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コロナ禍でできることは?オンラインで「いるかひろば」を開いています|子育ての悩みに寄り添う土居寿美子さんコラム「こころのとびら」⑯

コロナ禍でできることは?オンラインで「いるかひろば」を開いています|子育ての悩みに寄り添う土居寿美子さんコラム「こころのとびら」⑯

高知市の子育て支援センター「いるかひろば」の土居寿美子さんが子どもへの関わり方を紹介します

子育てで困った時、悩んだ時、相談に乗ってくれるのが地域子育て支援センターです。

コラム「こころのとびら」は、高知市の地域子育て支援センター「いるかひろば」を運営する特定非営利活動法人の理事長・土居寿美子さんが執筆。たくさんの親子に寄り添ってきた経験から、わが子への関わり方を紹介します。

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2回目の支援センター休止。もっと皆さんとつながりたい

新型コロナウイルスの感染拡大が続き、高知県に「まん延防止等重点措置」が適用されました。高知市が対象地域となり、市内の地域子育て支援センターの利用に制限がかかりました。9 月 12 日まで、交流スペースは休止、育児講座も中止となっています。

2020 年度も 4 月から約 1 カ月間、同じように休止期間がありました。今回が 2 回目となります。

前回の休止の際は、利用者の皆さんにお手紙を送ったり、メールや電話での対応しかできませんでした。それでも、毎日のように相談が寄せられました。

今回は「もっと皆さんとつながることができないかな」と考え、いるかひろばのウェブサイトと連動したお手紙を送りました。そして、初めての試み「オンラインいるかひろば」を 8 月 31 日に始めました。

Zoom(ズーム)を使って、午前は 10 時半から、午後は 3 時から。初日から親子が遊びに来てくださり、歌を歌ったり、絵本を読んだりしています。

私たちスタッフも不慣れで、利用者も初めてZoomを使われる方が多い状況です。うまく入室できなかったり、映像や音声が出なかったりなどトラブルも発生!それもまた楽しみながら、いつもの遊び場と同じように、利用者と一緒にひろばを開催している感じです。

オンラインいるかひろば。この日はエプロンシアターを楽しみました
オンラインいるかひろば。この日はエプロンシアターを楽しみました

ほとんどの子どもさんが最初は緊張しています。固まっていたり、無反応だったり、また逆に興奮したり……いろいろな表情を見せてくれています。

お母さん方は「家でどんな感じで過ごしてる?」とおしゃべりしたり、ワクチン接種について情報交換したり。「頑張ろうね」と励まし合っています。

時々、子どもさんが画面から外れていなくなります。何か面白いものを見つけたのかもしれませんし、うろうろしたい気分なのかもしれません。お母さん方は気にしますが、いつものいるかひろばの集まりで子どもたちが自由に過ごしているのと同じように過ごしてもらっています。子どもたちも、そしてお母さん方も日に日に慣れてきて、リラックスしているなと感じます。

「オンラインいるかひろば」のよさは、全国どちらからでも遊びに来られること。今は県外で暮らす利用者に連絡をしたところ、早速遊びに来てくれました。久しぶりの方々“プチ同窓会”。親子のうれしそうな表情を見ることができ、「オンラインいるかひろば」を開催してよかったと思いました。

画面の向こうでは、子どもたちがいつものいるかひろばと同じように、思い思いに過ごしています
画面の向こうでは、子どもたちがいつものいるかひろばと同じように、思い思いに過ごしています

利用者によっては、退出時間をずらして少し話をされる方もいらっしやいます。逆にオンラインの時は話をせずに、後でメールや電話で話をされる方もいらっしゃいます。そして、オンラインには参加されないけれど、相談のメールや電話を寄せられる方々もいらっしゃいます。

皆さんに直接会えませんし、私たちが出向くこともできませんが、いろいろな方法でつながることができます。こういう時だからこそ、支援センターとしてできることを考えていきたいと思います。

初めての方でも、大歓迎です。「オンラインひろば」に入室されなくても、電話やメールでもかまいません。一度、いるかひろばにいらっしゃってみませんか?

 

 

【オンラインいるかひろば】

・9:30~10:00:初めての方にお試し体験をしています

・10:30~11:00:午前中のオンラインいるかひろば…歌、手遊び、リズム遊び、絵本の読み聞かせなど。1 歳児が中心です。

・15:00~15:30:午後のオンラインいるかひろば…歌、手遊び、リズム遊び、絵本の読み聞かせエプロンシアターなど。園児も参加しています。

【初めての方へ】

①いるかひろばにメールか電話で一度ご連絡をください。連絡先はウェブサイトで紹介しています(スマホでは「おたより」をタップすると、連絡先を掲載しています)

②Zoomが初めての方は、スマホでアプリ(無料)を取得してください。

③「オンラインいるかひろば」に入室するために必要なIDとパスコードをお送りします。IDとパスコードは毎回変わります。

④ご利用いただいた方には毎日、IDとパスコードをお送りします。好きな時にご参加ください。途中から入室されても、途中で退室されてもかまいません。

 

 

 

土居さんに相談したい場合は、「いるかひろば」に問い合わせをしてください。

高知市地域子育て支援センター「いるかひろば」はこちら

土居さんへのインタビューはこちら

この記事の著者

門田朋三

土居寿美子

高岡郡梼原町出身。保育士として2005年から高知市の港孕保育園に勤務。07年から、港孕保育園内にある地域子育て支援センター「いるかひろば」の常勤スタッフとして、親子に寄り添った支援に取り組んできました。2019年11月に特定非営利活動法人いるかひろばを立ち上げ、理事長に。2020年から、いるかひろばをNPOとして運営しています。趣味はバレーボール。洋服やケーキなど何かを作ることも好きです。好きな言葉は「一所懸命」。

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