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週刊高知の子どもニュース 2020年8月9~15日

四万十市で全国最高気温を 3 日連続記録するなど、とにかく暑かった 1 週間。海の生き物を観察したり、カツオのたたきづくりを体験したり、子どもたちの元気な活動が届きました。

香南市の香我美小の子どもたちは、新型コロナウイルスでの差別解消を訴える「シトラスリボン運動」に参加。感染が広がる中、自分たちにできることに取り組んでいます。

2020 年 8 月 9 ~ 15日の子どもたちのニュースを、高知新聞の紙面からお届けします。

 

清水小児童22人 桜浜で魚介観察 土佐清水市

潮だまりで魚や貝を観察する児童ら(土佐清水市の桜浜)
潮だまりで魚や貝を観察する児童ら(土佐清水市の桜浜)

(高知新聞 2020 年 8 月 12 日朝刊より)

土佐清水市天神町の中央公民館がこのほど、「放課後子ども教室」の一環として同市三崎の桜浜で生き物観察会を開いた。清水小学校の児童22人が参加し、砂浜や潮だまりで活動する生き物に目を凝らした。

6日、児童はまず、環境省の足摺宇和海国立公園竜串ビジターセンター「うみのわ」で、竜串湾のサンゴを守るオニヒトデ駆除事業などを学習。続いて、ジオガイドの案内で目前に広がる桜浜へ繰り出した。

波打ち際では、ガイドが用意したキンセンガニやナミノコガイを海に放ち、素早く砂に潜る様子などを観察した。潮だまりでは、アゴハゼやクモギンポといった魚のほか、市内でよく食べられる貝のグジマ(ヒザラガイ)などを発見。ガイドから「ハゼは吸盤があって、岩陰に隠れて大きな魚から逃れている」などの説明を受けた。

児童らは「めっちゃ魚おる~」「晩ご飯に食べたい」など大はしゃぎ。竜串湾の豊かさを体感した後は、7月にリニューアルオープンした県立足摺海洋館「SATOUMI」も見学した。(山崎彩加)

小中学生がお点前 住民に振る舞う 四万十市

お茶をたてる子ども(四万十市社会福祉センター)
お茶をたてる子ども(四万十市社会福祉センター)

(高知新聞 2020 年 8 月 12 日朝刊より)

四万十市右山五月町の市社会福祉センターでこのほど、小中学生が市民らに抹茶を振る舞う「ふれあい子供茶会」が開かれた。

市文化祭の一環で、地元の「ひまわり子供茶道教室」(山崎寿子代表)の生徒らが9日、日頃の稽古の成果を披露。また学校で茶道を体験している同市や幡多郡黒潮町の小学生も“おもてなし”に加わった。

笛の音が響く会場で、野だて傘の下、子どもらは少し緊張した面持ちでお茶をたてた。浴衣姿でしずしずとお茶を運ぶ子もおり、集まった家族や地域住民らが堪能していた。

中村小4年の立石ななさん(10)は「知っちょう人がいっぱいで緊張した。少し抹茶の粉の量が少なくなっちゃったけど、おいしくできたと思う」と話していた。(平野愛弓)

コロナ差別なくして 香我美小児童らシトラスリボンで啓発 香南市

山北ミカンの色でシトラスリボンを描いたポスターを配る香我美小の児童(香南市の香我美市民館)
山北ミカンの色でシトラスリボンを描いたポスターを配る香我美小の児童(香南市の香我美市民館)

(高知新聞 2020 年 8 月 13 日朝刊より)

新型コロナウイルス感染症患者や医療従事者への差別解消を訴える「シトラスリボン運動」に、香南市の小学生サークル「香南っ子映像倶楽部(くらぶ)」が取り組んでいる。山北ミカンにちなんだオレンジ色の三つの輪に願いを託す活動。市内各所に手書きのポスターを配り、「思いやりの輪を広げましょう」と呼び掛けている。

運動は飾り結びを参考に松山市民が提唱し、全国に拡大中。シトラス(かんきつ類)色で三つの輪を作り、身に着けたり掲示したりする。輪は「地域」「家庭」「職場(学校)」を表し、患者らが安心して戻れるようにとの思いを込めている。

同倶楽部の児童らは、給付金の申請支援や弁当配達などコロナ禍での地域貢献活動を取材する中で、「自分たちもできることを」と思案。香南市商工会女性部の勧めもあり運動の周知に乗り出した。

中心メンバーは香我美小6年の樋口月花さん(11)、高井美音さん(11)、黒石怜那さん(11)。運動のPR動画を作成し、先月末に同校6年生37人に披露した。またクラス全員でリボンを描いたA3判のポスターを手作りした。

8月12日は、3人が公的機関や福祉施設など校区内の7カ所を巡って掲示を依頼。香我美市民館(同市香我美町徳王子)では「市内で患者が出ても差別偏見につながらないよう、来館者に関心を持ってほしい」と、職員にポスターを託した。

今後は市内の他校区へも声を掛け、輪の掲示を広げていく考え。児童たちは「(患者が出た)安芸郡芸西村に中傷やデマが向けられたことを知って悔しい。お互いを思いやる大切さを訴えたい」と話していた。(横田宰成)

児童ら14人が手織り体験 土佐市で教室

真剣な表情で手織り体験する児童ら(土佐市のドラゴン広場)
真剣な表情で手織り体験する児童ら(土佐市のドラゴン広場)

(高知新聞 2020 年 8 月 13 日朝刊より)

土佐市高岡町甲の集客施設「ドラゴン広場」で10、11日、手織り体験教室が開かれ、園児や児童ら14人が布作りに挑戦した。

手織りに親しんでもらおうと、同市高岡町乙の織物工房「手おり楽布」(戸室かず子代表)が、同広場では初めて開催した。

戸室代表らの指導を受け、子どもらは真剣な表情。最初は苦労している様子だったが、「だいぶ慣れてきた」とこつをつかみ、手織り機に一本一本丁寧に糸を通していた。

初体験という蓮池小4年の田村新之助君(9)は「布を織る苦労が分かった。またやってみたい」と笑顔だった。

戸室代表は「物作りの楽しさを感じてもらえたら」と話していた。(山崎友裕)

須崎市「すさき七夕かざり」 伝統のわら馬や七夕飾りを展示

わら馬の制作工程を展示する「すさき七夕かざり」(須崎市のすさきまちかどギャラリー)
わら馬の制作工程を展示する「すさき七夕かざり」(須崎市のすさきまちかどギャラリー)

(高知新聞 2020 年 8 月 14 日朝刊より)

須崎市の中心商店街をササ飾りで彩る「すさき七夕かざり」が行われている。すさきまちかどギャラリー(青木町)では高幡地域の伝統的な七夕飾りで見られる「わら馬」が紹介されている。30日まで。

市内全8小学校の6年生と保育園児計188人が「足が速くなりたい」「コロナが収まりますように」などと書いた短冊を付けたササ飾りを、須崎市観光協会(原町1丁目)など5カ所に展示している。

すさきまちかどギャラリーでは、主催のすさき七夕かざり実行委員会の竹中佳生子委員長らが、稲を育てわらを取り、わら馬をつくる過程を映像や作品で紹介。地域によって異なる形や飾り方なども絵や写真を交え説明している。

このほか、昔の生活必需品だったほうきや鍋敷きなどのわら製品も展示。自由研究の調査で訪れていた安和小5年の杉田このかさん(11)は「わら馬は安和にはないので知らなかった。たてがみや首の向きなど地域で違いがあって面白い」と見入っていた。(富尾和方)

中土佐町の久礼小児童がわら焼き挑戦 地元の食文化学ぶ

カツオのわら焼き体験をする久礼学童保育「ボニートキッズクラブ」の児童ら(中土佐町の陣や)
カツオのわら焼き体験をする久礼学童保育「ボニートキッズクラブ」の児童ら(中土佐町の陣や)

(高知新聞 2020 年 8 月 14 日朝刊より)

高岡郡中土佐町の久礼小学校児童らが利用する久礼学童保育「ボニートキッズクラブ」がこのほど、町内でカツオのたたきづくりを体験した。

例年、夏休みは町外の屋内プールへ遠足に出掛けていたが、今年は新型コロナウイルスを考慮して遠出を避け、地元の食文化に触れることにした。

1~6年の54人が11日、久礼の体験施設「陣や」を訪問。施設を運営する企画・ど久礼もん企業組合のメンバーが、久礼漁港で朝に水揚げされたばかりの丸々としたカツオ4匹を手際よくさばいた。

炎天下、児童らは汗だくになりながら、わら焼きを順番に体験。腰が引けていた児童も、メンバーから「何をびびっちゅうがな、大丈夫やき」と励ましの声を受けて、必死に炎に向き合った。

切り分けたたたきは、昼食であっという間に平らげた。同校4年の薦田もこさん(9)は「今まで食べたたたきで一番おいしい」と喜んでいた。(富尾和方)

この記事の著者

ココハレ編集部

ココハレ編集部

部員は高知新聞の社員 6 人。合言葉は「仕事は楽しく、おもしろく」。親子の笑顔に出合うことを楽しみに、高知県内を取材しています。

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