2人とも私が産んだのに…子どもの「個性」に気づいた瞬間|高知市子育て支援センターいるかひろば・土居寿美子さんコラム「こころのとびら」㉖
子育ての悩みに寄り添ってきた「いるかひろば」の土居寿美子さんが子どもへの関わり方を紹介します
子育てで困った時、悩んだ時、相談に乗ってくれるのが地域子育て支援センターです。
コラム「こころのとびら」は、高知市の地域子育て支援センター「いるかひろば」を運営する特定非営利活動法人の理事長・土居寿美子さんが執筆。たくさんの親子に寄り添ってきた経験から、わが子への関わり方を紹介します。
「よく泣くし、寝ない子どもだった」という土居さんの長男。2 人目の出産は「子どもの個性」に気付くきっかけになりました。
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2人目を授かり…卒乳の仕方が分からず、困りました
長男が 1 歳を過ぎて子育てに少し慣れてきた頃、おなかの中に新たな命が芽生えました。とてもうれしかったことを覚えています。
長男の時もそうでしたが、2 人目でもつわりがきつかったです。私の場合、おなかがすいたら気持ち悪くなりました。食べるのがもともと大好きだったこともあり、1 日 5 食、プラスしておやつも食べていました。
食べることでつらいつわりから解放されましたが、みるみるうちに太り、長男の時には 20 キロ、2 人目では 24キロ増えました。幸いにも、健康には支障がありませんでした。
2 人目を授かって大変だったのが、長男の卒乳です。当時は「断乳」と言っていたように思います。上手なやり方が分からないまま、母乳を欲しがる長男にあげることができず、親子で半泣きの生活が 1 カ月弱ほど続いたように記憶しています。見かねた夫が時々、長男を連れて夜ドライブに出かけてくれたことは、すごくありがたかったです。
長男は卒乳すると、夜泣きが収まりました。朝まで起きないので、私もぐっすり眠ることができました。昼間の長男は、自分の思いが通らないと、怒ったり泣いたり。いつもの感じの生活が続いていました。
環境が変わると落ち着かない長男。産後はすぐ、自宅に戻りました
予定日がやってきました。この日は長男の誕生日でした。
ちょうど陣痛が来たので、病院に向かいました。当時住んでいた自宅から病院までは 1 時間半ほど。やっと着いてすぐに、何と陣痛が収まってしまいました。1 日様子を見ても陣痛の気配はなく、一度家に帰りました。
本格的な陣痛が来たのは、その 10 日後。無事に男の子を出産しました。
退院後は夫の実家や自分の実家でゆっくり過ごそうと計画しましたが、環境が変わったことで、長男はいつも以上に落ち着かなくなりました。やむなく、早々に自分の家に帰り、4 人での新しい生活が始まりました。
次男は「おなかすいた」「眠い」以外はほとんど泣きませんでした
2 人目を出産してまず驚いたことがあります。それは、子どもの個性です。
どちらも私が産んだ子ども。しかも、2 人とも男の子。なのに、全く違います。次男は「おなかがすいている時」と「眠たい時」以外は、ほとんど泣くことがなかったのです。
日に日に泣きがひどくなっていった長男の時とは対照的で、あらためて個性に気付かされました。そしてここから、子どもの個性に合わせた関わりがスタートしました。
2 歳を過ぎた長男は、次男とコミュニケーションを取ろうとしていました。「かわい、かわい」とさすっているかと思ったら、いきなり顔や体を「パチン!」。毎日、長男から目が離せませんでした。
今にして思えば、長男は「かわい、かわい」の加減が分からなかったのではないかなと思います。
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