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「PTAは負担?義務?」「時代に合わせた形に変えたい」|ココハレ広場⑮「PTAあれこれ」

「PTAは負担?義務?」「時代に合わせた形に変えたい」|ココハレ広場⑮「PTAあれこれ」

役員の決め方は?どんな仕事があるの?PTA活動について聞きました

高知で子育てをするお父さん、お母さんの本音を紹介する「ココハレ広場」。今回は「PTAあれこれ」をテーマにご意見を募集しました。

共働き世帯が増え、「負担」と捉えられがちなPTA活動。「役員の決め方があいまい」「義務にされてしんどい」「必要ない会議はやめて」という意見が寄せられました。実際に役員を引き受け、時代に合わせた形を模索しているお父さん、お母さんもいました。

 

「ココハレ広場」これまでの記事はこちら

役員の決め方は「知り合いに声を掛ける」「参観日の後に話し合い」「アンケート」とさまざま

PTAとは「Parent Teacher Association」の略で、直訳すると「保護者と教職員の会」。「子どもたちのために活動するボランティア団体」という位置付けで、学校や保育園・幼稚園ごとにあります。「PTA」ではなく「保護者会」などの組織で活動している所もあります。

役職は学校ごとに違いますが、「執行部」と呼ばれる会長、副会長、会計を基本に、学年や行事、活動ごとに「部」があったり、地区ごとに役員がいたりという形が多いようです。では、役員さんの決め方は?

・子どもが 2 年生の時、PTA総会の後で保護者が集まって学年の部長を決めることになりました。誰も手を挙げないので、「じゃあ、私が」と。ほっとした空気が流れました(笑)。その後、近所にいる執行部の人に誘われて副会長をやってます( 42 歳お母さん)

・現在の役員が知り合いにお願いする。いない場合はくじ引き( 40 代お父さん)

・在園中に一度は何かしらの役を引き受けるようになっていて、第 3 希望までを用紙に書いて提出する立候補制です。妊娠や介護など家庭の事情で引き受けるのが難しい場合は配慮してもらえます( 37 歳お母さん)

 

執行部は「声掛け」が多く、学年や行事の役員は立候補やアンケートも行われているようです。一方で、「知らない間に決まっている」という声も。

・保育園ではどんなふうに決めているか全く分からず…知らないうちに決まってます。「仲のいい人たちでやっているのかな?」という印象( 41 歳お母さん)

・事前の説明はなく、前学年最後の参観日の後の懇談会に出席した人だけで決めたらしい。たまたま仕事の都合がつかなくて行けなかったのに、「○○ちゃんのお母さん、逃げたね」みたいに言われたみたい。きちんと説明してほしかったし、行けない人も含めてくじ引きで公平に決めたらいいのに。後でいろいろ言われるのは嫌だ!( 42 歳お母さん)

イラスト・岡崎紗和
イラスト・岡崎紗和

「引き継ぎがない?!」引き受けるのをためらうのには理由があります

引き受けたものの、「何をやったらいいの?」と困っている人もいました。

・保育園で保護者会長をしています。前任者からは「自分も引き継ぎを受けなかったので、引き継ぎはない」と言われました。1 年目はコロナで行事が全部なくなり、何も活動しないまま。引き継ぎはないし、活動はできないし、役員決めなどの作業は先生がほぼするので、自分が必要なのか必要じゃないのか、正直分かりません…( 42 歳お父さん)

・昨年、「行事のリーダー役をやって」と言われたので引き受けました。特にすることもなかったし、コロナでできなかったし…。今年も一応は引き受けています。役員をするにしても、どんな内容なのか、毎月何度も集まるのか、分からないことだらけです( 41 歳お母さん)

 

分からないことに対して「やります」と手を挙げるのは難しいですよね。最低限の引き継ぎは大事です。

・役を引き受けた際、過去数年分の資料を受け継ぎました。行事の段取り、担当の振り分け、チラシなど全て残してくれているので、大体の流れは分かりました( 37 歳お母さん)

「大変!」ばかりではありません

積極的か消極的かに関わらず、引き受けたら“仕事”が発生します。「大変」というイメージがありますが、いいこともあるようです。

・専門部でコーラスの役員をやりました。音楽会の曲決め、コーラス部員集め、練習、小道具の準備、お弁当の手配など。他学年のお母さんと仲良くなれました。下の子の入学時に既に知り合いが多くて、よかったです(40代お母さん)

・世帯数が少ない地域なので、保育園の年中クラスになると保護者が必ず役員になります。保護者+先生で役員をまかなっています。小学校や中学校とは保小中の合同運動会などでつながりがあるので、今後の勉強になります( 30 代お母さん)

・学校との会議は親の意見を伝える機会になっています。校長や教頭とも直接話ができるようになりました。あと、「執行部の子ども」ということで先生方にちょっと気に掛けてもらえます。ボランティアで奉仕している分、メリットがあってもいいですよね( 42 歳お母さん)

「その会議、必要?」「LINEでよくない?」活動の形を変えてみました

PTA活動で大変なことの一つが「会議」。共働きが増え、家族の形も多様になり、子どもを置いて時間をつくることが難しくなりました。

・夜の会議が苦痛。オンラインをもっと活用したら自宅でできて、子どもを残して学校に行かなくてもよくなるのに( 46 歳お母さん)

・ベルマークの役員を 1 年間しました。月に 1 回、19 時から 1 時間ほどミーティング。年に 2 回、募集と集計がありました。他の親と話す機会は増えましたが、仕事もあるし、優先的にはできない。子どもたちのためになるのならば必要ですが、役員からすると協力してくれない方もたくさんいるので、複雑なところです( 33 歳お母さん)

 

今の時代に合わせた形に変えていこうと、試行錯誤も始まっています。

・何年か前の会長の提案で、平日の夜に何度も集まるのをやめました。「しんどいし、なり手もおらんなる」というのが理由。「夏休みのプールどうする?」「バザーどうする?」などはLINEで意見交換しています。学年行事も、学年の役員が決まらなければやめようと割り切りました。「義務」ではなく、「やれる人がやれる範囲でやる」ということを大事にしています( 48 歳お母さん)

このお母さんは会議の進め方についても「『夕涼み会の出し物をどうするか』などは執行部である程度決めておいて、確認作業だけ。『短く、簡潔に』がストレスにならずに取り組めるこつ」と話していました。

 

ただ、「変える」にはエネルギーが必要。PTAはボランティア活動であるがゆえに、変えることが難しいという側面もあるようです。

・持続可能なやり方にしていくべきだと思いますが、「自分が頑張って変えなくても、2 ~ 3 年我慢したら終わる」と考えたら、「例年通りで」という流れが続くのは仕方がないことかもしれませんね。コロナで行事も縮小、参観日も入れ替え制なので、親同士で仲良くなれない。本当はみんなと絡んで、わいわいやりたいし、ママ友も欲しいなー( 42 歳お母さん)

「“食わず嫌い”はもったいない!」PTA活動は大いに利用すべし!

PTAへの考え方や距離感、関わり方は保護者によってまちまちです。まとめ役の会長さんはどう考えているのでしょうか。

・会長になるまでは学校に対して否定的だったけど、先生と接する機会が増えて、学校運営の大変さがすごくよく分かった。気をつけているのは学校と保護者の関係。先生は親とのトラブルを怖がっているので、僕はトラブルが表沙汰になる前に間に入って、双方の話を聞くことを大事にしています。親が学校に怒鳴り込んで成功する事例を見たら子どももまねするので、落ち着いて話を聞く姿勢を見せたい。目標は「人と人との架け橋になる」です( 40 代お父さん)

・「PTAが何をやっているのか分からない」という声を聞き、広報に力を入れました。情報を出すことで、立候補者も増えました。廃品回収とか交通指導は、PTA活動の表層的なこと。前年踏襲の受け身でやると、負担感が増します。ボランティア活動なのでやってもいいし、やらなくてもいい。それぞれの活動を行う意義を考えて、必要がないならやめて、必要ならば時代に合ったやり方に変えていく。当事者意識を持って、能動的に突き抜けたら面白いんですよ。子どもたちのためにPTAを利用して、学校の授業だけでは得がたい体験をさせてあげてほしいと思います。“食わず嫌い”で参加せずに「負」の判断を下すのはもったいない!(40代お父さん)

 

「必ず役をやらなければならない」という“義務”から、「多くの人が参加しやすい活動」へと在り方が変わりつつあるPTA活動。役員を経験したお父さん、お母さんは「楽しんでやるのが一番」と話していました。「うちのPTAって何してるの?」と保護者同士で話してみることが、楽しみながら変える一歩になるかもしれませんね。

 

次回のテーマは「コロナ後はここへ」

次回のテーマは「コロナ後はここへ」です。高知県内では新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。安心しておでかけができるようになったら、お子さんをどこに連れて行ってあげたいですか?ご家族で行きたい所ややりたいことをLINEでお寄せください。お待ちしております!

この記事の著者

門田朋三

門田朋三

5歳と2歳の娘がいます。「仲良し」と「けんか」の繰り返しで毎日にぎやかです。あだなは「ともぞう」。1978年生まれ。

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