黒潮町の児童がサーフィンを楽しみました|週間高知の子どもニュース(2021年7月3~9日)
晴れていたと思ったら、突然の夕立が降るなど、引き続き傘が手放せない毎日です。
幡多郡黒潮町の三浦小学校の 5、6 年 12 人が 5 日、浮津海水浴場でサーフィンの授業を受け、海の楽しさを全身で味わいました。
2021 年 7 月 3 ~ 9 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。
目次
室戸市で人権啓発活動 園児のマーチングバンドも
(高知新聞 2021 年 7 月 4 日掲載)
「部落差別をなくする運動」強調旬間(10~20日)を前に2日、室戸市役所で市職員や市民が啓発活動を行った。
植田壮一郎市長が「差別を一人一人が自分の問題として捉え、正しい知識をつけてほしい」とあいさつ。むろと保育園児17人が「けんかをせず仲良く遊びます」と宣言し、マーチングバンドの演奏を披露した=写真。
13日午後2時から、市保健福祉センターで記念講演が行われる。
「浸水域居住」の対策を 香南中生が物部川の治水学ぶ 高知県南国市
(高知新聞 2021 年 7 月 5 日掲載)
物部川や香長平野の治水や過去の水害を学ぶ防災学習がこのほど、高知県南国市の香南中学校で行われ、1、2年生55人が水害への心構えなどを学んだ。
講師は国土交通省高知河川国道事務所の治水調査担当、野々村遼さん(22)。2日、生徒たちに流域の地形図を見せながら「南国市側は土地が低い。川が氾濫すると山間部からの水が一気に流れ込む」と解説した。
野中兼山の時代から治水が進められてきた物部川での堤防決壊は1954年が最後としながら「千年に一度の災害が起きたら決壊するかもしれない。浸水想定区域に住んでいると意識して対策に取り組んで」と呼び掛けた。
ただ「川と平野があるから一大穀倉地帯へと成長し、交通の中心地になった」とも。生まれた土地に感謝しながら、対策や避難を考える必要性を訴えた。
2年の今城栄太郎さん(13)は2018年の西日本豪雨時、氾濫危険水位に迫った物部川を思い出したといい「改めて身の危険を感じた。川が南国を発展させてくれたことをかみしめ、自分たちで対策を考えたい」と話していた。(深田恵衣)
あまくておいしいね!四万十町でブルーベリー狩りを 観光農園で園児ら満喫
(高知新聞 2021 年 7 月 6 日掲載)
高知県高岡郡四万十町小野の観光農園で今年もブルーベリー狩りが始まり、収穫体験に招かれた園児らが爽やかな甘さの実を頬張った。
「こいのぼりの里ブルーベリー農園」。同町十川の元会社員、松元昭夫さん(69)が四万十川沿いで2015年にオープンした。約20アールで7種類約200本のブルーベリー狩りができる。直径が500円玉ほどになる品種チャンドラや、甘みの強いブライトウェルなど味の違いが楽しめる。
4日は地元の園児や児童、地域おこし協力隊員らが招かれ、「甘くておいしい」と大喜び。今年は1週間ほど実の成熟が早いといい、松元さんは「自然の中にある農園。家族で楽しんでほしい」と話している。
営業は8月中旬までの予定で要予約。入園料千円(小学生以下500円)。ジャム作り体験(2500円)もできる。問い合わせは松元さん(090・3785・7166)へ。同じ十和地域のアメゴのつかみ取りや新聞バッグ作り体験も受け付けている。(小林司)
波乗り楽しい!黒潮町三浦小児童が浮津海水浴場で体験授業
(高知新聞 2021 年 7 月 6 日掲載)
幡多郡黒潮町出口の三浦小学校の5、6年12人が5日、同町浮鞭の浮津海水浴場でサーフィンの授業を受け、海の楽しさを全身で味わった。
町教育委員会が「ふるさと・キャリア教育」の一環として希望する学校で行っており、今年で3回目。町内のサーフショップ経営者らサーファー8人が、講師として協力した。
児童は全員が初心者。まずは、砂浜に並べたボードに乗り、腹ばいから素早く立ち上がる方法や、身を守りつつ海へ落ちる姿勢などを学んだ。
続いて児童は海へ繰り出し、ボードが波に乗って進むと「楽しい!」。落ちて海水を飲んでも、笑顔で「もう一回」と果敢に挑んでいた。中には立ったまま波に乗れるようになった児童もいて、講師から拍手が送られた。
6年の浜口嵐君(12)は「5秒くらい立てると気持ちいい。腰を低くしたらやりやすかった。海に行ったらまたやってみたい」と声を弾ませていた。(河本真澄)
高知市・青柳中学校の生徒が高須地区の住民と防災マップ
(高知新聞 2021 年 7 月 6 日掲載)
高知市五台山の青柳中学校の生徒がこのほど、校区内の高須地区の住民と協力し、地域の津波避難ビルや高齢者の分布を可視化した防災地図作りに取り組んだ。
同校は2018年度に地域を巻き込んだ清掃活動を始め、全国規模の表彰事業で最優秀賞を受賞。地域との絆をさらに深めようと、防災地図を住民と一緒に作ることにした。
地図作りは3日、高須ふれあいセンター(高須新町2丁目)で行われ、生徒会10人と民生児童委員ら14人が参加。市が指定した地区内65カ所の避難ビルを、詳細な住宅地図に落とし込んだ。
さらに高須を20区域に分け、各区域に76歳以上の高齢者が何人いるかなどの情報も盛り込んだ。今後は防災地図を手に生徒と住民が避難ビルを訪ね、入り口の位置や避難の課題などを確認していく。
生徒会長の中山遥さん(15)が「地域の方と一緒に一つのものを作ることが楽しかった。県内で一番、防災意識が高い学校にしていきたい」と意気込めば、同センター長の藤崎忠男さん(72)は「中学生の力は大きい。子どもから高齢者までが一緒になって防災意識を高めていきたい」と話していた。(山仲健一)
池選手、金メダル見せに来て 高知特別支援学校のエールに「頑張ってくる」 パラ車いすラグビー壮行会
(高知新聞 2021 年 7 月 7 日掲載)
「金メダル見たい!」―東京パラリンピックの車いすラグビーで金メダルを狙う池透暢(ゆきのぶ)選手(40)=高知市=に力強い応援が届いた。交流のある同市の高知特別支援学校が6日、激励の壮行会をリモートで開催。「金メダルを取ったら見せに来てね!」とエールをもらった池選手は「涙が出るほどうれしい。みんなの応援に応えられるように頑張ります」。2カ月を切った本番に向けてさらに気合が入った様子だった。
同校が池選手の応援を始めたのは、池選手が所属する本県の車いすラグビーチーム「フリーダム」が同校体育館で練習していることなどが縁。これまでに車いすラグビー体験教室で交流したほか、同校が年2回開いている「市特市(しっとくいち)」の売上金でメッセージ入りの応援幕や旗を作製し、日本車いすラグビー連盟を通じて池選手に贈呈するなどしてきた。
壮行会には中学部の約30人が出席。パソコンの画面越しにダンスを踊ったり、「めざせ金メダル」と書かれたメッセージ板を見せたりして激励した。また、金メダルを模したキーホルダーやマリーゴールドを使ったせっけんなど、次回の市特市で販売する「金」に引っ掛けた製品の製作過程を紹介。懇談の時間では「好きな食べ物は何ですか?」という質問も出て、池選手が「焼き肉とお刺し身です」と答えて盛り上がるなど、終始和やかな雰囲気だった。
力強い応援をもらった池選手は「みんなから直接メッセージを届けてもらえて胸がジーンとなった。金メダルを取ってこないと怒られそうでドキドキしていますが、そのプレッシャーも力に変えて頑張ってきます」。冗談も交えつつ、生徒たちと熱い約束を交わした。
車いすラグビーは8月25日、東京都の代々木競技場で予選がスタート。決勝は29日に行われる。(井上真一)
七夕の願い、かなえて 園児が交番に飾り付け 高知市
(高知新聞 2021 年 7 月 8 日掲載)
おさかながいっぱいつれますように―。七夕の7日、高知市一宮中町3丁目の一宮交番に、園児たちが願いを込めた短冊を飾り付けた。
地域住民らでつくる同交番連絡協議会(大久保正司会長)の主催で16回目。近くの「あおい保育園」と小規模保育施設「Azonoにこにこ駅」の園児26人が参加した。
ケーキやさんになれますように」「でぃずにーらんどにいけますように」―。園児たちは思い思いの願いを書き込んだ短冊を、高知東署員と住民ら約30人に手伝ってもらい、ササに飾り付けた。
中越日陽(ひなた)君(5)は目を輝かせて「色がたくさんできれい」。パトカーの乗車体験なども行われ、園児たちは大喜びだった。(乙井康弘)