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子どもが本に親しめるウェブサイトに|高知こどもの図書館がクラウドファンディング

子どもが本に親しめるウェブサイトに|高知こどもの図書館がクラウドファンディング

「行けなくても訪ねられる図書館」を目指し、高知こどもの図書館が寄付を募っています

子どもの本専門の図書館として親しまれている「高知こどもの図書館」がウェブサイトのリニューアルを目指し、クラウドファンディング(CF)を行っています。

リニューアルのコンセプトは「行けなくても訪ねられる図書館」。普段あまり図書館を利用しない子どもたちや、近くに図書館や本屋さんがない地域に暮らす子どもたちに向けて本の情報を発信することで、本に親しむきっかけをつくり、読書支援を広げようと考えています。

リニューアルに必要な金額は 250 万円。12 月 11 日(土)まで支援を呼び掛けています。

来館できない、出向けない

高知こどもの図書館は認定NPO法人が運営する子どもの本専門の図書館。1999 年に開館し、2020 年に高知市丸ノ内 1 丁目の高知県立公文書館 1 階に移転してリニューアルオープンしました。

絵本やジュニア図書、中高生向けの読み物、児童文学に関する研究書など、蔵書は約 2 万冊。親子でゆったりと絵本を楽しめるスペースや、ドールハウスなどのおもちゃを備えた遊び場もあります。

運営は企業・団体や個人からの会費、寄付などでまかなわれています。毎年 500 人前後が寄付しており、学校や保育園への出張講師活動や、資料の購入などに役立てられています。

ウェブサイトのリニューアルのきっかけとなったのは、移転と新型コロナウイルスです。館長の田島真紀さんによると、移転した公文書館には駐車場がなく、「親子向けの施設としては不便になってしまいました」。さらに、コロナの感染拡大で休館や読み聞かせの出張の中止など、子どもたちに直接会えない日々が続きました。

「『来館してもらう』『こちらから出向く』という私たちが大事にしてきた活動だけでは通用しなくなった」と田島さん。活動を再構築する中で出たアイデアが、ウェブサイトの見直しでした。

タブレットやスマホで楽しめる“仮想図書館”

こどもの図書館のウェブサイトではイベント情報などを発信していますが、「だいぶ古くなり、活動内容なども伝わりづらくなりました」。「学校で子どもに 1 台ずつタブレットが配布され、何かを調べる時にインターネットを利用することが当たり前の時代。こどもの図書館としても対応しなければと考えました」

「どんなサイトにするか」と意見を出し合う中で出てきたコンセプトが「行けなくても訪ねられる図書館」です。

こどもの図書館に限らず、図書館が近くにない地域は高知県内にも全国にもたくさんあります。理事の刈谷明子さんが暮らす四万十町十和もその一つです。

刈谷さんは小学 1 年の長女と年少の長男を育てており、よく利用する四万十市立図書館の西土佐分館へは車で 20 分ほどかかります。「近くに本屋さんもなく、子どもたちが自分で行ける図書館は学校と保育園しかありません」

図書館は対面サービスが基本ですが、来館したくても簡単にはできない人がいます。「非来館者サービスとして、新しいウェブサイトを読書への玄関口にしたいと思っています」

 

おすすめ絵本をコメントとともに紹介する「ほんとあそぶプラス」
おすすめ絵本をコメントとともに紹介する「ほんとあそぶプラス」

実際のサイトの内容は、CF終了後に具体的に検討していきます。一つ考えているのが、館内の本の検索に「選書」での蓄積を活用することです。

こどもの図書館ではスタッフやボランティアでつくる「選書委員会」で選んだ本を毎月購入し、おすすめポイントを短いコメントで紹介したお便り「ほんとあそぶプラス」を発行しています。田島さんは「子どもが『○○についての本が読みたい』と考えて本を検索した時に、本のタイトルや作者名だけでなく、私たちのコメントもあれば、『面白そう』『読んでみよう』という気持ちになるのでは」と話します。

このほか、長く続けている読み聞かせ講座の内容を公開するなど、本に親しむきっかけとなるコンテンツをサイト上に増やしていく考えです。

全国の子どもたちが楽しめるウェブサイトに

高知県内だけでなく、全国の子どもたちにこどもの図書館のウェブサイトを利用してもらうことで、「こどもの図書館には行けないけれど、地域の図書館に行ってみよう、本屋さんに行ってみよう」という気持ちを高め、読書支援につなげようという今回の取り組み。

「これまでアナログベースで活動してきたこどもの図書館の新たな挑戦です」と刈谷さん。「『どの本が面白い?』『子どもにどんな本を読んであげたらいい?』という親子の声に応え、本と子どもをつないでいくような楽しいサイトを目指します」

 

高知こどもの図書館のCFは「READYFOR(レディフォー)」のサイトで受け付けています。目標金額は 250 万円で、ウェブサイトの構築やデザインなどの費用に充てられます。

目標金額を達成した場合のみ、寄付金を受け取ることができる「オール・オア・ナッシング方式」です。受け付けは 2021 年 12 月 11 日(土)23 時まで。

この記事の著者

門田朋三

門田朋三

6歳と2歳の娘がいます。「仲良し」と「けんか」の繰り返しで毎日にぎやかです。あだなは「ともぞう」。1978年生まれ。

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