子育ての隙間時間に在宅ワーク…高知でもできるって本当?|未経験からデジタルスキルを身につけた先輩ママにココハレサポーターズが直撃しました!〈PR〉

「女性活躍推進」「多様な働き方」とよく聞きますが、子育て中のママにとって「家事・育児」と「仕事」のバランスはまだまだ大きな問題。子育てを優先すると働く場が限られ、仕事を優先すると家のことがおろそかに…。
そんなジレンマの解消に役立つかもしれない一つが「デジタルスキル」。「子育てをしながら学び、隙間時間に在宅ワーク」というような柔軟な働き方を希望するママにピッタリの高知県が主催する就労支援事業があるそうです。
とはいえ、「デジタルの仕事って経験がないと無理じゃない?」「子育てしながら勉強できるものなの?」。デジタルスキルで仕事の幅を広げた高知の先輩ママに、ココハレサポーターズが直撃しました。
(提供=高知県子ども・福祉政策部人権・男女共同参画課)
※記載されている内容は 2025 年 8 月 6 日時点のものです。
目次

先輩ママは武田桂子さん。高校 3 年生、高校 1 年生、中学 2 年生の 3 人のママです。

武田さんは子育てを機に、地方公務員の仕事を退職。ハンドメイド雑貨作り、パンケーキ屋さんでのアルバイト、IT企業で人事労務の仕事などを経て 2020 年度に高知県が主催するデジタル講座でプログラミングを学びました。
武田さんはなぜ、デジタルスキルを学んだのでしょうか。早速、ココハレサポーターズが質問しました。
【デジタルの勉強】未経験でも、40代からでも始められます!
サポーターズの 3 人がまず気になったのが、「どうやってデジタルスキルを学んだの?」。子育て中は自分の時間をつくるのが難しいし、記憶力は学生時代と比べると、低下するばかり…。
中島さん:武田さんはデジタルの勉強を子育てしながら始めたんですよね。私は 40 代で、そもそも勉強できる気がしなくて…。
武田さん:40 代、全然大丈夫!私も 40 代から始めました。
中島さん:40 代から始めて、仕事に活かせるものなんですか?
武田さん:「デジタルを学んだからデジタルの仕事をしなきゃ!」というのは全くなくて。エンジニアにならなくても別にいいし、業務の効率化にデジタルスキルを生かすとしたら、どの分野でも役立ちます。

武田さんはIT企業の採用アシスタントの仕事を退職後、近くにエンジニアがいない不便さを感じました。
「会社でそばにエンジニアがいる環境だったので、困ったことがあってもすぐに聞けました。でも、退職したらデジタルの新しい知識も技術も入ってこなくなりました」
「それならば、自分が学ぼう!」と一念発起して受講したのが高知のプログラミング講座です。プログラミングって初心者には何ともハードルが高そう…。
武田さん:私が受講したのはオンライン講座。平日は 2~3 時間、週末はもう少し勉強しました。
中島さん:勉強する時間ってつくれました?子育てしてると、忙しくて…。
武田さん:子育てって子どものお世話だけじゃないですもんね。PTAがあったり、地域の会があったり、中学になると部活の送迎でも時間が取られる。
山本さん:そうそう。

武田さん:「早朝と深夜に勉強した」って言うと、「すごい大変そう」「私には無理」って思われちゃうんですけど、プログラミングの勉強が私にはすごく楽しかった。
谷江さん:そうなんだ!
武田さん:やれることが増えていく面白さ、楽しさが勝っちゃって。スマホゲームやSNSをするよりも。
山本さん:確かにインスタしてると、30 分、40 分平気で過ぎる(笑)。
武田さん:そうそう。子育て中でも時間をやりくりしてみると、何もしていない時間が意外とあると気づきました。
【リモートワーク】「高知で暮らしながら、東京の会社で働く」が実現できるかも
在宅ワークができると、自宅と職場を往復する時間が浮きます。子どもの病気やお迎え要請にも対応しやすいなどのメリットがありますが、そもそも高知にそんな職場がある?
山本さん:在宅ワークって憧れる。「東京から高知に移住しました。仕事は辞めずにフルリモートで続けています」って聞くとうらやましいけど、高知にはないよねぇ。
谷江さん:転勤族ママからは「夫の転勤のために自分のキャリアが途切れる」「パートしかできない」ってよく聞く。
山本さん:子どもが園や学校に行ってるこの時間なら働けるのにっていう。子育てママにちょうどいい仕事って、ないよね。
武田さん:高知の企業が全部、リモートワークやフレックスに対応してるわけじゃないですよね。デジタルスキルを身につけると、そういう企業に出合える機会は増えると思います。県の講座だと就労までのフォローアップがあったりするし、受講料もとても良心的(笑)。

中島さん:私は体調を崩していったん退職したんですけど、そろそろまた働きたいなって。でも、自分がどんな仕事をしたいか、まだ定まってなくて…。
武田さん:定まってない今だからこそ、デジタルを学んだ方がいいですよ!学びながら、自分のやりたい仕事や働き方を考えたらいい。
【デジタルの仕事に向いてるのは?】「楽をしたい人」はぜひ!
デジタルに対するハードルがだいぶ下がってきたサポーターズの 3 人。気になるのは「デジタルの仕事が自分に向いているか」です。
谷江さん:デジタルを学んだ武田さんから見て、どんな人がデジタルの仕事に向いてると思います?
武田さん:一番向いているのは、楽をしたい人(笑)!
谷江さん:えーっ(笑)!

武田さん:「今の業務、効率が悪いな」と感じたら、AIを使って効率化の方法を考えればいい。
簡単なホームページなら制作会社に依頼して作ってもらうより、自分で作った方が早い。
山本さん:確かに!今、仕事で必要に迫られてエクセルを勉強してるんですけど、習得できたら在庫管理とかめっちゃ楽。
谷江さん:何時間もかけてできなかったことが、ワンクリックでできたりね。私は実家の養蜂の仕事を手伝ってるんですけど、広報の仕方が手探り。自分がイメージしてるものを自分の技術で作れたらいいなぁ。

トークは大盛り上がり!「デジタル、学んでみようかな」と感じた 3 人です。
谷江さん:なんか今日、デジタルに対するイメージが変わったかも。
山本さん:うん。「男性の世界」っていうイメージだった。
中島さん:「自分には絶対向いてない」って思ってた。
武田さん:皆さん、スマホも使ってるし。デジタルって身近な、普通のものなんです。
山本さん:ホームページ、自分で作れたらいいよね。
谷江さん:うん、学びたくなってきた(笑)。
武田さん:人生、タイミングって大事!私もプログラミングをやりながら楽しくなってきたので、年齢は気にせず、肩に力を入れ過ぎず、「これだ!」と思ったらぜひ挑戦してください。
子育てママ必見!高知県の「女性デジタル人材育成事業」の3講座が9月から始まります!
高知県では 2025 年度、県内在住の女性向けにデジタル講座を開講します。高知の女性たちが時間や場所に縛られず、自分の意思でキャリアを切り開くきっかけをつくる就労支援の一環です。
3 コースあり、9 月 27 日からスタートします。
【2025年】子育てと仕事を上手に両立しませんか?高知県の「女性デジタル人材育成事業」で3講座が開講します|デジタルスキルが無料で学べ、就労支援も!8/19(火)に事前説明会が開催されます〈PR〉
県内就労デジタルスキル獲得コース
ウェブ会議やチャットツール、生成AIなど、県内のデジタル企業で即戦力として働くために必要なスキルが学べます。
県内の企業でリモートワークや時短勤務をしたい人におすすめ。
SAPコース
大企業を中心に導入されている業務システム「SAP(エスエーピー)」の学習を通して、会社の基本的な仕組みや情報管理の考え方を身につけます。
リモートワークや、ワークシェアリングによる短時間労働をしたい人、高知県内で暮らしながら県外の大企業で働きたい人におすすめ。
フリーランスWebデザインコース
「Studio(スタジオ)」というウェブ制作プラットフォームを使い、ウェブサイトを作るスキルを学びます。
在宅で好きな時間に働きたい人や、フリーランスでキャリアを築きたい人におすすめ。
3 コースについて詳しく知りたい方はこちらをタップ▼
子育てと仕事を上手に両立しませんか?高知県の「女性デジタル人材育成事業」で3講座が開講します
3 コースの概要を紹介する事前説明会が 8 月 19 日(火)13:00から、高知共済会館(高知市本町 5 丁目)で開かれます。
出産、子育てのブランクが不安…デジタル講座で一歩踏み出そう!
「フリーランスWebデザインコース」「SAPコース」は県外でも開講しています。ココハレ編集部は今回、県外の先輩ママにもお話を聞きました。
「子どもと過ごす時間を大事に」から在宅ワークへ
福岡県在住の高橋愛子さんは大学生と高校生のママ。独身時代から企業の営業や広報などを手がけ、出産前はブライダルプロデューサーとして働いていました。

「ブライダルは週末メインの仕事。子育てしながら続けるのは難しい」と考え、出産を機に退職しました。
下の子どもが小学校に入学し、子育てが少し落ち着いてくると、「1 人の時間を使って働きたいな」と思うようになりました。でも、外で働くとなると、やはり時間の制約があります。
「子どもと過ごす時間を大事にしたい」と考えてたどり着いたのが在宅ワーク。約 9 年前に福岡でママ向けに開かれたデジタル講座を受講。受講者同士のネットワークを生かし、企業のウェブサイトのデザインなどを改善していく“ママ集団”をつくり、活動を始めました。

仕事は順調に進み、「低予算でウェブサイトを作ってほしい」という依頼を受けるようになりました。ウェブ制作プラットフォームの「Studio」に注目しましたが、使いこなすレベルに独学で到達するのは難しいと考え、今回の「フリーランスWebデザインコース」と同じ講座を受講しました。
現在は「グローチア」というウェブ制作会社の代表を務めています。グローチアと連携するのは全国各地でライターやデザイナーとして活躍するママたち。高橋さんはディレクション担当として、企業からの案件ごとにチームをつくり、全体を統括しています。
これまでウェブサイト制作の仕事をする上で習熟にとても時間がかかっていたプログラミングの専門知識が「Studio」の登場により不要となりました。今は地方にいながら全国の仕事をサイトを経由して受託できる環境も整ってきているので、以前よりはるかに短い学習時間でフリーランスとして自分の自由な時間でウェブデザインの仕事ができるチャンスが広がっているとのこと。
バリバリ働いている高橋さんですが、最初は「専業主婦がちょっと勉強して、お小遣い稼ぎができたらいいな」という気持ちだったそう。
「勉強して、スキルアップして、お客さまに喜んでもらえるのが楽しく、やりがいを感じています。出産前の仕事での経験も今の仕事に役立っています。初めの一歩は大きくなくていいので、自分が『楽しい』と思えることを見つけて、続けていってください」
ITスキルがあまりないから、学んでみました
東京都在住の當麻久美さんは小学 3 年生と年長児のママ。地元の自治体のオンライン講座で「SAP」を学びました。SAPのスキルを生かし、現在は外資系企業でチームリーダーを務めています。

當麻さんも結婚を機に退職。出産後は子育てに専念してきました。下の子が入園後、「働きたい」と思うようになりますが、退職後のブランクが気になりました。
園の送り迎えなど時間の制約からパート勤務を考えていた時に、地元の自治体の広報紙で女性向けのデジタル講座のお知らせを見つけました。
「デジタルやITは正直よく分からなかったんですが、スキルがないから学んでみたいなと。受講後の就労支援もついていたので『やりたい!』と思いました」
SAPの講座はeラーニングで約 140 時間。子どもを幼稚園に送り、掃除や片付けを済ませた10:00から、子どもを迎えに行く14:00までを勉強時間に充てました。
「それだけじゃ終わらないので、子どもが寝た後も勉強しました。子どもがいるとうるさくてできないので(笑)。限られた時間で集中するようにしました」
現在の仕事は出社が全く必要ない完全リモート。フルタイムで働き、途中で園のお迎えに行ったり、家事をぱっと済ませたり、時間を上手にやりくりしています。
結婚や出産によるブランクは女性にとって大きな問題ですが、「一歩踏み出さないと、始まらない」と當麻さんは振り返りました。
「子育てだけをしていた頃と比べて、今は自分の力を注げることが増えました。デジタルスキルを身につけないといけないわけではないですが、一歩踏み出すきっかけになるし、講座を通して仲間もできます。『どうしよう?』と迷うなら、やってみてください!」
3 コースの概要を紹介する事前説明会では、子育てママが経験を語ります。今回の記事に登場した方々も登場する予定です。8 月 19 日(火)13:00から、高知共済会館(高知市本町 5 丁目)で開かれます。
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