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夜間の急病 #8000の活用を

夜間、お子さんが急に熱を出して困ったことはありませんか?「救急外来に行くほどではないと思うけど、急に悪くなったらどうしよう…」と眠れない夜を過ごした経験のあるお父さん、お母さんもいると思います。そんな時に頼りになるのが「#8000」と呼ばれる「こうちこども救急ダイヤル」。電話をかけると、相談員の看護師が症状を聞き取り、必要な場合は受診を勧めてくれます。

時間は午後 8 時から翌日の午前 1 時まで。年中無休です。困った時はぜひ活用してください。

夜に急病 #8000へ 「こども救急ダイヤル」親の支えに 高知市

電話に対応する相談員。症状を詳しく聞き取り、受診が必要かどうかを見極める(高知市内)
電話に対応する相談員。症状を詳しく聞き取り、受診が必要かどうかを見極める(高知市内)

(高知新聞 2018 年 5 月 11 日朝刊より)

看護師が毎日相談に助言 1日10件超対応
発熱、せき、嘔吐(おうと)下痢…。夜、子どもの具合が悪くなり、困った経験のある人は多いのでは。そんな時、相談に乗ってくれるのが「こうちこども救急ダイヤル」。電話をかけると、看護師が症状を聞き取り、受診が必要かどうかを助言してくれる。相談件数は年間4千件を超え、保護者の不安解消につながっている。

■8時ぴったりに
5 月のある日。相談業務が始まる午後8時前に高知市内の事務所を訪ねると、相談員の女性(69)が待機していた。

「 8 時ぴったりにかかってきますよ。今日は祝日だから、件数が多いかもしれません」

その言葉通り、8 時ちょうどに電話が鳴った。「こんばんは、相談員です」。女性は子どもの年齢や性別を確認し、症状を聞き出していく。

「階段から落ちて頭を打ちました」「血便が出てます」「発疹が全身に出て、かゆがっています」…。次々とかかる電話に対応し、必要な人には受診を勧める。この日は 18 件に対応した。

子どもの急な病気やけがについて、保護者からの相談に応じる電話相談事業は、全都道府県で実施されている。夜間に軽症で受診する患者を減らし、小児科医の負担を軽減する目的で始まった。短縮番号「#8000」にかけると、その都道府県の相談窓口に転送される仕組みだ。

高知県の「こうちこども救急ダイヤル」は県が県看護協会に業務を委託し、2007 年 12 月に始まった。受付時間は午後 8 時~午前 1 時。当初は土曜、日曜、祝日と年末年始のみだったが、09 年度に金曜が加わり、13 年度からは毎日となった。

現在は 30 ~ 60 代の看護師 10 人(男性 1 人、女性 9 人)が交代で 1 人ずつ担当している。同協会の担当者、岡本スエさん(64)は「現役を引退した人もいれば、病院などで働いている人もいます。小児科での勤務経験がある人が多いですね」。

相談件数は 13 年度以降、4000 件ペースで推移=グラフ参照=しており、子どもの年齢は 1 ~ 2 歳が最も多い。「 1 日に平均 12 、13 件。だいぶ定着してきたと感じます」と岡本さんは語る。

■いつでもかけて
昨年度、最も多かった相談は「発熱」で 1671 件=別表参照。インフルエンザの流行が続いた冬は特に多かった。

「『今朝インフルと診断されたけど、夜になっても熱が 40 度から下がらない』という相談があった」とは別の相談員の女性(48)。「 40 度を超えると焦りますが、子どもにはよくあります。『他のお子さんも 40 度出てますよ』と伝えると、安心します」

聞き取りの際に相談員が確認するのが「顔色はどうか」「食事や水分は取れているか」「機嫌が悪く、ぐったりした様子はないか」の 3 点。当てはまる場合は受診を勧める。救急車を呼ぶように伝えることも年に数件あるそうだ。

病気の相談が多い中、見過ごせないのが「転んで頭を打った」「たばこや磁石をのみ込んだ」などの事故。「私のせい」「この子に何かあったらどうしよう」と電話口で自分を責め、泣きだす母親もいるという。

そんな時、相談員は子どもの状態を確認した上で、母親の話にじっくり耳を傾け、「お母さんだけじゃないですよ」と伝える。「ああ、よかった」「安心できました」。電話の最後にそんな言葉を聞くことが、やりがいにつながっている。

「今は核家族が多く、祖父母の助けがない中で一生懸命子育てしている。不安な保護者は多いと思う」と岡本さん。相談件数が増える中、一件一件の重みを感じるという。

「『こんなことを聞いてもいいんでしょうか…』と電話口で遠慮する人もいますが、大丈夫。困ったこと、心配なことがあれば、いつでもかけてきてください」(門田朋三)

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この記事の著者

門田朋三

門田朋三

アナ雪のエルサになりたい5歳と、おてんばな2歳の娘がいます。あだなは「ともぞう」。1978年生まれ。

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