須崎の市民楽団「ウツポンズ」、5月15日に待望の初ライブ!|週刊高知の子どもニュース(2022年5月7~13日)
新型コロナウィルス感染症の影響で延期されてきたよさこい祭りが「2022よさこい鳴子踊り特別演舞」として開催されることが今週、正式に決まりました。今年こそ、子どもたちの笑顔弾ける夏になるといいですね。
須崎市の市民楽団「ウツポンズ」も、5 月 15 日(日)に待ちに待った初ライブを行います。楽団名はウツボをぽん酢で食べるところから、団員の小学生が考えたそうです。どんな音色を響かせてくれるか、楽しみです。
2022 年 5 月 7 ~ 13 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。
目次
- 茶摘みや生葉加工を津野町児童が体験 イベントで販売も予定
- 顔隠れる! 直径60センチヒトデ 須崎市安和
- 奈半利川河川敷に中芸高校生が桜植樹
- ウクライナ支援で香南市の小中学生が募金活動
- 「ジェンダーレス制服」って?男女の制服、自由に選択 推進へ高知県内中学生がシンポ
- 美しいハーモニー披露 土佐女子中高生が大日寺で合唱 香南市
- アプリで変える 社会を、私を 世界的開発コンテスト挑戦中 土佐高1年・中西さん(高知市)
- 北川小児童が稚アユ3000匹放流 奈半利川
- 安芸市の小学1年生にジャコ下敷き
- 新荘小児童が稚アユ放流 須崎市
- 窪川高生と窪川小児童、一番茶摘み交流 四万十町
- 市民楽団「ウツポンズ」待望の初ライブ 5/15すさき朝バルで披露へ 須崎市
茶摘みや生葉加工を津野町児童が体験 イベントで販売も予定
(高知新聞 2022 年 5 月 8 日掲載)
県内屈指の茶どころとして知られる高岡郡津野町の児童が6日、町内で茶摘みや生葉の加工を体験し、地場産業への理解を深めた。
JA高知県津野山営農経済センター(北川)が管理する船戸の茶畑には、葉山(姫野々)と中央(芳生野甲)の両小学校の3年生計34人が集まった。児童たちは同センター職員や農家らから摘み方を教わり、急斜面を恐る恐る登り、新芽を摘み集めた。
力石の緑茶加工施設を見学した後、中央小で生葉の釜いりや手もみも体験。炎の熱さや力仕事に弱音を吐きながらも、最後はござに茶葉を丁寧に並べて乾燥まで行き着いた。
石川麟君(8)=中央小3年=は「何回ももむのは大変でしんどかったけど、それでおいしいお茶ができるのが分かった。できたお茶を早くみんなで飲んでみたい」と汗を拭っていた。
新茶は学校給食で飲むほか、29日にかわうそ自然公園で開催のイベント「町ふれあい特産市」で児童が販売する予定。(富尾和方)
顔隠れる! 直径60センチヒトデ 須崎市安和
(高知新聞 2022 年 5 月 8 日掲載)
須崎市安和の海岸で5日、巨大なヒトデ=提供写真=が捕れた。兵庫県西宮市から、安和の祖父母宅に帰省していた山崎芽生(めい)さん(12)がシュノーケリング中に見つけた。直径60センチほどで、「顔がすっぽり隠れちゃう!」と大興奮だ。
黒潮生物研究所の研究員、古井戸樹(たつき)さん(36)によると、正体はコブヒトデモドキ。県内でもよく見られる大型のヒトデだが、一般的な直径は40センチほど。「これほど大きいのは珍しい」という。
弟の輝(ひかる)君(7)は「連れて帰る」と張り切っていたが、さすがに大きすぎると海に返したとか。ヒトデと言えば、サンゴを荒らすオニヒトデが悪名高いが、古井戸さんは「これは悪さをするヒトデではない。安心してください」。(佐藤邦昭)
奈半利川河川敷に中芸高校生が桜植樹
(高知新聞 2022 年 5 月 8 日掲載)
田野町の中芸高校の生徒39人がこのほど、奈半利町の奈半利川河川敷に桜の苗木10本を植えた=写真。
奈半利川の保全や周辺の環境整備に取り組んでいる奈半利川淡水漁協が呼び掛けた。
生徒たちは2日、学校から奈半利川まで、空き缶やたばこの吸い殻などを拾いながら移動。河川敷では、漁協組合員の指導でソメイヨシノを植えた。3年の柴原羽純さん(17)は「将来、ここで花見ができたらうれしい」と話していた。
ウクライナ支援で香南市の小中学生が募金活動
(高知新聞 2022 年 5 月 10 日掲載)
ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナを支援しようと、香南市こどもボランティア隊の小中学生20人が8日、同市のフジグラン野市と直販所「やすらぎ市」で買い物客らに寄付を呼び掛けた。
同隊は社会問題などを踏まえ、子どもたち自身が年に8回程度のボランティアを企画。今回は「ニュースで見た大変な思いをしている人たちの力になりたい」と募金活動を計画した。
やすらぎ市では隊員4人が手作りのプラカードと募金箱を持ち、「みなさんの協力がウクライナで困っている人たちの助けになります」と呼び掛け。寄付してくれた人に折り鶴などを渡して感謝を伝えた。
野市中3年の出原稜月(りょうが)さん(14)は「励ましの言葉をたくさんもらい、ありがたい。困っている人のために少しでも役に立てたらうれしい」と話していた。
募金は計5万785円が集まり、ユニセフを通じてウクライナの子どもたちの支援に使われる予定。(深田恵衣)
「ジェンダーレス制服」って?男女の制服、自由に選択 推進へ高知県内中学生がシンポ
(高知新聞 2022 年 5 月 10 日掲載)
多様な性に対応した「ジェンダーレス制服」への理解を深めるシンポジウムが7日、高知市朝倉戊の県立ふくし交流プラザで開かれ、県内の中学生たちが「(性的マイノリティーを含め)みんなが過ごしやすい学校にすることが大事」と制服を変える意義を話し合った。
制服メーカーの「高知菅公学生服」(同市)によると、性別を問わずズボンを選べるなどのジェンダーレス制服はここ5、6年で全国的に導入が拡大。現在、県内中高校の約3割が採用(予定を含む)している。
そのうち、生徒会主体で導入に取り組んできた南国市の香南中、高知市の付属中、青柳中の代表者が登壇。校内で制服に関する悩みを聞くなど多様なきっかけで活動が始まり、全校学習会を開いたり、各家庭で制服について話し合うよう促したりと、こつこつ積み重ねてきた活動内容が紹介された。
生徒たちは「つらい思いをする人を減らすためにも大切。後輩に、人生一度の中学校生活を目いっぱい楽しんでほしい」「(女子がズボン可能になり)防寒、動きやすいなどの効果が得られる」「自分の学校が好き。少しでもいい学校生活を送ってほしい」などと新しい制服にかける思いを発表した。
約70人の参加者に向け、主催したNPO「レインボー高知」のメンバーは「今も制服で悩み苦しんでいる子たちが必ずいる。既存の型に押し込めるのではなく、新しい型を作ることを応援してあげてほしい」と訴えた。(松田さやか)
美しいハーモニー披露 土佐女子中高生が大日寺で合唱 香南市
(高知新聞 2022 年 5 月 10 日掲載)
香南市野市町母代寺の四国霊場28番札所大日寺で8日、土佐女子中高校のコーラス部27人が合唱を披露し、住民ら約40人が美しいハーモニーに聴き入った。
新型コロナウイルス禍で人々の交流が減る中、寺に集うきっかけをつくろうと、同校OGの檀家(だんか)が企画した。生徒たちは透明感あふれる声で「ふるさと」「見上げてごらん夜の星を」など7曲を歌い上げ、観客は「すがすがしく安らかな気持ちになった」と喜んでいた。
コロナ前は定期的に老人ホームなどを訪問していた生徒たち。部長の浜田千晴さん(17)=高校3年=は「久しぶりにお客さんの笑顔が見られてうれしかった。住職さんに『唯我独尊』という言葉を教わり、一人ではなくみんながいるから歌える幸せを感じました」と話していた。(深田恵衣)
アプリで変える 社会を、私を 世界的開発コンテスト挑戦中 土佐高1年・中西さん(高知市)
(高知新聞 2022 年 5 月 10 日掲載)
アプリを作って世界を変える―。県内の15歳女子高生が、アプリ制作の世界的コンテストに挑戦している。プログラミングや情報通信技術(ICT)に関心があったわけではなく、自分を含む多くの人が抱える問題を解決したい、という思いから参加。制作を通じて学んでいる事柄は多く「将来に生かしたい」と希望を膨らませている。
土佐高校1年の中西凜(りん)さん=高知市佐々木町。昨年11月、女子中高生が対象で、スマートフォンやタブレット向けのアプリ制作で競う世界的コンテスト「テクノベーション・ガールズ」の存在を知った。
「テクノベーション―」は米国のNPOが2010年、次世代の女性IT起業家育成を目的として立ち上げ、これまでに世界100カ国から延べ5万人以上が参加している。
アプリ制作だけでなく、サービスの広げ方や収益確保など、ビジネスプランを練るスキルも重視されている。コンテストではあるが、期間中の約9カ月間、支援する米グーグル社などの技術者らがメンター(指南役)としてプログラミングや起業の手法を教えていく。
今年の日本リージョン(地域別の区分)には120人が参加。オンライン会合を通じて自分が挑戦したいテーマを出し合い、2~5人のチームを組んで一つのアプリを作る。中西さんは「メンタルヘルス」を挙げ、東京都の「Honami」さん、神奈川県の「Mei」さんとチームを組んだ。
テーマは自身の経験から。中学時代、学校にいる自分に違和感を覚えた。感情を抑え切れない瞬間もあった。「人と違う」が目立つ環境では、思いを人に伝え、分かってもらうのが難しいと感じた。
「家とも学校とも違う、年齢や属性関係なしに集まれる場があったら」。人と違う思いを気兼ねなく表現し、話し合える「サードプレイス(第3の場所)」が欲しかった。
開発中のアプリ「Besider(ビサイダー)」はそれをかなえる「場所」だ。機能は大きく二つ。まずカレンダーにその日の自分の感情を日記のように記入する。心の揺らぎや周期が可視化され、自分の傾向を知り、必要以上に落ち込んだり負の感情に陥ることを抑制できる。
同時に、自分の感情を書き込んで相談できるチャット機能を設けた。「学校」「家庭」などカテゴリーごとにチャットルームがあり、他の利用者の意見を聞ける。「誰かのアドバイスが欲しいとき、そばにいてくれるようなアプリにしたい」と中西さん。
気を付けたのが交流サイト(SNS)などで見られる「のめり込み」や悪口、誹謗(ひぼう)中傷。利用プランを有料として歯止めをかけた。アプリを10分以上使うと通知するのも、使い過ぎないようにという工夫だ。
3人の開発は今が佳境。アプリを作るのも初めてなら、開発に関わる言語は全て英語で「めっちゃ大変」だが毎日のように帰宅後、チームで行うミーティングも含め「ゼロから1を生み出す楽しさを知った」と充実した表情だ。
母親の子々呂(こころ)さん(42)も「主体的にスケジュールを立てて動けるようになりました」と成長に目を細める。
今後は5月下旬に1次、6月に2次と審査が進み、8月に世界全体での評価があるが、中西さんがアプリを作るのはあくまで手段。
今回の挑戦をきっかけに「問題解決のためには人を集めたり起業したり、あらゆる手段を使う。そういう考え方を学べたと思います」と笑顔で話す。広い視野を得て、作り上げた大切な「場所」を起点に、新たな世界へ羽ばたこうとしている。(明神功)
北川小児童が稚アユ3000匹放流 奈半利川
(高知新聞 2022 年 5 月 11 日掲載)
安芸郡北川村の北川小学校1、2年生9人が10日、同村柏木の奈半利川にアユの稚魚約3千匹(約60キロ)を放流した。
子どもたちに川とアユを身近に感じてもらおうと、奈半利川淡水漁協(林田千秋組合長)が初めて企画した。
児童は、バケツの中で跳びはねる体長12センチ前後の稚アユを見て大はしゃぎ。水辺でバケツを傾け、「大きくなって戻ってきてね」「元気でね」と声を掛けながら次々に放していた。(植村慎一郎)
安芸市の小学1年生にジャコ下敷き
(高知新聞 2022 年 5 月 11 日掲載)
安芸市の安芸「釜あげちりめん丼」楽会は9日、安芸第一小学校(久世町)の1年生にチリメンジャコの製造過程を紹介する特製下敷きを贈った=写真。同校を含め市内8校の1年生79人に寄贈する。
同会は子どもたちに地元の食文化を知ってもらおうと、2018年から毎年下敷きを配布している。この日は仙頭ゆかり会長が同校を訪れ「大事に使ってね」と児童に手渡した。
新荘小児童が稚アユ放流 須崎市
(高知新聞 2022 年 5 月 12 日掲載)
アユ漁解禁を前に須崎市下分甲の新荘川下流で、近くの新荘小学校1~3年生計15人が稚アユ約50キロを放流した。
新荘川漁業協同組合の乾亨代表理事(78)が、稚アユはたくさん餌を食べ、秋には25センチほどまで成長することなどを説明。児童はバケツに入れられた体長10センチ前後の稚アユを放ち、「いってらっしゃい」「元気でね」などと話し掛けていた。
3年の堅田那海さん(8)は「父がアユを釣ってくるので焼いて食べるのが好き。稚アユはいっぱいご飯を食べて、元気に過ごしてほしい」と見送っていた。
乾代表理事は「大きくなったときに川で遊んだことを思い出し、川を大事にする気持ちを持ち続けてほしい」と、歓声を上げる子どもたちの姿に目を細めていた。(富尾和方)
窪川高生と窪川小児童、一番茶摘み交流 四万十町
(高知新聞 2022 年 5 月 12 日掲載)
高岡郡四万十町の窪川高校(北琴平町)の生徒が10日、同校の茶畑に窪川小児童を招き、一緒に一番茶を手摘みして交流した。
窪川高では1982年に廃止された農業科の茶畑を約20年前に再生。現在は12アールで無農薬栽培を続けている。
この日は同校地域リーダー養成コースの2、3年生19人と窪川小の3年生33人が参加。高校生が新芽と若葉2枚を摘む「一芯二葉」を指南し、児童は「これは大丈夫?」と茶葉を見せながら約3キロを収穫した。
県などによると、同町の茶農家は減少が続いているが、栽培面積は県内2番目の22・7ヘクタール(2021年)。十和地域を中心に緑茶やほうじ茶、紅茶などの商品開発も進んでいる。茶摘みを初めて経験した窪川高2年、下元惟吹さん(16)は「町内で茶栽培がもっと広がってほしい」と話していた。
同校は事前実習を含め収穫した約60キロの茶葉を加工し、学校給食などで利用する。(小林司)
市民楽団「ウツポンズ」待望の初ライブ 5/15すさき朝バルで披露へ 須崎市
(高知新聞 2022 年 5 月 13 日掲載)
公募で集まった須崎市民ら11人の楽団「ウツポンズ」が15日、同市で開かれるイベントでお披露目ライブを行う。新型コロナウイルスの影響で4カ月延期になった晴れの場に向け、メンバーらは「今度こそ」と練習に力を入れている。
文化芸術活動を通して障害のある人の社会参加を支援する「市社会参加支援事業」の一環。2021年10月、障害の有無に関係なくメンバーを募り、小学生から70代までの男女11人が集まった。楽団名は、須崎特産のウツボをぽん酢で食べるところから団員の小学生が発案。高岡郡佐川町の音楽家、ハナカタマサキさん(43)がオリジナル楽曲を提供し、演奏も指導している。
鉄琴やトイピアノ、カリンバ、笛、鈴などのほか、フライパンも打楽器として使用。コーラスも交えながら、全員が持ち味を発揮してハーモニーをつくり出している。
今年1月のイベントで初ライブを予定していたが、コロナ禍で中止となり、関係者のみ集まる発表会に縮小。せっかくの練習成果を披露できないかと掛け合い、15日に東古市町で行われる「すさき朝バル」で3曲を披露することになった。
ハナカタさんは「コミュニケーションを深め、練習を重ねるごとにまとまり、バンドらしくなってきた。すてきな演奏を聴いてほしい」と話している。
ライブは15日午前10時半からで無料。朝バルは午前10時~午後1時、日の出から始まる日曜市に合わせて軽食や雑貨販売など30の出店が並ぶ。駐車場は市民文化会館第3駐車場。問い合わせは須崎商工会議所内の市中心市街地活性化協議会事務局(0889・42・2575)へ。(富尾和方)