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着眼点が光る!高知みらい科学館で「高知市小・中学生科学展覧会」が開かれています|週刊高知の子どもニュース(2023年1月23~29日)

着眼点が光る!高知みらい科学館で「高知市小・中学生科学展覧会」が開かれています|週刊高知の子どもニュース(2023年1月23~29日)

今週は防災のポスター、作文のこども小砂丘賞、詩や俳句の岡本弥太賞で表彰された小中学生のニュースが届きました。

夏休みの自由研究作品などを集めた「高知市小・中学生科学展覧会」が 1 月 22 日、高知みらい科学館で始まりました。子どもならではの着眼点が光る 73 点が 2 月 4 日まで展示されています。

2023 年 1 月 23 ~ 29 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。

南海地震に備えよう 高知県内小中高校生のポスター・標語コンテスト、入賞46作品表彰

津波への備えを呼び掛ける久保田悠斗君のポスター
津波への備えを呼び掛ける久保田悠斗君のポスター

(高知新聞 2023 年 1 月 23 日掲載)

南海トラフ地震に備えて防災意識を高めてもらおうと、県が募集していた啓発ポスター・標語コンクールの表彰式が22日、高知市秦南町1丁目のイオンモール高知で行われ、受賞46作品が展示された。

コンクールには県内の小中高校と特別支援学校(学級)から2274点の作品が寄せられた。

小学校低学年のポスター部門で最優秀賞に輝いた岡豊小3年の久保田悠斗君(8)は「地震が来ても次は津波が来ることを伝えたくてこの絵を描いた。多くの人たちに見てもらいたい」と話していた。

入賞作は今後、県庁でも展示される予定。ラジオCMなどに活用される。(乙井康弘)

小中学生の発想キラリ 高知みらい科学館、ユニーク自由研究展示

植物標本に見入る親子連れ(高知市の高知みらい科学館)
植物標本に見入る親子連れ(高知市の高知みらい科学館)

(高知新聞 2023 年 1 月 24 日掲載)

児童らの夏休みの自由研究作品などを集めた「高知市小・中学生科学展覧会」が22日、オーテピア5階の高知みらい科学館(同市追手筋2丁目)で始まった。子どもならではの着眼点が光る73点が並んでいる。

市教育研究会と市教委の主催。市内の小中学校の教諭らでつくる科学展委員が応募913点から選んだ特賞19点と優秀賞54点を展示した。

一ツ橋小5年の中屋裕貴君の研究は「星はどんな時によく見えるかな(565日間の観察)」。星空の見え方を自分で5段階評価した〝星空指数〟と、天気予報で見た気温や湿度、風速などを約1年半、毎日記録。予報では同じような気象条件でも、実際の星の見え方は違うことから「毎日夜空を見上げることが大事」と結論付けた。

高須小3年の広田怜皇(れお)君は、ソフトテニスをしている姉の髪が茶色くなったことを不思議に感じて「紙の日焼け」を調査。6色の折り紙(黄、緑、青、白、赤、黒)をベランダに干すなどした結果、「黄色が一番日焼けした」。その上で「光を集める黒色の変化がなぜ少なかったのか」と、調査継続に意欲を燃やした。

ほかにも、紫色のものには毒が入っていそうと感じた小高坂小3年の源田羽琉(はる)君の「ブドウジュースの色を変える」研究など、ユニークな作品が並んでいる。

展示は2月4日まで。月曜休館。(人見彩織)

全国にたくさんある「城東中学校」がサミット 高知市含む7校 地域の魅力発表

全国城東サミットで交流する生徒(高知市江陽町の城東中)
全国城東サミットで交流する生徒(高知市江陽町の城東中)

(高知新聞 2023 年 1 月 25 日掲載)

高知市を含む全国の城東中学校が24日、オンラインで「全国城東サミット」を開催した。秋田県から沖縄県までの同名7校がそれぞれ、地元の良さなどを発表した。

同サミットは、静岡県掛川市の城東(きとう)中の生徒が「全国に同じ名前の学校がある」と調べたのがきっかけ。愛媛県宇和島市など17府県17校が分かり、各校に交流を呼び掛け。昨年初めて高知など14校がオンライン交流した。

今回は高知が司会進行を務め、掛川市のほか、秋田市、盛岡市、新潟県上越市、大分市、沖縄県宮古島市の生徒が参加。高知側はクラスごとに各校の生徒と交流し、互いの修学旅行先や学校行事、方言などを紹介し合った。

掛川の3年生と交流した3年生は「学校の周りに何がある?」と尋ねられ、「播磨屋橋や高知城、牧野植物園がある」。反対に学級目標を聞くと、画面の向こうで「輝努愛楽(きどあいらく)」と書かれた紙が掲げられ、「みんなに愛され、楽しいクラスを目指しています」と返ってきた。

高知の3年、中山姫唯(きい)さん(15)は「お互い、ノリが良くて楽しかった。クラスみんなで掛川に遊びに行きたい」と話していた。(加治屋隆文)

保育園児が楽しく球技体験 ソフト元日本代表監督の宇津木さん指導 四万十市

宇津木妙子さんとあそボールを楽しむ園児ら(四万十市古津賀1丁目の古津賀保育所)
宇津木妙子さんとあそボールを楽しむ園児ら(四万十市古津賀1丁目の古津賀保育所)

(高知新聞 2023 年 1 月 26 日掲載)

女子ソフトボールの元日本代表監督で、日本ソフトボール協会副会長の宇津木妙子さん(69)が25日、四万十市内の二つの保育所を訪問し、球技体験「あそボール」で園児らと触れ合った。

あそボールはコーン上のスポンジ製のボールを打って点数を競う遊び。ソフトボールの入り口にしようと同協会が全国の保育園や小学校などで普及に努めている。同市で昨年9月に男子アジアカップが開催された縁で、体験会が企画された。

宇津木さんは、同協会の岡本友章専務理事(同市出身)と古津賀保育所(古津賀1丁目)、あおぎ保育所(右山元町2丁目)を訪問。「スポーツも勉強も、失敗を恐れずにチャレンジすることが大事」と計50人の園児らを〝熱血指導〟した。

園児らは元気いっぱいに「投げる」「打つ」「捕る」の各動作を体験。古津賀保育所の水田怜ちゃん(6)は「キャッチボールが楽しかった。またやりたい」と笑顔で話していた。(芝野祐輔)

北海道の冬に児童歓声、支笏湖小とオンライン交流 南国市奈路小

支笏湖小学校とのオンライン交流を楽しむ奈路小の児童(南国市の同校)
支笏湖小学校とのオンライン交流を楽しむ奈路小の児童(南国市の同校)

(高知新聞 2023 年 1 月 28 日掲載)

南国市奈路の奈路小学校の全児童24人が27日、1997年から親交を深めている北海道千歳市の支笏湖小学校の全児童11人とオンラインで交流し、地元の観光名所や暮らしぶりを紹介し合った。

奈路小の児童は、ソーラン節でよさこい鳴子踊りを披露した運動会の様子やカツオのたたき作り体験、地元のパワースポット「鳥居杉」などを動画で紹介。

支笏湖小の児童は奈路小の校歌を合唱し、雪が降り積もった屋外でタオルを凍らせたり、天然のスケートリンクで滑ったりする様子を配信。奈路小の児童は「いいなあー」「自分もやってみたい」と歓声を上げていた。

奈路小5年の窪内悠斗君(11)は「高知とは全く違う環境で学校生活を送っていてびっくりした」。篠原結衣さん(10)も「2023年度は支笏湖小に行けるとうれしい。さらさらの雪で遊んでみたい」と笑顔で話していた。

両校の児童は長年、修学旅行で訪れ合って友情を深めてきたが、新型コロナウイルス禍以降はオンラインで交流している。(海路佳孝)

書いて読み合う活動を 小砂丘賞、11人1団体表彰 高知市

表彰状を受け取る小学生(高知市の高知会館)
表彰状を受け取る小学生(高知市の高知会館)

(高知新聞 2023 年 1 月 29 日掲載)

2022年度の小砂丘賞、こども小砂丘賞の表彰式が28日、高知市の高知会館で行われた。作文教育に長年力を入れている県内の教員と学校、優れた作品を書いた小中学生、計11人1団体が表彰された。

両賞は生活綴方(つづりかた)の生みの親、小砂丘忠義=大豊町出身=を顕彰し創設。小砂丘賞委員会(中平雅彦理事長)が毎年選考している。

式には約50人が出席。小砂丘賞個人賞の高岡第一小学校(土佐市)の小浜みほ教諭、同団体賞の高知小学校(高知市)、同文集賞の伊野小学校(いの町)の河本勝一郎教諭、こども小砂丘賞最優秀9点に選ばれた小中学生を表彰した。

最優秀を代表して大豊学園(大豊町)1年の大利心陽(おおりこはる)さんが受賞作「1ねん生やもん」を朗読。一人で留守番する時の気持ちを感性豊かにつづった作文に、大きな拍手が送られた。

また、受賞者を代表して小浜教諭が謝辞。「日記や作文を『書いて読み合う』ことで子どもはお互いを知り、仲間意識も育つ」と取り組みを振り返り、「書いて読み合う」活動を続けていくと話した。

こども小砂丘賞の最優秀作品は、2月5日付本紙で紹介する。(矢野憲州)

岡本弥太文学賞に入賞75点 香南市、小中生の詩や俳句表彰

表彰状を受け取る岡本弥太文学賞の受賞者(香南市の弁天座)
表彰状を受け取る岡本弥太文学賞の受賞者(香南市の弁天座)

(高知新聞 2023 年 1 月 29 日掲載)

香南市香我美町岸本出身の詩人、岡本弥太(1899~1942年)をたたえ、同市内の小中学生の詩や俳句を表彰する「岡本弥太文学賞」の入賞作品75点が決まり、28日に表彰式が行われた。

同市教委が2002年から開催し22回目。今回は11校から詩119点、俳句1463点が寄せられ、小学生の部は詩13点、俳句24点、中学生の部は詩8点、俳句30点が入賞した。

中学生の詩で優秀に選ばれた赤岡中3年、片岡真凜さんの作品「今年で最後」は、アルトサックスやホルンといった管楽器の演奏会が題材。それぞれの音が聞こえるかのように生き生きと表現した。

小学生の俳句で最優秀を受賞した野市小1年、大賀美智子さんの句「はな火みた みんなのえがおも ぴっかぴか」は、夜空を見上げる顔に花火の光が届いた瞬間を詠んだ。

同市赤岡町の弁天座での表彰式では、市内の住民グループによる一絃琴の演奏や、児童による弥太の詩の朗読なども披露された。(深田恵衣)

 

高知の子どもたちや教育に関するニュースは高知新聞Plusでご覧いただけます。

この記事の著者

小笠原雄次

小笠原雄次

息子と娘はすでに成人。孫ができるのはいつになるか。趣味はテニス。体調管理も兼ねてプレイしてます。1963年生まれ。

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