抱っこや授乳が大変…赤ちゃんの「安心」を育てる関わり方とは?|「ゆるりとHappy子育て」⑫助産師・森木由美子さんが子育てを楽しめる知識、技術を紹介します
「子育てを楽しみたいけれど、うまくいかない」「かわいいはずのわが子が、かわいく思えない」。そんな思いを抱えていませんか?
コラム「ゆるりとHappy子育て」では助産師の森木由美子さんが「これを知っておくと子育てがもっと楽しめる」という知識や技術を紹介していきます。
生まれたばかりの赤ちゃんのお世話は、泣いたら抱っこして、授乳して―の繰り返し。ずっと続くと大変で、余裕がなくなる日もあります。
そんな時は「無理して特別なことをしなくても大丈夫」と森木さん。赤ちゃんにとって大切な「安心」を育てる関わり方があるそうです。
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赤ちゃんとの関わりは「まなざし」から始まります
生まれたばかりの赤ちゃんにも、ちゃんと人格があります。小さくても、その子なりに感じ、受け取りながら過ごしています。
赤ちゃんはいつも、「安心したい」と思っています。その安心を支えるのが、抱っこであり、授乳であり、そしてまなざしです。
中でも、いちばん基本になるのが「まなざし」。
赤ちゃんがふとこちらを見るとき、その視線に気づいて、見つめ返す。それだけで、「見てもらえている」という感覚が生まれます。
特別なことをしなくても大丈夫です。まずは、目が合ったときに、そっと見つめ返す。そこから関わりは始まっていきます。
「まなざし」に気づき、目を合わせてください
赤ちゃんの安心を支える、抱っこや授乳。その時間の中にも、「まなざし」はあります。
腕の中で体を預けながら、赤ちゃんはときどきこちらを見上げます。
そのまなざしに気づいて、目を合わせる。やさしく声をかける。それだけで、その時間はただの「お世話」ではなく、やり取りのある関わりへと変わっていきます。
母乳の時間は、こうしたまなざしが自然に生まれやすい時間です。
ぬくもりの中で、見つめられ、見つめ返される。その積み重ねが、安心を育てていきます。そしてこの関わりは、母乳に限ったものではありません。
ミルクの時間でも、同じように大切に育てていくことができます。大切なのは、「どうするか」よりも、どんなまなざしが向けられているかです。
人は「抱かれながら育つ存在」です
わが家の第一子は、置いたらすぐに泣く赤ちゃんでした。
授乳と抱っこばかりで、家事も進まず、あっという間に夕方になってしまう日々。「これでいいのかな」と思うこともありました。
子育ては思い通りにいかないと頭では分かっていたつもりでしたが、泣いているわが子と一緒にもがいていたのかもしれません。
でも、人はもともと、抱かれながら育つ存在だと知ったとき、あの時間の見え方が少し変わりました。
たとえば、牛や馬の赤ちゃんは、生まれてすぐに立ち上がり、自分でお母さんのもとへ行って乳を飲み、そのまま一緒に動くことができます。
それに対して人の赤ちゃんは、ひとりで動くことも、自分でお乳を探して飲むこともできません。
だからこそ、抱っこや授乳の中で、安心を受け取りながら育っていきます。
赤ちゃんは、安心を求めて泣きます。抱っこや授乳を繰り返し求め、まなざしの中で、「安心=愛」を受け取っています。
ずっと続くと、大変に感じる日もあります。余裕がなくなることもあります。
そんなときは、無理に何かをしようとしなくても大丈夫です。
ふとしたときに、赤ちゃんの顔を見る。その存在に気づく。そのまなざしだけでも、ちゃんと伝わります。
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この記事の著者
森木由美子
自分自身の出産、子育てを通して、産前産後のケアの重要性を痛感し、2015 年に助産院はぐはぐを開業。出張での産後ケアに取り組んでいます。
2 児の母。趣味はピアノ、クラリネット演奏。
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