子育て
アイコン:子育て

週刊高知の子どもニュース 2020年10月11~17日

このところ、朝晩がまた一段と涼しくなってきました。日中はまだ気温の高い日があり、風邪を引かせないようにお子さんの服装にも気を使いますね。

今週は高知の子どもたちが登場するニュースが 12 本届きました。香南市の吉川小では金管バンド「よしかわキッズブラス」の単独コンサートが開かれました。3 月に予定していた初めての単独公演が中止に。ミニコンサートという形になりましたが、息ぴったりな演奏を響かせました。

四万十市では高知県少年相撲四万十大会が開かれ、45人が力をぶつけ合いました。土俵際の写真は迫力がありますね。

2020 年 10 月 11 ~ 17 日の子どもたちのニュースを、高知新聞の紙面からお届けします。

過去の災害 石碑で学ぶ 下川口小児童 教訓を備えに 土佐清水

石碑から過去の災害について学ぶ児童ら(土佐清水市下川口)
石碑から過去の災害について学ぶ児童ら(土佐清水市下川口)

(高知新聞 2020 年 10 月 11 日朝刊より)

土佐清水市下川口の下川口小学校の3、4年生5人がこのほど、洪水や豪雨災害を記録した地区内4カ所の石碑を巡り、過去の自然災害を学んだ。

災害の教訓を日頃の備えに生かしてもらおうと企画。7日、市のジオパーク専門員、森口夏季さん(29)が案内し、碑文の意味などを説明した。

1920年の大洪水の様子を記した石碑からは、船舶の破損流失や山崩れ、道路の決壊などで死傷者が出る大惨事となり、復旧に7年かかったことなどを学習。

2001年の高知西南豪雨の石碑では、地元の人が助け合って避難し、死者を出さなかった事例を学んだ。

森口さんは「下川口は宗呂川などから流れてきた土砂がたまってできた場所。今後も水害が起こる可能性はある」と説明。「地震や津波も含めて日頃から備えを」と訴えた。

4年の谷岡結衣さん(9)は「昔の人が自分たちに伝えようとしてくれていたことが、石碑で分かった」などと話していた。

市は地元の郷土史同好会などの協力を得て、昨年度から自然災害碑を調査。成果を防災学習にも生かす方針で、11月には同市の三崎小学校でも同様の授業を行う。(山崎彩加)

高知県内各地で地域安全運動 佐川町では救命マッサージやパトカー乗車体験

(高知新聞 2020 年 10 月 13 日朝刊より)

全国地域安全運動(11~20日)に合わせ、高知県内各地で啓発活動などが行われた。高知県高岡郡佐川町甲の桜座では11日、家族連れらがパトカーの乗車体験などを楽しんだ。

イベントは佐川署と高吾北地区地域安全協会が主催し、高吾北消防本部や自衛隊高知地方協力本部なども協力。パトカーや白バイ、消防車、自衛隊の軽装甲車など12台が並び、子どもたちが運転席に座って写真を撮ったり、消防署員から救命マッサージを習ったりした=写真。

会場では、地域安全推進員らが特殊詐欺や交通事故への注意を呼び掛けるビラなどを配布した。(楠瀬健太)

地域安全運動でパレード 安芸市の園児ら紙風船を飛ばす

(高知新聞 2020 年 10 月 13 日朝刊より)

全国地域安全運動(11~20日)に合わせ、安芸署管内では12日、地域安全協会関係者らがパレードし、防犯意識の向上を訴えた。

安芸市矢ノ丸1丁目の安芸市役所前で行われた出発式には、県警のマスコット「ポリンくん」、「防犯特捜マモルマン」、安芸市のご当地キャラ「ちりめんドンちゃん」も参加した。

矢ノ丸保育園の園児が「みんなが安心して暮らせる町になりますように」と声をそろえ、紙風船を飛ばした=写真。その後、白バイに乗ったマモルマンを先頭にキャラバン隊が出発。県東部7市町村を巡り防犯を訴えた。(森部智成)

土佐市で地域安全標語コンクール 小中学生を表彰

(高知新聞 2020 年 10 月 13 日朝刊より)

全国地域安全運動(11~20日)に合わせ、高知県土佐市内の小中学生が考えた「地域安全標語コンクール」の表彰式が11日、土佐署で行われた。

土佐地区地域安全協議会の主催で、3回目。市内の小学5年生と中学2年生が対象で、防犯とネットルールの2部門に計329人から618作品の応募があった。

ネットルール部門(小学生の部)の最優秀賞には、蓮池小の増原光咲(みさき)さん(11)の「ホラーより ネット犯罪 こわいもの」が選ばれた。入賞作品52点は20日午後1時まで、土佐市複合文化施設「つなーで」(土佐市高岡町乙)で展示される。(山崎友裕)

作文力向上に役立てて 小砂丘賞委、高知市の潮江東小に作品集寄贈

寄贈された作品集を読む児童ら(高知市の潮江東小学校)
寄贈された作品集を読む児童ら(高知市の潮江東小学校)

(高知新聞 2020 年 10 月 14 日朝刊より)

子どもたちに作文に親しんでもらおうと「小砂丘賞委員会」(宮田速雄理事長)は13日、県内の小中学生の優秀作文を集めた「こども小砂丘賞」の作品集34冊を高知市潮新町2丁目の潮江東小学校に贈った。15日には波介小学校(土佐市波介)にも16冊を寄贈する予定。

作品集は高知市の故森田繁吉さんが「作文力向上に役立ててほしい」と同委員会に寄せた寄付を活用し、毎年2校に贈っている。

この日は宮田理事長らが潮江東小を訪問。作品集には、同校6年の菊本百芳(ももか)さん(12)が、運動会の放送の練習を通して学んだ努力の大切さをつづった作文が掲載。菊本さんは「作文は、自分が思ったことをありのまま書くところが楽しい。これからも書き続けたい」と話していた。

同賞は生活綴方(つづりかた)の生みの親、小砂丘忠義(長岡郡大豊町出身)の功績を顕彰して創設。県内の教員OBらでつくる同委員会が毎年選考・編集し、高知市民図書館が作品集を発行している。(上野芙由子)

子鹿園同窓生が療育センターに器具寄贈 リハビリに励む子応援

寄贈品の「スターランプ」を児童に手渡す同窓生(高知市若草町)
寄贈品の「スターランプ」を児童に手渡す同窓生(高知市若草町)

(高知新聞 2020 年 10 月 14 日朝刊より)

障害のある子どもの発達支援などを行っている高知県立療育福祉センター(高知市若草町)で13日、高知県立療育福祉センターの前身となる肢体不自由児施設「県立子鹿園」の同窓生らが、子どもらにリハビリ用のマットなどを贈った。

この日、同窓生3人がセンターを訪問。4色の光で見る人を癒やすランプや、体を固定して食事や作業ができるテーブル付きの椅子、リハビリ用マットなどを贈った。

贈呈式で、1957年に卒園した北添英矩さん(74)が「リハビリに日々励んでいるお子さんと、新型コロナウイルス対応を抱える職員の励みになれば」とあいさつ。

高知県立療育福祉センターに入院している大倉綾華さん(12)と杉山輝(すばる)さん(8)が「大切に使わせていただきます。使うのが楽しみです」と大きな声で感謝を述べた。

北添さんら同窓生は1984年、かつて子鹿園で飼育していたシカにちなみ「子鹿の像を贈る会」を設立。子鹿園の創立30周年に合わせて像を寄贈し、今回の寄贈は当時の募金の残金50万円を充てた。(高井美咲)

仁淀川の魅力をアニメに 越知小の児童が制作し公開へ

アニメ作りに取り組む児童たち(越知町越知甲の越知小学校)
アニメ作りに取り組む児童たち(越知町越知甲の越知小学校)

(高知新聞 2020 年 10 月 15 日朝刊より)

高知県高岡郡越知町の越知小学校の児童がこのほど、仁淀川の魅力を伝えるアニメ制作に挑戦した。

アニメ作りは、4年生39人が総合的な学習の時間を活用して、9月下旬から取り組んだ。幡多郡大月町を中心にアニメ教育を広めている「あにめのいろは」の間崎真由子代表(40)が指導。「美しい仁淀川」をテーマに、児童がストーリーを考えた。

作業最終日の9日は、こま撮りの写真を連続でつなぐ仕上げを行った。仁淀川の生き物やカヌーなどの遊び、自然保護について、グループごとに分担して制作。自分たちで描いた背景の上で切り抜いた絵を少しずつ動かし、タブレット端末でこま撮りした。

何十枚も撮った写真がつながってなめらかに動く様子を見ながら、「やっと5秒分できた」「魚の動き、こっちの方が自然やね」。友達と話し合いながら、真剣な表情で作業をしていた。

児童はナレーションも担当し、木琴やトライアングルなどでBGM演奏も。計7時間半かけて作ったアニメは、間崎さんが編集し約5分の作品になる予定で、24日~11月1日に町立横倉山自然の森博物館などで公開される。ユーチューブでも公開する予定だという。

畠中柚季さん(10)は「川が本当に流れて見えるよう頑張った。水質日本一の本当にきれいな川やってことが、見る人に伝わってほしい」と話していた。(楠瀬健太)

夜の公園で星空シネマ 親子連れら150人楽しむ 香南市

星空の下で映画を楽しんだ上映会(香南市のみどり野中央公園)
星空の下で映画を楽しんだ上映会(香南市のみどり野中央公園)

(高知新聞 2020 年 10 月 15 日朝刊より)

香南市野市町みどり野3丁目のみどり野中央公園にこのほど、高さ3・3メートル、幅6メートルの大型スクリーンが登場し、親子連れら約150人が星空の下で映画を楽しんだ。

「みどり野星空シネマ」と銘打った上映会で、地区のまちづくり協議会(竹内一雅会長)が主催。新型コロナウイルスの影響で地区の夏祭りが中止になり「寂しい思いをしている子どもたちのために」と11日夜、親子で楽しめるアニメ映画「マダガスカル」を上映した。

来場者は公園に敷かれたござに間隔を空けて着席。涼しい夜の公園で午後6時半から約1時間半の映画を楽しんだ。野市東小学校3年の寺内彰星君(9)は「ずっと映画館に行けなかったから、大きいスクリーンで楽しい映画を見られてよかった」と笑顔だった。(川嶋幹鷹)

児童45人 白熱の取組 四万十市で相撲大会 稽古の成果披露

マットレス型の土俵で力をぶつけ合う児童(四万十市の安並運動公園武道館)
マットレス型の土俵で力をぶつけ合う児童(四万十市の安並運動公園武道館)

(高知新聞 2020 年 10 月 16 日朝刊より)

県少年相撲四万十大会がこのほど、四万十市安並の安並運動公園武道館で開かれた。県内クラブ所属の児童約45人が力をぶつけ合い、鍛錬の成果を披露した。

県相撲連盟四万十支部が児童の健全育成を目的に続けており29回目。香南市や須崎市などからの出場もあり、団体戦と個人戦で競った。

11日の今大会では屋内に敷いたマットレス型土俵を初めて使用した。田中紘二支部長(79)は「実戦でマットレス型を使い、新しいものへの不安を取り除きたい」。台風の影響で屋外土俵の準備ができなかったことに加え、今後の相撲普及での活用も見据えた。

取組では、「パアンッ」と勢いよくぶつかり一気に押し出したり、土俵際で攻守が入れ替わったり。自分より大きい相手を投げ飛ばした男児には、観客から「おお~」と大きな拍手が送られた。

団体戦では相撲道場中村(四万十市)が初優勝。メンバーの北村和良君(東山小4年)と山本琉羽(りゅう)君(同6年)は「優勝を目指して頑張ってきたのでうれしい」。浜田美汰君(三原小5年)も「最後の勝負、土俵際で踏ん張れた。稽古の成果が出せた」と自信を付けた様子だった。

大会の結果は後日、本紙朝刊の「高知地域スポーツ」面に掲載予定。(平野愛弓)

吉川小ブラバン本格公演 香南市 コロナ延期経て実現

吉川小で行われた「しおさいコンサート」(香南市の吉川小学校)
吉川小で行われた「しおさいコンサート」(香南市の吉川小学校)

(高知新聞 2020 年 10 月 16 日朝刊より)

香南市の吉川小学校(吉川町吉原)の児童を中心に活動する金管バンド「よしかわキッズブラス」がこのほど、同校で初めて本格的な単独コンサートを開いた。子どもたちの息ぴったりな演奏に、町内外から訪れた約120人が拍手を送った。

バンドは2016年に結成。メンバーは現在12人で、週2回の練習でレパートリーを増やしてきた。単独公演は今年3月に予定していたが、新型コロナウイルスの影響で中止。代わりに保護者ら30人を前にしたミニコンサートを開いた。

今回は県内の感染状況が落ち着いたのを受け、11日に本格開催。「しおさいコンサート」と題し、メンバーは「手のひらを太陽に」など全10曲を披露。各楽器の音色を紹介したり、これまでの活動をビデオで紹介したりした。

リーダーで吉川小6年の野村麗那さん(12)は「ステージで楽譜を倒すハプニングもあったけど、みんなと一緒に演奏できて良かった」と笑顔。前リーダーで、今公演を節目にバンドを卒業する赤岡中1年の増井龍之助さん(13)は「準備も大変だったけど、コンサートは大成功。やれてよかった」と話していた。(川嶋幹鷹)

地域安全運動で登校見守り 宿毛署員ら声掛け

児童の登校を見守った宿毛署員ら(宿毛市の宿毛小学校)
児童の登校を見守った宿毛署員ら(宿毛市の宿毛小学校)

(高知新聞 2020 年 10 月 17 日朝刊より)

全国地域安全運動(11~20日)に合わせて15日、宿毛署員と地域安全推進員ら約10人が、宿毛市桜町の宿毛小学校で登校する児童の見守り活動を行った。

中平富宏市長も駆け付け、児童に「おはようございます」。子どもたちは元気にあいさつを返し、県警マスコット「ポリンくん」とハイタッチする姿も見られた。

見守り活動は、同日までの2日間に同市の平田小、三原小(幡多郡三原村)、大月小(大月町)でも行われた。同署の三島仁・刑事生活安全課長は「誰もがあいさつし合う地域のつながりを維持して、自主防犯につなげたい」と話していた。(新妻亮太)

 

窪川署でも登校見守り

登校中の窪川小児童とあいさつを交わす「あいさつし隊」(四万十町琴平町)
登校中の窪川小児童とあいさつを交わす「あいさつし隊」(四万十町琴平町)

窪川署と高岡郡四万十町地域安全協議会、同町の自主防犯組織「四万十ポリス」がこのほど、同町琴平町の街頭で登校中の窪川小学校児童らを見守る活動を行った。

全国地域安全運動の一環。14日、約10人が「あいさつし隊」と称して同校近くの交差点に立ち、徒歩や自転車で通学する児童に「車に気を付けてね」「今日も頑張って」などと声掛け。児童らは「おはようございます」と、元気にあいさつを返していた。

運動期間中、同署などは電子マネーを販売するコンビニでの詐欺被害防止啓発や、自転車盗注意の看板設置なども行っている。(井上太郎)

この記事の著者

ココハレ編集部

ココハレ編集部

部員は高知新聞の社員 6 人。合言葉は「仕事は楽しく、おもしろく」。親子の笑顔に出合うことを楽しみに、高知県内を取材しています。

関連するキーワード

LINE公式アカウントで
最新情報をチェック!

  • 週に2回程度、ココハレ編集部のおすすめ情報をLINEでお知らせします。

上に戻る