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「意思が強い息子」対「ダメと言いたくない母」|「子育て時間」⑰ 3歳のママ・見元さおりさん

「意思が強い息子」対「ダメと言いたくない母」|「子育て時間」⑰ 3歳のママ・見元さおりさん

育児、家事、仕事のやりくりは?高知のパパ、ママにインタビュー

育児に家事、仕事…。限られた時間をどうやりくりしていますか?

高知のお父さん、お母さんの 1 日のスケジュールを紹介する「子育て時間」。今回はいの町で暮らす、3 歳のママ・見元さおりさんにお話を聞きました。

平日は時短勤務で働きながら、ワンオペでの子育てが多いそう。意思の強い長男にできるだけ「ダメ」と言わないように向き合っています。

「子育て時間」はこちらから

【家族構成と仕事】夫、長男と3人家族です

見元さおりさんは 38 歳。32 歳の夫と 3 歳の長男の 3 人家族です。独身時代に岡山県から高知県に移住し、夫の実家から車で 15 分ほどの距離で暮らしています。

仕事は美容師で、時短勤務で週 3 回ほど働いています。お客さんに合わせて働く仕事柄、帰りが遅くなることも多く、週の勤務回数も増えがちです。

11月はビオラの季節。季節ごとの花を育てています
11月はビオラの季節。季節ごとの花を育てています

夫の実家は、高知市春野町で花苗や多肉植物を生産している「見元園芸」です。夫は見元園芸で働いていて、園芸業の繁忙期は見元さんも時々、接客を手伝っています。

【1日のスケジュール】「保育園に行きたくない!ママ一人で行って!」

そんな見元さんの 1 日のスケジュールがこちら。美容師として働く日の流れを聞きました。

7:00 起床。朝が弱いのでゆっくり。
朝食の準備、夜中に回しておいた洗濯物を干す。
夫は既に出勤していることが多い。
7:30 長男がぐずりながら起床。
寝ぼけながら朝食を食べ、着替えさせる。
8:35~8:45 保育園に出発。行き渋りが大変で、「行きたくない!ママ一人で行って!」と玄関のドアを閉めてしまうことも。8:45 が出発のリミット。
8:50 保育園に到着。車から出たがらない長男を頑張って降ろし、逃げるように勤務先へ。
9:25 出勤。スムーズに登園させられた日は、車でコーヒーを飲んで一息つく。できない日も多い。
17:45 保育園にお迎え。長男が園庭で友達と遊んで帰れない日も多い。
夜寝かせるため、夏なら公園に行って遊ばせる。暗くても寒くても外で遊びたがり、帰りが遅くなる。
19:00 帰宅、夕食作り。構ってほしい長男をYouTubeでなだめる。夕食前なのにおやつを渡してしまう日もある。
19:30 夕食。長男が席を立ったりしながら 30 分ほど。食べ終わればお風呂へ。
20:30~ 夫の帰りが早い日は帰宅。夫が長男と遊んでいる間に洗い物などを済まし、翌日の保育園の準備。
22:30 就寝。なかなか寝ない長男を寝かしつけながら一緒に寝落ち。

「ご飯もイヤ!」「お風呂もイヤ!」家に帰ったら嫌なことが多すぎる!

園芸業を営む夫は朝が早く、夜遅くに帰宅する日がほとんど。県外のマルシェへの出店などで家を空けることも多く、見元さんは子育てに慣れてきた頃、「もしかして、自分はワンオペなのかも」と気づいたそう。

長男はどちらかというとご機嫌なタイプですが、かなり強い意志の持ち主。「ご飯もイヤ、お風呂もイヤ、歯磨きもイヤ」と、イヤイヤ期真っただ中です。

長男と一緒に帰宅後、晩ご飯、お風呂、後片付けと大急ぎで家事をこなす中、長男の「やりたくない」が発動すると、なかなか思うように進みません。

この日は「絶対に電卓を放したくない」日でした
この日は「絶対に電卓を放したくない」日でした

「保育園から帰ったら、息子の嫌なことが多すぎる」と見元さん。

「息子の最近の口癖は『ママ、怒ってる?』(笑)。怒ってない時も言うから、何回も言われると『いいかげんにして!』と本当に怒ってしまう。口癖になるほどだから、よく怒っているんだと思います」

意思の強い長男ではありますが、切り替えも早いそう。

「嫌なことがあっても、一度『ぎゃーっ』となると、すぐに収まります。『絶対に毎晩、お風呂に入らないといけないわけじゃないし』と、気が変わるまで様子を見ています」

褒められ慣れてないから「ダメ」と言いたくない

最近、子育てを反省する出来事がありました。

夕食中、突然「痛い~!」と泣きだした長男。どこが痛いか、どう痛いかが分からず、見元さんは戸惑いました。

しばらくして、「もしかしてサンマ?」。この日は魚好きの長男に、初めてのサンマを食べさせていました。

「夜間診療に問い合わせて、病院で抜いてもらいました。いつもは骨抜きの魚を食べさせてるんですが、サンマの骨は小さいからと油断してしまいました」

ブラシを片手に猫を捜索中
ブラシを片手に猫を捜索中

3 歳児は好奇心旺盛なお年頃。スーパーのキャラクターカートにも大人しく乗ってくれず、公園のすべり台も逆から上りたがります。「危ない」と感じることもありますが、「できるだけ『ダメ』と言いたくない」と考えています。

「私が気にしいで、褒められることにあまり慣れてない。すごく危ないこと、フォローできないことには『ダメ』と言うけれど、できるだけ褒めていきたいんです。目の届く範囲なら、周りに迷惑をかけないことは『ふ~ん』と見守れるようになりたい」

カメラが気になって前のめり
カメラが気になって前のめり

そう心がけながら、「でも、振り返るとダメダメって言ってる気もします…」。

長男は話せる言葉も増えてきました。変顔をしたり、おちゃらけたりしながら、周囲の反応をうかがうようにもなってきました。

「これからも家族で一歩一歩、ゆっくり経験していきたい」と見元さん。長男の成長を感じながら、ママとして歩んでいます。

この記事の著者

吉川琴子

吉川琴子

楽しくご飯を食べることが得意。休みの日はよく歩いてよく寝ます。1994年生まれ。

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