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週刊高知の子どもニュース 2020年10月25~31日

11月に入りました。だいぶ肌寒くなってきましたが、高知の子どもたちは元気いっぱいです。

今週は写真に注目!香美市の楠目小学校の 6 年生たちは物部川の環境問題について学び、天然アユの炭火焼きを体験しました。焼き上がりを前に「おいしそ~」という声が聞こえてきそうな 1 枚。“食欲の秋”ですね。

黒潮町の上川口小学校の 4 年生たちは、入野海岸で開かれるTシャツアート展の展示を見学しました。「そこにあるものを作品と捉える」という砂浜美術館の考え方を学んだそうです。青空をバックに、いい笑顔です。

2020 年 10 月 25 ~ 31 日の子どもたちのニュースを、高知新聞の紙面からお届けします。

満開レンゲで卒業入学を 土佐市高石小の児童らが種まき

レンゲの種をまく高石小の児童ら(土佐市中島)
レンゲの種をまく高石小の児童ら(土佐市中島)

(高知新聞 2020 年 10 月 25 日朝刊より)

きれいな花が咲く中で卒業や入学シーズンを迎えてもらおうと、土佐市高石地区の児童や園児、住民らがこのほど、同市中島の高石小学校に隣接する休耕田にレンゲの種をまいた。

毎年恒例の地区運動会が今年は中止となるなど新型コロナウイルスの影響を受ける中、少しでも明るく入学生、卒業生を祝おうと、地区の自治会長協議会が中心となって企画した。

21日に、同小の全校児童63人を含む約100人が参加。児童らは、住民から「まんべんなくまいてね」と助言を受けながら、105アールの休耕田に手分けして種まきした。

卒業式が開かれる3月23日ごろには、紅紫のレンゲが満開を迎えそう。同協議会などは同月21日に卒業生らを祝うイベントを計画しており、参加した住民は「何とかきれいな花を咲かせたい」と話していた。(山崎友裕)

桂浜に澄んだ歌声響く 高知少年少女合唱団 県PR動画制作中

桂浜で歌う高知少年少女合唱団(高知市浦戸)
桂浜で歌う高知少年少女合唱団(高知市浦戸)

(高知新聞 2020 年 10 月 26 日夕刊より)

高知少年少女合唱団(児童生徒18人)が高知県をPRする動画を自主制作している。合唱団の代表曲「高知大好き乙女ねえやん」に合わせて高知の名物や名所を紹介。「龍馬だけでない高知の魅力を伝えたい」と声を弾ませている。

高知少年少女合唱団では新型コロナウイルスの流行を機に動画投稿サイトなどでの合唱発表を始めた。「高知大好き乙女ねえやん」は、高知を盛り上げようという、同名の女性団体が10年ほど前に作ったPRソング。特産品や観光施設を「龍馬に頼りすぎ」などと皮肉りつつも面白おかしく紹介している。

24日朝には団員11人が高知市浦戸で撮影を行い、坂本龍馬像前や桂浜で合唱や振り付けの映像を収録。秋晴れの青空の下、波の音に乗って澄んだ歌声が浜辺に響いた。

参加した朝倉中3年の西村良咲(りく)さん(15)は「朝の潮風に吹かれて歌うのは新鮮で気持ちよかった。桂浜には県外の親戚を連れてくることもあるので、動画を楽しんでもらいたい」と満足そうだった。

このほか幡多郡三原村の「ししとう家族」と団員の記念写真など、県内各地で撮影した動画や写真とともに編集し、動画投稿サイト「ユーチューブ」などで発表する。(佐藤邦昭)

田園風景に親しんで 佐川町の水田跡に公園「とさこうらく園」

「とさこうらく園」で生き物観察をする子どもたち(佐川町中組)
「とさこうらく園」で生き物観察をする子どもたち(佐川町中組)

(高知新聞 2020 年 10 月 27 日朝刊より)

高知県高岡郡佐川町斗賀野地区の水田跡が自然とふれあえる公園「とさこうらく園」に生まれ変わりこのほど、開園式が行われた。早速、近くの保育園児たちが訪れ、生き物の観察を楽しんだ。

公園は地元の集落営農組織「斗佐耕楽会」が「地域の活性化になれば」と整備した。昨夏、高齢で耕作できなくなった約500平方メートルの水田跡を手入れし始め、昨年9月には池が完成。花壇やベンチも設け、23日が本格オープンになった。

約100平方メートルの池にはメダカやドジョウ、ミズカマキリなどが生息。斗賀野中央保育園の年中、年長児41人は「あ、ゲンゴロウおった」「カエルや!」と、興味津々で池をのぞき込んでいた。

斗佐耕楽会の渡辺豊年代表(64)は「子どもたちが喜んでくれてよかった。周囲の田園風景も見て、米作りに興味を持ってもらえたらうれしい」と話していた。(楠瀬健太)

自転車を楽しく安全に 宿毛市でフェスに親子ら1200人

子どものキックバイクレースなどでにぎわった「すくもサイクルフェスティバル」(宿毛市総合運動公園)
子どものキックバイクレースなどでにぎわった「すくもサイクルフェスティバル」(宿毛市総合運動公園)

(高知新聞 2020 年 10 月 28 日朝刊より)

「すくもサイクルフェスティバル」がこのほど、高知県宿毛市山奈町芳奈の宿毛市総合運動公園で開かれ、市内外の親子連れら約1200人がサイクリングや自転車の安全教室などを楽しんだ。

自転車を活用したまちづくりに取り組む市と宿毛市教育委員会の主催で4回目。25日に開かれた。

市内を流れる松田川沿いの約18キロを走るサイクリングのほか、ゲーム感覚で自転車の乗り方を学ぶ「ウィーラースクール」、電動自転車教室など盛りだくさんの内容。マウンテンバイクのプロライダー、竹之内悠選手らも参加した。

子ども向けのキックバイクレースには約100人が参加。ビギナー、通常の各クラスで約200~300メートルのコースを疾走し、保護者から大きな声援が飛んだ。

会場には、自転車の点検や森林学習のブース、市内飲食店の出店も並び、終日にぎわった。市内から子ども2人と訪れた津野唯さん(33)は、「5歳の息子はキックバイクが好きで楽しみにしていた。久しぶりににぎやかなイベントに参加できてよかった」と笑顔で話していた。(新妻亮太)

コロナ禍でも子どもに芸術を 土佐清水市でワークショップ

三崎小学校での文楽の授業。吉田玉翔さんと市民文化会館が連携し、ホールでの公演も行われた(7月10日、土佐清水市三崎)
三崎小学校での文楽の授業。吉田玉翔さんと市民文化会館が連携し、ホールでの公演も行われた(7月10日、土佐清水市三崎)

(高知新聞 2020 年 10 月 28 日朝刊より)

高知県土佐清水市寿町の市民文化会館は本年度も、プロのアーティストと連携し、伝統芸能や音楽のワークショップを児童向けに展開している。新型コロナウイルスに悩まされる中、子どもたちに本物の芸術を味わってもらおうとの取り組みだ。

土佐清水市立市民文化会館はコンサートや演劇、落語といった自主事業を年に十数件手掛けているが、本年度はコロナの影響でまだ2件のみ。市内でも祭りやイベントが中止される中、企画担当の職員、柿谷幸起さん(48)は「感染防止策を十分に施して、子どもたちが文化芸術に触れる機会をつくりたい」と思いを明かす。

第1弾は7月。土佐清水市出身の文楽人形遣い、吉田玉翔(たましょう)さん(44)と市内の小学校でワークショップを行った。感染防止のため、児童が人形に触れる体験などは見送られたものの、児童は語りの一部で声を出して伝統芸能に“参加”。「他の演目も見てみたい」などと声を弾ませた。

「子どもたちが喜んでくれた。地域に求められていると感じた」という柿谷さんは第2弾を企画。11月3日に市民文化会館ホールでコンサートを開く高知市出身のフルート奏者、泉真由さん(35)と幡多郡黒潮町出身のクラシックギタリスト、松田弦さん(38)の2人を講師に、市内3校の児童に音楽や楽器の魅力を伝えるワークショップを準備中だ。

「子どもたちもコロナで不安を抱えていると思う」と心中を推し量る泉さん。「音楽体験が、癒やしの時間になってほしい」と、子どもたちと触れ合う日を心待ちにしている。

11月3日にコンサート
3日のコンサートは午後2時開演。一般2千円、高校生以下千円(当日券はいずれも500円増)。チケット購入や問い合わせは土佐清水市立市民文化会館(0880・82・3300)へ。(山崎彩加)

物部川の環境をアユ食べ学ぶ 香美市楠目小6年

自分たちで串刺しした天然アユの焼き上がりを見る児童ら(香美市土佐山田町山田の物部川漁協)
自分たちで串刺しした天然アユの焼き上がりを見る児童ら(香美市土佐山田町山田の物部川漁協)

(高知新聞 2020 年 10 月 28 日朝刊より)

高知県香美市土佐山田町の楠目小学校の6年生25人がこのほど、近くの物部川漁協で天然アユの炭火焼きを体験し、物部川の環境問題について学んだ。

児童は総合的な学習の一環で、物部川の生態系調査や魚の飼育などを実践している。

24日は、物部川漁協の松浦秀俊組合長が釣り上げた20センチ級の天然アユを用意。児童は組合員にこつを教わりながらアユに串を刺し、尾ひれが焦げないよう化粧塩を振った。

アユが焼き上がる間、松浦組合長が川の抱える課題を講義。毎年小砂利を投入して産卵地を整備していることや、山の土砂流入が冷水病を誘発している状況を説明し、「川の生産力が低下し、集中治療室に入っているようなもの」と話した。

アユが焼けると児童らは頭からかぶりつき、「香りも最高!」とにんまり。井上愛香さん(12)は「アユを含めて豊かな川であるためには、山の環境から守らないといけない」と話していた。(横田宰成)

4コマまんが大賞 ジュニア部門に蟹井さん(赤岡小) 一般はミチハタさん(大阪市) 横山隆一まんが館

田所菜穂子館長が「第16回4コマまんが大賞」の入賞作品を発表した(高知市の横山隆一記念まんが館)
田所菜穂子館長が「第16回4コマまんが大賞」の入賞作品を発表した(高知市の横山隆一記念まんが館)

(高知新聞 2020 年 10 月 29 日朝刊より)

高知市の横山隆一記念まんが館などが全国から公募した「第16回4コマまんが大賞」の審査結果が28日発表された。最高賞の「フクちゃん大賞」は、一般部門が大阪市のミチハタさん(41)=ペンネーム=の「国色メラニン」に、小学生以下を対象にしたジュニア部門は香南市の赤岡小6年、蟹井綾斗さん(12)の「レッツ! キャンプ」に、それぞれ決まった。

同賞は故やなせたかしさんの提案と資金援助を受け、2005年から開催。漫画家の矢野徳さん=高知市出身=と、くさか里樹さん=香美市=が審査した。

両部門合わせて、43都道府県の597人から859点が寄せられた。うち一般部門は400人(昨年比76人減)の617点(同26点減)。ジュニア部門は197人(同229人減)の242点(同242点減)と前回から半減し、同館は「新型コロナウイルスによる休校や夏休み短縮などの影響で、例年授業や夏休みの宿題として取り組んでくれる学校単位の応募が減った」としている。

「国色メラニン」は、腕に小さくできた染みがじわじわと増え、1年後にある形になっていた--という作品。風刺を込めた効果的な演出が高く評価された。「レッツ! キャンプ」は、どでかい「キャンプの本」が予想を裏切る方法で活用される、かわいい作品。4こま目への流れや、オチの完成度が審査員の心をつかんだ。

大賞を含め、両部門から入賞作品計12点を選出。他に応募数や成績を評価して贈られる「学校賞」は、南国市の大篠小に決まった。なお今年は入賞者の表彰式は実施しない。

入賞作品や県内応募作品など約320点は、12月27日まで同館で展示されている。田所菜穂子館長は「コロナに関するネタは多かったが、レベルが高く、それぞれ違う視点で笑いに変えていて4こま漫画の力を感じた。作品を見てくすっと笑ってもらえたら」と話した。(徳澄裕子)

大賞、学校賞以外の入賞者は次の皆さん。

【一般部門】
▽高知市長賞=もーちゃん=ペンネーム(福岡県大野城市)
▽やなせ兎賞=徳田栄基(神奈川県藤沢市)
▽よさこい賞=喜久山悟(熊本市)、小林尚武(茨城県つくば市)、ラッカセイ=ペンネーム(愛媛県鬼北町)

【ジュニア部門】
▽高知市長賞=大河原みちる(高知市・秦小4年)
▽やなせ兎賞=中谷桂吉(東京都小平市・小平第一小6年)
▽よさこい賞=荒井裕介(東京都江戸川区・二之江第三小4年)、マユカ=ペンネーム(香川県三木町・白山小6年)、西田葉菜(高松市・太田小4年)

入賞作と審査評はこちら

パパイアを香長名物に 香美市の生産者が高知市に専門店

パパイアグッズがずらりと並ぶ専門店。大栃小児童が手掛けたキャラクターもデザインされている(高知市の野菜屋)
パパイアグッズがずらりと並ぶ専門店。大栃小児童が手掛けたキャラクターもデザインされている(高知市の野菜屋)

(高知新聞 2020 年 10 月 30 日朝刊より)

高知県香美市で耕作放棄地を活用したパパイア栽培を進めている「人おこし・町おこし推進連絡会」がこのほど、高知市に専門店を“オープン”させた。収穫量に合わせた不定期営業で、生鮮から加工品、グッズまで幅広く販売。大栃小学校の児童もキャラクターデザインで協力しており、「香長平野の名物として広めたい」と張り切っている。

人おこし・町おこし推進連絡会のパパイア栽培は5年目。代表の佐竹美保さん(49)=香美市=が「実も葉も茎も食品になる万能作物を知ってほしい」と注目し、岡山で品種改良された苗を無農薬で露地栽培する。

香美市の地産地消推進事業を活用し、大栃小学校と連携した食育にも着手。6年の小松かなでさん(12)と小松侑永君(12)は、2年前からキャラクターデザインも考案している。

店は、26日にオープンした県内外の新鮮な野菜を扱う「野菜屋」(高知市介良乙)の店先に構えた。グリーンパパイアに茶、けんぴなどのほか、エコバッグやTシャツ、マグカップなど「パパイア」だらけの品ぞろえとなっている。

26日は、児童2人もお手伝い。畑を守る「パパイヤマン」や「パパイヤ王国のプリンスとプリンセス」、猫の「パパイニャ」などのキャラが入ったグッズを手に「栄養満点でおいしいよ」などと呼び掛けていた。

キムチやけんぴなどの試食や炒め物などの調理法も紹介。「パパイアの酵素で肉を分解すると柔らかくなります」などとPRしていた。

高知市内の20代女性は「名前は知っちゅうけど、食べたことないのがパパイア。気になりますね」と興味津々。児童2人は「キャラも食べ方も、一緒に幅広い年代に広まってほしい」と話していた。

次回の販売は11月1日の予定。詳細は「野菜屋」か佐竹さんのフェイスブックで。(横田宰成)

父子20組がリズム遊び 四万十町で講座 育児参加後押し

幼児と父親が一緒に体を動かして楽しんだリズム遊び講座(四万十町の窪川四万十会館)
幼児と父親が一緒に体を動かして楽しんだリズム遊び講座(四万十町の窪川四万十会館)

(高知新聞 2020 年 10 月 30 日朝刊より)

幼児と父親が体を動かして遊び、親子の絆を深めてもらおうとこのほど、高知県高岡郡四万十町香月が丘の窪川四万十会館で「リズム遊び」の講座が開かれ、約20組の父子がピアノ演奏に合わせて走ったり踊ったりして触れ合った。

父親の育児参加を後押ししようと、四万十町のNPO法人「LIFE」が25日、高知市のこうち男女共同参画センター「ソーレ」の協力を得て開催した。

町内の保育士約10人が「とんぼのめがね」や「メリーさんのひつじ」などの童謡のピアノ演奏に合わせたリズム遊びを実演。参加した父子は動きをまねて体を動かした。

保育所などでリズム遊びに慣れている子どもたちは楽々とこなしていたが、父親たちは動作についていけなかったり、息切れしたりと悪戦苦闘していた。

四万十町仕出原の金子旭ちゃん(6)は「面白かった」とにっこり。父の仁さん(42)は「子どもと遊ぶのには体力がいると痛感した。保育士さんは偉大です」と笑っていた。(井上太郎)

Tシャツ展の魅力体感 黒潮町 地元児童に現地授業

自分が描いた絵がプリントされたTシャツを見つけて笑顔の児童(黒潮町入野)
自分が描いた絵がプリントされたTシャツを見つけて笑顔の児童(黒潮町入野)

(高知新聞 2020 年 10 月 31 日朝刊より)

幡多郡黒潮町の入野海岸で開かれるTシャツアート展(31日~11月3日)に合わせ、NPO法人「砂浜美術館」は30日、地元の小学生にイベントの魅力を体感してもらう現地授業を行った。11月2日にも予定しており、計7校の児童が参加する。

同館は毎年各校で出前授業を行って児童にTシャツをデザインしてもらった上で、現地で展示風景を見てもらう授業も行っている。今年は児童が「地域のじまん」をテーマに描いた絵がTシャツになった。

この日は上川口小学校の4年生7人が、Tシャツの設置が進む同海岸を訪れた。講師を務めた同館の坂田実緒子さん(32)が「君たちが一番乗りです」と声を掛けると、児童ははだしで駆け出し、自分の絵がプリントされたTシャツを見て大はしゃぎだった。

児童は砂浜を美術館、そこにあるものを作品と捉える同館の考え方も改めて学び、貝殻や海草などの“作品探し”も楽しんだ。金子虹空(こあ)さん(9)は「自分が描いた絵が、きれいに飾られててうれしかった」と笑顔だった。(今川彩香)

明神口トンネル貫通 県道安田東洋線 小中生が見学

貫通した明神口トンネルの工事現場を見学する子どもたち(安田町船倉)
貫通した明神口トンネルの工事現場を見学する子どもたち(安田町船倉)

(高知新聞 2020 年 10 月 31 日朝刊より)

高知県安芸郡安田町から馬路村に至る県道安田東洋線に建設中の明神口トンネル(679メートル)が貫通し、30日に地元の子どもたちを招いた見学会が行われた。

安田町小川と船倉を結ぶトンネルは、道幅が狭く対面通行が難しい現道(約1・5キロ)の危険区間を回避し、所要時間を約2分短縮する。2019年1月に着工し、今年9月に貫通した。2021年度末の供用開始を目指しており、総事業費は約19億円。

見学会には安田町と馬路村の小中学生計約60人が参加し、船倉側からトンネル内へ。工事時の濁水処理の仕組みを学び貫通時の映像や記念撮影などを楽しんだ。

魚梁瀬中学校3年の井上奏磨さん(15)は、「もうそろそろ貫通するかなと、わくわくしていた。魚梁瀬からの距離がちょっとでも短くなれば、出掛けやすくなる」と喜んでいた。(北原省吾)

獅子舞の伝統 絶やさない 宿毛市大深浦 児童練習 あす本番

秋祭りに向け子どもたちが練習する獅子舞(宿毛市大深浦の集会所)
秋祭りに向け子どもたちが練習する獅子舞(宿毛市大深浦の集会所)

(高知新聞 2020 年 10 月 31 日朝刊より)

宿毛市大深浦の仁井田神社で11月1日に行われる秋祭りに向けて、地区の子どもたちが獅子舞の練習に励んでいる。新型コロナウイルスの影響で祭りの規模は縮小されるものの、獅子舞だけは披露されることになり、住民らは「伝統を絶やさないようにしたい」としている。

秋祭りは例年、11月の第1日曜日。明治期から続いているといわれ、一時20年間ほど途絶えたものの、1998年に復活した。神社の境内などでみこしが練り歩くほか、獅子舞も披露されている。

武内健二区長(72)によると、かつて市内では複数の地区で獅子舞が行われていたが、次第に減少。現在は片島や大島などに残り、片島では25日に獅子舞が地区を回ったものの、今年は祭りの縮小が相次ぎ、獅子舞を控える地区も出ている。

大深浦では毎年、大人と子どもがそれぞれ獅子舞を披露しているが、今年は子どものみ実施。98年の祭り復活に尽力した武内区長は「コロナを機に全部やまってしまうのが怖い。若い世代には続けてもらいたかった」と思いを語る。

子どもたちの練習は10月下旬に開始。小学1~5年生8人が鈴や太鼓を奏でながら舞の動きを繰り返し、本番に向けて完成度を高めている。

武内区長の孫で、1年生から舞っている武内聡蔵(ときくら)君(11)=咸陽小学校5年=は「今年は規模が小さくてつまらんけんど、獅子舞はしっかり頑張りたい」。秋祭りは11月1日午前11時から、神社の境内で行われる。(新妻亮太)

ハロウィーン 園児ら仮装行列 高知市の愛宕商店街

手作りの衣装を着て、お菓子をもらう子どもたち(高知市愛宕町2丁目)
手作りの衣装を着て、お菓子をもらう子どもたち(高知市愛宕町2丁目)

(高知新聞 2020 年 10 月 31 日朝刊より)

高知市の愛宕商店街で30日、ハロウィーンパレードが行われ、仮装した近くの園児らが商店を回り、お菓子をもらって楽しんだ。

地域ぐるみの子育て支援に取り組む「多機能型保育支援事業」の一環で、江ノ口保育園、高知聖園マリア園、ニチイキッズ愛宕保育園とNPO高知市民会議が企画。同商店街振興組合の10店が協力し、3園の園児ら約90人が参加した。

「密」を避けるため、各園が時間をずらしながら商店へ。子どもたちはマントや帽子など手作りの衣装を身に着け、「トリック・オア・トリート!」。お菓子をもらい、「もうかばんに入らん!」と喜んでいた。

靴屋を営む川村文子さん(66)は「元気な子どもたちと触れ合い、パワーをもらった。来年はもっとお菓子を用意します」と話していた。(藤川こころ)

パレードの写真はこちら

 

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ココハレ編集部

ココハレ編集部

部員は高知新聞の社員 6 人。合言葉は「仕事は楽しく、おもしろく」。親子の笑顔に出合うことを楽しみに、高知県内を取材しています。

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