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【つむサポ講座】ColoR高知「詩吟の呼吸でリラックス」|ゆったり歌って気持ちの切り替えを

【つむサポ講座】ColoR高知「詩吟の呼吸でリラックス」|ゆったり歌って気持ちの切り替えを

高知の新しい子育て支援「みんなでつむサポ」から、講座の様子を紹介します

2021 年度に始まった高知県の新しい子育て支援「みんなでつむサポ」では子育てサークルなど 8 団体・個人が「つむサポ講座」を企画しています。

今回ご紹介するのは子育てサークル「ColoR高知」が企画した「詩吟の呼吸でリラックス」。子育てと詩吟…一見関係なさそうですが、ゆったりと歌うことで気持ちがスッキリし、切り替えもできるそうです。

 

つむサポ講座「詩吟の呼吸でリラックス」はColoR高知とNPO高知市民会議が協働で開催しました。ColoR高知では「職場復帰する前のお母さんたちに子育ての楽しさを伝えたい」と、妊娠中から産後6カ月ぐらいまでの母子が参加できる講座などを企画しています。

今回の講師は秀鳳流吟詠会二代家元の野中秀宗さん。詩吟の家元としてNHKやEテレの番組にも出演しています。

講師の野中秀宗さん
講師の野中秀宗さん

歌う際は肩の力を抜き、母音を意識しながら

この日は母子 3 組が参加しました。マットの上に子どもを座らせたり、寝かせたりしてスタートです。

お母さんたちが歌いやすい歌として野中さんが選んだのが「ゆりかごのうた」。ゆったりと歌う童謡です。

「歌う際は肩の力を抜いて、母音を意識しながら」と野中さん。背筋を伸ばし、肋骨(ろっこつ)を開き、体を揺らしながら歌うといいそうです。

歌い始めると、子どもたちが振り向いて「なになに?」という表情。かわいらしい反応に、自然と笑顔が広がりました。

「今はスピードが速く、高い音の歌が流行していますが、歌うとどうしても呼吸が浅くなります」。低音のゆったりした歌を歌うことで、呼吸は深くなるそうです。

20代で3人出産。怒濤の年子育児でした

野中さんは 27 歳で第一子を出産。年子 3 人の育児を経験しました。「幼稚園に連れて行って、帰ってきてもまた幼稚園状態」という怒濤(どとう)の日々だったそうです。

講座では歌の合間に、子育ての悩みを語り合いました。野中さんと同じように子どもが 3 人いるお母さんは「自分に余裕がなくなると、上の子に感情的に怒ってしまう」と悩みを打ち明けました。

「自分でもびっくりするくらいイライラする」「子どもといる時間が楽しいけど、しんどい」…。野中さんはお母さんたちに共感しながら、「子育ての大変さ、時間のなさは、産む前には分からないですよね」。「家事をしながらでも構いません。ゆったりと歌うことで時代のスピードから少し離れ、気持ちを切り替えてみてください」と語りました。

2 曲目は「赤とんぼ」です。「久しぶりに歌った」というお母さんも慣れてきて、穏やかな表情に。子どもたちも気持ちよさそうに聴いていました。

歌の上手、下手は関係なし!声を出しましょう

最後に、野中さんが詩吟を披露しました。詩吟では和歌や短歌、漢詩に節回しを付けて歌います。「漢文の授業で習ったよね」という五言絶句や七言絶句を見て、情景を想像しながら聴きます。

 

声の張りや伸びはさすが!お母さんたちは「詩吟は堅苦しいイメージだったけど、聴いていて気持ちよくなった」「家で童謡を歌ってリフレッシュしたい」と話していました。

野中さんは「歌の上手、下手は関係ありません。声を出すことから始めてみてください」。子どもの頃に歌ったことがある歌でもいいですし、季節にまつわる歌を選ぶのも一つの方法。秋が深まる今の時季は「夕焼け小焼け」や「紅葉(もみじ)」などがおすすめです。

さらに、歌選びのポイントとして「余白」があります。例えば、「赤とんぼ」の 3 番は「十五で姐(ねえ)やは 嫁に行き お里のたよりも 絶えはてた」のみ。「十五でお嫁に行く時代だったんだなと悲しみを感じますし、どうして便りが『絶えはてた』のかと考えますよね。言葉や表現から想像し、感じ取ることをぜひ味わってみてください」

 

ColoR高知ではブログFBでイベントの情報を発信しています。

この記事の著者

門田朋三

門田朋三

小 3 と年長児の娘がいます。「仲良し」と「けんか」の繰り返しで毎日にぎやかです。あだなは「ともぞう」。1978年生まれ。

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