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年末年始、実家や義実家への帰省でしんどい思いを抱えていませんか?|高知市子育て支援センターいるかひろば・土居寿美子さんコラム「こころのとびら」㉜

年末年始、実家や義実家への帰省でしんどい思いを抱えていませんか?|高知市子育て支援センターいるかひろば・土居寿美子さんコラム「こころのとびら」㉜

子育ての悩みに寄り添ってきた「いるかひろば」の土居寿美子さんが子どもへの関わり方を紹介します

子育てで困った時、悩んだ時、相談に乗ってくれるのが地域子育て支援センターです。

コラム「こころのとびら」は、高知市の地域子育て支援センター「いるかひろば」を運営する特定非営利活動法人の理事長・土居寿美子さんが執筆。たくさんの親子に寄り添ってきた経験から、わが子への関わり方を紹介します。

お正月明けのいるかひろばでは、年末年始の帰省に関する相談が増えます。「しんどかった」「もう帰りたくない」と語る人もいます。土居さんも子育て中に、実家や義実家との付き合い方に悩みました。

こころのとびらはココハレの「コラム」で紹介しています

皆さんはどのようなお正月を過ごされましたか?

新しい年が始まりました。2023 年もコラム「こころのとびら」をどうぞよろしくお願いいたします。

コロナ禍で迎えるお正月も 3 年目となりました。終わりが見えてこない不安もありますが、「やまない雨はない」「明けない夜はない」と言う言葉を信じ、コロナの終息を祈りながら、毎日を過ごしていきたいと思います。

コロナの終わりを願って、過ごしていきましょう
コロナの終わりを願って、過ごしていきましょう

さて、皆さんはどのようなお正月を過ごされたでしょうか。

自宅やご実家でのんびりと過ごされた方もいれば、ご実家や義理のご実家で気を使われた方、いつもと違うリズムで忙しい毎日を過ごされた方もおられたかもしれません。

本当にご苦労さまでした。

お正月明けは、帰省に関する相談が増えます

お正月明けのいるかひろばでは、帰省に関する相談が多くなります。

「帰らなければよかった」

「もういいです。もう帰りたくない」

実家と義実家が半々といった印象です。つらい気持ちで過ごされた方々には、少しでも気持ちをほぐしていただきたいと思います。

長男の出産後に実家で。帰省は年末年始の恒例行事でした
長男の出産後に実家で。帰省は年末年始の恒例行事でした

わが家も長男と次男が幼い頃、年末年始はそれぞれの実家に帰省をするのが定番でした。まずは、夫の実家へ。その後、私の実家に帰るというパターンでした。

どちらの実家でも、久しぶりに孫に会えるので、帰省をとても喜んでくれました。子どもを見てくれる大人が増え、私はとても助かりました。

「よく泣くね」「よく動くね」「わがままやね」…責められているように感じました

ですが、これまでのコラムでお伝えしたように、長男はよく動き、よく泣き、思い通りにならないとパニック状態になるという特徴がありました。帰省すると、いつもと違う環境になるので、いつも以上に興奮状態になりやすくなりました。

帰省したその日は、周りの大人たちは寛大に見てくれます。でも、時間がたつにつれ、変わっていきます。

「よく泣くね」

「よく動くね」

「わがままやね」

「いかん時には、親がちゃんと『いかん』と言わんといかん」

帰省して雪遊び。楽しい出来事ももちろんありました
帰省して雪遊び。楽しい出来事ももちろんありました

このような言葉が増えてくると、私は聞き流して別の話題に変えたり、子どもを抱っこしてその場からさりげなく離れたりして、対処してきました。

親や親戚はよかれと思って言ってくれていたのだと思いますが、言われる方としては「親の育て方が悪い」と責められている感じしか伝わってきません。

「早く帰りたいな」「もう来たくないな」

居心地が悪くなると、そんな気持ちにさえなります。3 日いる予定だったのを 1 日にするなど、日程を変更して早めに帰るということをしていました。

「嫌だな」と感じたら、我慢せずに逃げましょう

子どもが泣きだしたり、パニックになった時に、何も言わずに抱っこしてくれたり、気をそらしてくれたりする関わりをし、落ち着いたら遊んでくれるという家族もいました。本当にありがたく、周囲の関わり方一つで親の気持ちは楽になるのだなと感じました。

年末年始の帰省は、息子たちが小学生の間まで続きました。中学生になると、クラブ活動もあり、帰省という行事は徐々になくなっていったように思います。

上手な付き合い方を、一緒に見付けていきましょう
上手な付き合い方を、一緒に見付けていきましょう

実家や義実家とのお付き合いでは、無理をしないことが一番です。「嫌だな」「居心地が悪いな」と感じたら、逃げるが勝ち。上手にフェードアウトするのがいいですし、「嫌だな」と感じているパートナーの気持ちを分かってあげてほしいです。

しんどい思いを抱えていたら、いるかひろばで吐き出してくださいね。上手な付き合い方を見付けていきましょう。

 

土居さんに相談したい場合は、「いるかひろば」に問い合わせをしてください。

高知市地域子育て支援センター「いるかひろば」

  • 住所:高知県高知市六泉寺町22 港孕保育園内
  • 電話:088-834-1484
  • 利用時間:月~金曜日 9:30~15:30、土曜日(月 2~3 回)9:30 ~ 12:00
  • 駐車場:無料。4 台(身体障害者用が 1 台)。置けない場合は提携先を案内します

オンラインいるかひろばのスケジュール

  • お試しオンライン(相談も):月~金曜日 9:30~10:00
  • オンラインいるかひろば:月~金曜日。午前は 11:00~11:30 、午後は 15:00~15:30 。通所いるかひろばとつないで「集まりの時間」を行います

 

土居さんへのインタビューはこちら

【ココハレインタビュー】「いるかひろば」理事長・土居寿美子さん|しんどい気持ち、安心して話して

この記事の著者

門田朋三

土居寿美子

高岡郡梼原町出身。保育士として 2005 年から高知市の港孕保育園に勤務。07 年から港孕保育園内にある地域子育て支援センター「いるかひろば」の常勤スタッフとして、親子に寄り添った支援に取り組んできました。19 年 11 月に特定非営利活動法人いるかひろばを立ち上げ、理事長に。20 年から、いるかひろばをNPOとして運営しています。趣味はバレーボール。洋服やケーキなど何かを作ることも好きです。好きな言葉は「一所懸命」。

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