小中を統合、義務教育学校「大豊学園」が開校しました|週間高知の子どもニュース(2022年4月2~8日)
新年度がスタート!桜舞う中、高知県内各地でぴかぴかの 1 年生が入学式を迎えました。
長岡郡大豊町では、町に 1 校ずつあった小中学校を統合した義務教育学校「大豊町立大豊学園」が開校しました。
2022 年 4 月 2~ 8 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。
目次
高知県四万十市のNPOがランドセルカバー寄贈
(高知新聞 2022 年 4 月 2 日掲載)
四万十市で子育て支援に取り組むNPO法人「スマイル幡多っ子」(久保美保理事長)は3月31日、同市内の新1年生約250人に、反射材付きの黄色いランドセルカバーを贈った=写真。
同市役所で行われた贈呈式で久保理事長が「新入生には、安全に学校へ通ってほしい」とあいさつした。カバーは市教委を通じ、市内全13校に配られる。
新1年生に交通安全グッズを寄贈
(高知新聞 2022 年 4 月 6 日掲載)
子どもの登下校時の安全を守ろうと5日、高知県内5社・団体が県教委に交通安全グッズを寄贈した。今春入学する新1年生約5070人らに届けられる。
エフエム高知、こくみん共済coop、日本マクドナルド、JA共済連県本部、県トラック協会が防犯ブザーや横断旗、安全笛、黄色い傘などを贈った。
長岡幹泰教育長は「1年生は6年生に比べ、交通事故に遭う割合が3・6倍ほど高い。事故を防ぎ、子どもたちの交通安全の意識を高めるため役立てたい」と感謝した。
義務教育学校「大豊学園」が開校 小中統合し5・4制課程に
(高知新聞 2022 年 4 月 7 日掲載)
高知県長岡郡大豊町に1校ずつあった小中学校を統合した義務教育学校「町立大豊学園」(同町中村大王)の開校式が6日、同校で行われた。式には新入生を除く2~9年生94人のほか、保護者や町内外の関係者らが出席し、町内唯一の学校の船出を祝った。
同校は1~5年生を前期、6~9年生を後期に分けた教育課程を採用し、教科担任制を5年生から導入。町の文化や地域資源などの学習にも力を入れる。校舎は旧大豊町中の校舎と、隣接する新築木造校舎を使用する。
体育館で行われた式では、岡村洋一郎校長(59)が「大豊学園の歴史の扉が今、ここに大きく開かれた。地域と共に歩み、地域に愛される学校を目指す」とあいさつし、子どもたちが新しい校歌を合唱。生徒会長の9年、門田愛奈さん(14)が「ふるさと大豊を大切にしながら自分の可能性を伸ばし、学園生活をより充実したものにしていく」と誓った。
式に先立って、住民が永渕神楽を奉納。式終了後には、先祖が同町出身という元阪神タイガースの藤川球児さん(41)が講演し、「ユーチューバーでもプロゲーマーでもいいから、『自分は絶対こうなりたい』という夢を持とう。夢を見つける天才になって」と熱く語り、子どもたちの質問に真剣に答えていた。
子どもたちは後期課程から大豊町中の制服を着用。6年の喜夛河(きたがわ)よしのさん(11)は「制服はまだ着慣れないけど、着てると高学年って感じがする。3学期から部活ができるので、吹奏楽部に入って頑張りたい」と話していた。(谷沢丈流)
桜舞う、笑顔満開初登校 高知県内小中高で1万4000人が入学式
(高知新聞 2022 年 4 月 8 日掲載)
高知県内のほとんどの小中高校で7日、入学式が行われた。好天に恵まれ、多くの児童生徒が期待を胸に新生活をスタートさせた。本年度の新入生は小中高を合わせ約1万4千人。
高知市土佐山桑尾の義務教育学校「土佐山学舎」には1年生15人が入学。桜の花びらが舞う中、ぴかぴかのランドセルを背負い、笑顔満開で初登校した。
入学式は新型コロナウイルス対策として、進級した7年生(中学1年)以外は出席せず、保護者も2人までとした。
7年生に手を引かれた新1年生は、照れくさそうに入場。それでも名前を呼ばれると、大声で「はいっ」と返事していた。
式では、福井佳織校長が「元気にあいさつをして、朝ご飯をしっかり食べて早く寝て、しっかり勉強する。この三つができたら立派な1年生になれます」と語りかけた。
永野瑠七(るな)さん(6)は「学校に行くのが楽しみ。竹馬を上手になりたい」。矢野小春さん(6)は「お友達とお外でいっぱい遊びたい」と声を弾ませていた。(玉置萌恵)
高知市中心部に特別支援学校「しんほんまち分校」開校 13人入学、地の利生かし職業実習に注力
(高知新聞 2022 年 4 月 8 日掲載)
知的障害がある高知県中央部の中高生が学ぶ「県立日高特別支援学校高知しんほんまち分校」(高知市新本町2丁目)が7日開校し、高等部の1年生13人が緊張の面持ちで入学式に臨んだ。他校の過密解消を狙って設立されたもので、立地を生かして近隣事業所での実習に力を入れていく。
県中央部に知的障害特別支援学校は3校(市立高知、県立山田、県立日高)などがある。障害に対する社会の理解が深まり、入学生は近年、増加傾向に。山田では近年144人の受け入れ目安を10~40人上回る過密状態が続いていた。
しんほんまち分校の校区と定員は、中学部が高知市の18人(1学年6人)、高等部が高知、南国、香南、香美の4市の48人(同16人)。本年度は中学部の入学はなかった。
校舎は旧高知江の口特別支援学校(鉄筋コンクリート3階建て)を改修し、南海トラフ地震で浸水が予想される1階は作業訓練スペース、教室や職員室などは2階以上とした。週12時間の「職業」の授業は、多様な職種の実習を受けられるようにし、一人一人の特性に応じた職を探る。
県内の特別支援学校としては山田の田野分校(安芸郡田野町)、日高の高知みかづき分校(高知市中万々)以来、11年ぶりの開校となった。校舎は高知国際中学校夜間学級と共同で利用する。
開校式には浜田省司知事や長岡幹泰県教育長、各市の教育長らが出席。浜田知事は「生徒の自立、社会参加に向け一人一人に応じた学びの環境を充実して」と述べた。
入学式では新入生を代表し、高知市の井上桜風(さくら)さん(15)が「3年間で人間的に成長し、将来の自分を見つけたい」とあいさつ。利岡徳重校長は「チャレンジ精神を忘れず、自立していくために必要な力を身につけてほしい」と語った。
生徒や保護者は、校舎を背に晴れやかな表情で記念撮影。新たな学びに期待していた。(新田祐也)
大川小中が義務教育学校に移行 4・3・2制の教育課程採用
(高知新聞 2022 年 4 月 8 日掲載)
高知県土佐郡大川村の小中一貫校、大川小中学校(同村中切)が本年度から義務教育学校「村立大川小中学校」に移行し、開校式が7日行われた。全学年を1期(1~4年)、2期(5~7年)、3期(8、9年)に分ける「4・3・2制」の教育課程を採用する。
大川小中は2005年から同一校舎で一貫教育を展開。ただ、教員は小中それぞれの配置だったため、9年間を見渡して子どもを育てることなどを念頭に義務教育学校に移行した。一部教科では5年生から教科担任制を導入するほか、ICT(情報通信技術)教育にも力を入れる。
体育館での開校式には新入生を除く2~9年生26人と保護者、村関係者らが出席。黄色い星のマークに白地で「大川」と書かれた新たな校章が発表され、川村拓也校長(52)が「地域を愛し、地域に貢献し、世界で活躍する子どもの育成を目指す」と宣言した。
引き続いて入学式も行われ、新入生の近藤颯太君(6)、山中耀永(あきと)君(6)が上級生と一緒に入場。在校生らと校歌を合唱した。
近藤君は「年上のみんなとサッカーがしたい」と笑顔。7年の吉川英那さん(12)も「小さな子たちと一緒に行事をするのが楽しみ」と声を弾ませていた。(谷沢丈流)
桂浜水族館おとどちゃんも〝新1年生〟地元・高知市浦戸小に入学 同級生は7人
(高知新聞 2022 年 4 月 8 日掲載)
ぴっかぴかの1年生に―。桂浜水族館(高知市浦戸)の公式キャラクター、おとどちゃんが7日、地元の浦戸小学校に〝入学〟した。
同館の設立85周年を記念し2016年に生まれた異色キャラは、16日で6歳。同館が交流のある浦戸小に呼び掛け「飛び級」での入学が決まった。「前夜は緊張して眠れなかった」そうで、入学式には〝保護者〟の秋沢志名館長(49)らと出席。担任教諭に「おとどちゃん!」と呼ばれ、うれしそうに手を振った。
7人の同級生は「一緒に遊びたいっ」と笑顔。今後、学校行事などに参加する予定で、秋沢館長は「お客さんではなくて、近いところで新1年生や地域といろんな取り組みをしたい」と話した。(山崎彩加)