三里中生徒が巨大絵馬を制作、奉納しました|週間高知の子どもニュース(2021年12月18~24日)
年末を迎えた高知市の児童養護施設にプレゼント。子どもたちがバイキング料理を味わったり、餅つきをして楽しみました。
高知市の三里中学校の美術部の生徒が、来年の干支の寅を描いた巨大絵馬を制作し、地元の仁井田神社に奉納しました。
2021 年 12 月 18 ~ 24 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。
目次
高知市の三里中生が巨大絵馬 仁井田神社に奉納
(高知新聞 2021 年 12 月 18 日掲載)
三里中学校(高知市仁井田)の美術部の生徒が、来年の干支(えと)の寅(とら)を描いた巨大絵馬を制作し、このほど地元の仁井田神社に奉納した。1月7日まで境内に展示し、その後は拝殿前に飾られる。
同神社の吉野慶宮司(47)が毎年制作を依頼しており、4度目。
絵馬は縦約1・4メートル、横2メートル。10月に部員17人で制作を始めた。「めでたい神獣」の白虎にあやかり、白いトラに。鋭い牙をむき出しにし、威嚇するように正面を見つめる姿を描いた。本物の毛並みに近づけるため、あえてパサパサの筆を使うなど工夫を重ねたという。
14日に1、2年生15人が同神社に奉納した。吉野さんは「力強さが表現されていて、今にも額縁から飛び出しそう」と太鼓判。2年の中野陽世(ひよ)部長(14)は「地域の人に絵馬を見てもらい、元気になってほしい」と話していた。
生徒は同神社に隣接する、えびす神社の御朱印のデザインも今回初めて考案。カツオを抱えたえびす様と、地元名産の「ミサトレッド」をあしらったユニークな御朱印に仕上げた。(玉置萌恵)
児童養護施設に料理プレゼント、和洋中のシェフ6人腕振るう 高知市
(高知新聞 2021 年 12 月 20 日掲載)
高知市内のホテルなどで働くシェフらが19日、高知市新本町1丁目の児童養護施設「高知聖園天使園」を訪れ、子どもたち28人にバイキング料理をプレゼントした。
和洋中のシェフ6人が腕を振るい、ハンバーグやおすし、ギョーザなど約15種類の料理がずらり。一足早いクリスマスプレゼントに子どもたちは「全部、大好物」と大喜びで、「おいしい!」「あした学校やき、いっぱい食べる」と、もりもり平らげていた。久保豊樹さん(19)も「ごちそうばかりでうれしい。杏仁(あんにん)豆腐が柔らかくて最高」と、口いっぱい頬張っていた。
県調理師連合会、全日本司厨士協会四国地方県本部、日本中国料理協会県支部の共催。毎年この時期に各地の児童施設を訪れ、料理をプレゼントしている。(浜田悠伽)
児童養護施設で子どもらと餅つき、高知柏ライオンズクラブ 高知市
(高知新聞 2021 年 12 月 20 日掲載)
高知市仁井田の児童養護施設「南海少年寮」で19日、高知柏ライオンズクラブ(宅間健朗会長)が恒例の餅つきを行い、子どもたちと一緒につきたての餅を味わった。
同寮では3~19歳の24人が暮らす。この日は同会会員と合わせ約60人で楽しんだ。
30キロのもち米が用意され、少しずつ蒸し上がるたび石臼に移して、子どもたちがぺったんぺったん。クラブ会員らの「もっと気合を入れて」の声に、力いっぱいきねを振り下ろしていた。
つきたての餅を口からびよーんと伸ばした子どもたちは、「うまーい」と大喜び。戸田志郎君(11)は「ついた時の『パーン』っていう音が気持ちよかった」と笑顔だった。
同クラブは創立45周年記念として今回、同施設に30万円も寄付。子どもの思い出づくりの旅行に活用されるという。(浜田悠伽)
蓮池小児童が交通事故減へ提案、危険箇所調べ改善策 高知県土佐市
(高知新聞 2021 年 12 月 21 日掲載)
高知県警の交通安全教育推進モデル校に指定されている土佐市蓮池の蓮池小学校で、4年生26人が学校近くの交差点など交通事故の危険性がある箇所や改善策をまとめ、このほど市職員らに発表した。
同校は4月、県内初のモデル校に指定され、4年生が総合学習で校区内の危険箇所を調査。学校近くの交差点や横断歩道で交通量や信号待ち時間の長さなどを調べた。
16日の発表では、市職員や土佐署員、住民ら約20人に危険箇所の写真を見せながら「この横断歩道は曲がり角が見えにくい」「車は少ないけどスピードを出している」などと報告。その上で「カーブミラーをつけたら安全」「道路に止まれシールを貼ってほしい」と提案し、市職員らは「すぐにでも検討したい」「周りの大人にも危険箇所を伝えていく」などと応じた。
下村真雪(ましろ)さん(10)と門田彩那さん(9)は「私たちの発表で事故が減ってくれたらうれしい」と話していた。(山崎友裕)
園児が楽しく消防隊員体験 高知市中央消防署
(高知新聞 2021 年 12 月 23 日掲載)
高知市筆山町の市中央消防署で22日、近くの筆山保育園の園児24人がはしご車に乗ったり、放水を体験したりして消防隊員の仕事を楽しく学んだ。
消防署に親しみを持ってもらおうと市消防局が初企画。訓練棟からサンタクロースに扮(ふん)した隊員がロープを伝って登場すると歓声が上がった。
園児は無線機での交信を体験したほか、隊員と防火服の早着替え対決も。放水体験ではサンタとトナカイの救出に挑戦。隊員と一緒にホースの筒先を持ってサンタの絵を包む炎めがけて放水し、大はしゃぎだった。
重さ約10キロの空気呼吸器を背負った園児は「重たすぎ~」と、仕事の大変さも実感。斎藤瑛斗ちゃん(5)は「消防士ってかっこいい。はしご車で高いところに登ったのが楽しかった」と笑顔だった。(浜田悠伽)
お寺でスパイスカレー、高知県仁淀川町の善法寺が食堂開催 児童ら堪能
(高知新聞 2021 年 12 月 24 日掲載)
子どもに無料で食事を提供する「えんがわ食堂」がこのほど、吾川郡仁淀川町土居甲の善法寺で初めて開かれた。地元の児童ら約60人が、スパイスカレーなどを楽しんだ。
住職の渡辺泰雅さん(39)は「地域に開かれた寺」にしたいと、2019年に任意団体「池川ベース」を設立。寺でカフェを開いたり、仁淀ブルーを見下ろせる景観を生かし観光客を受け入れたりしている。
19日は、お寺で子ども食堂を開いている松山市の正念寺住職、宮沢圭典さん(38)が協力。自作のカレー3種を一皿に盛り、15歳まで無料、大人300円で振る舞った。また子供服のフリーマーケットや出張ネイルサロンなども開かれ、家族連れらのにぎやかな声が響いた。
友達と訪れた地元の池川小学校6年、竹中愛瑠さん(12)は「お寺は遊ぶとこじゃないっていうイメージがあったけど、楽しい」。渡辺さんは「多くの人たちに来ていただきうれしい。またぜひ開催したい」と話していた。(楠瀬健太)