しさが描かれています。最後にお母さんに抱っこしてもらえる場面があり、読んでいてほっこりした気分になります。ちょうど弟が生まれて同じ心境の 3 歳の娘も大好きな絵本です。

「はじめてのおつかい」
- 自分が子どもの頃に親に読んでもらった絵本です。当時、保育園児だった私は「おつかい」という言葉にドキドキワクワクしたり、おつかいの途中でけがをしてしまうことへの怖さも感じたり、いろいろな気持ちにさせられました。自分の子どもに読んだ時に同じような反応をしていたのが印象的でした。

「おつきさまこんばんは」
- 1 歳半の息子が初めて自分で選んで買った絵本です。林明子さんの温かい絵が私も好きで、親子でお気に入りです。「こんばんは」のあいさつができるようになったり、外に出た時には空を見てお月さまを見つけて「ま〜」とうれしそうに手を振ったりするようになりました。

「からすのパンやさん」
- いろいろなパンの絵があって、いつも子どもが「これが好き」とニコニコ指を差してくれます。
- 自分も子どもの頃、親から読んでもらいました。「どのパンがいい?」と子どもたちと話しながら、ワイワイ読んでいます。

金高堂・亥角さんより「赤ちゃん向けから読み物まで、納得のランキングです」
人気絵本ランキングは、ココハレでは初めての試みでした。金高堂書店本店の亥角理絵さんに感想を聞きました。

亥角さんが娘さんたちに読み聞かせをした絵本も多数ランクインしていたそう。「うれしいやら懐かしいやら。絵本と一緒に叫んだり、歌ったりする娘たちの声が聞こえてくるようです。赤ちゃん絵本から 3~6 歳くらい向けの読み物まで幅広く支持されているのもうれしい」と話していました。
読み聞かせでは、子どもが同じ絵本を何度も「読んで」とお願いしてくることがよくあります。亥角さんも「まあ、同じ本を飽きもせず、すごいね!」と思ったり、時には「早く終わらせたい」と早口で読んだこともあったそう。
親子で一緒に絵本をめくった日々は、今では大切な思い出に。「きっと、大きくなった娘たちにも伝わっている」と信じています。
「読み聞かせを楽しめる時期はあっという間。せっかくなので、親も叫びまくって、歌いまくって、踊りまくって、変顔しながら絵本を楽しんでくださいね!」

子どもが小学生になったココハレ編集部員は今回、久しぶりに「いない いない ばあ」や「しましまぐるぐる」を開きました。ページをめくると、読んであげていた頃がよみがえってきて、心が温かくなりました。
お気に入りの絵本は子どもの成長後、親にとって宝物のような存在になります。ご家庭でぜひ、宝物を増やしていってくださいね。

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