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MOTOKOのおでかけ絵日記㉑「和紙スタジオ かみこや」|「紙漉き」だけじゃない!たたいて、溶かして、採集して…本格的な和紙作りが楽しめる梼原町の民宿

MOTOKOのおでかけ絵日記㉑「和紙スタジオ かみこや」|「紙漉き」だけじゃない!たたいて、溶かして、採集して…本格的な和紙作りが楽しめる梼原町の民宿

インスタの人気マンガ家MOTOKOさんが高知県内のおでかけスポットを紹介します

高知県内で暮らすマンガ家 MOTOKO さんは夫と 4 人の子どもの 6 人家族。しっかり者の長男ヒー君、心優しい次男フー君、明るく活発な三男ミー君、一家のお姫様の長女ヨッちゃん、そんな家族をまとめるパパとの日常をマンガで描いています。作品を投稿するインスタグラムのフォロワーは 19 万人を超えています。

「おでかけ絵日記」では MOTOKO さん一家が高知県内のおでかけスポットを訪ねます。

今回は「和紙スタジオ かみこや」。和紙作りが体験できる梼原町の民宿です。たたいて、溶かして、採集して…、紙を漉(す)く以外の工程も満喫しました。

梼原町の里山にある、かみこやさん。紙漉きの先生は?

そしてここは「和紙スタジオかみこや」

高知県梼原町の里山に囲まれた、紙漉き体験のできる宿です。

梼原の自然に囲まれた「和紙スタジオ かみこや」。里山の民宿です(提供写真)
梼原の自然に囲まれた「和紙スタジオ かみこや」。里山の民宿です(提供写真)

今回はこちらで、昔ながらの和紙作りを体験してきました〜!

高知インターチェンジから高速を使い 1 時間 40 分ほどで、田んぼと畑に囲まれた里山のなかにある「かみこや」さんに到着しました。

山の中とはいえ、ほぼ狭い道を運転せずにたどり着くことができるので、運転に自信のない方も安心…!

寒そうな子どもたち(笑)
寒そうな子どもたち(笑)

高知にお住まいの方なら、「土佐和紙のロギールさん」という名前を聞いたことがある方も多いかもしれません。

オランダから単身日本にやってきて和紙に惚れ込み、梼原町に移住された和紙作家さんで、「土佐の匠」としても認定されている方です。

そのロギールさんの息子さんが、アウテンボーガルド陽平さんです。今回わたしたちが紙漉き体験でお世話になった職人さんです。

 

もう一回出しときましょうか。

じゃじゃん!

初対面の印象から、すごく真面目そうな陽平さん。

和紙の原料となる楮(こうぞ)や三叉(みつまた)という植物を庭で見せてもらい、それを蒸すための釜戸と、大きな鐘みたいな道具も間近で見ることができました(これもかなり貴重な文化財だと思う!)。

その後工房に入り、準備された木の皮を叩くところから体験はスタートします。

ダン ダン ダン ダン

…と、同じところを4回叩いていくのですが、3回目を大きな音で叩きます。なんでか聞き忘れた…。個人的に、リズムを取るとやりやすい気がします。

家族4人でひたすら叩く…

嬉し〜い♥

作業場です
作業場です

作業場はストーブもあるので暖か。

灯油ストーブの懐かしい香りがしました。

陽平さんから突然のクイズ!ヒミツの液体とは…?

この叩いた楮をバケツの水に入れると、ふわふわぁ〜と繊維が溶けていきます。感触もおもしろい!

楮の繊維を溶かしていきます
楮の繊維を溶かしていきます

さらに陽平さんがヒミツの液体を持って登場!

「これだけだとサラサラしすぎて紙にならないので、あるものを混ぜます」と突然のクイズ…!

「のりをとかしたもの?」「山芋?」と当てずっぽうに答えるもハズレ。

正解は……

「『ハナオクラ』の根っこを絞った天然のジュース」でした!

見た目は透明の液体だけど、たしかにオクラみたいな粘りを感じます。オクラかぁ…納得!

それを型に流し込んでいきます。

型に流し込みました
型に流し込みました

ここでいったん、一緒に漉き込む草花を取りに外へ。

用意された草花を使うんじゃなくて、自分で好きなものを採取しに行けるの楽しい〜♪

時期的に、終わりかけのコスモスやモミジの葉っぱが見つかりました。そのほか名もなき葉っぱを思い思いに集める子ども達。

わたしと夫も童心に帰って植物採取を楽しみました。

暖かい工房に戻り、お楽しみのデザイン作業。心を無にして置いていく…

漉き込む草花は外に取りに行きます
漉き込む草花は外に取りに行きます

大自然に囲まれた工房のなか、自分で漉いた和紙を草花で飾っていく…自然豊かな高知に暮らしながらも、なかなか持てない贅沢な時間でした。

 

その後いくつかの工程を経て、和紙を乾かすために板貼りの作業へ。

椿の葉っぱを使い、板に圧着させていきます
椿の葉っぱを使い、板に圧着させていきます

これで工房での作業は終了です!

あとは乾かすだけ!
あとは乾かすだけ!

数日後、思い出が蘇りました

トータルで 1 時間 45 分くらいの体験時間でしたが、体感的にはあっという間。

「和紙作り」は昔から重労働で皆やりたがらない仕事だったそうですが、かみこやさんでは、誰でも気軽に楽しめるよう工夫がされていて、親子で豊かな時間が過ごせました。

いつも家ではゲームばかりしている小 6 の息子も、植物採集とデザイン作業は特に集中して楽しんでいたのが印象的でした。小 1 の娘も陽平さんにヘルプしてもらいながら、自分だけの 1 枚を仕上げることができました。

お世話になったかみこやさんを後にし、車で 1 時間ほどの「そうだ山温泉 和」に寄って帰りました。

 

数日後、かみこやさんからレターパックが…!

じゃじゃーん!

これは私の。

夫。

「ちょっとゴチャゴチャしちゃた…」とのこと。

子ども達のは、100 均で額を買ってきて入れてみました。いい感じ〜。

これは三男ミー。シンプルながら、センスを感じます。

これは小1ヨッちゃんの。海の中のイメージだそう。素敵〜!

数日後にこうして送られてくると、また思い出が蘇っていいものですね。

「かみこや」さん、紙漉きだけでなく、高知の自然を丸ごと体験できて豊かな時間が過ごせる、とても素敵な場所でした。

ぜひぜひ訪れてみてください!

 

和紙スタジオ かみこや

  • 住所:高知県高岡郡梼原町太田戸 1678
  • 宿泊プラン:4 人で 4 万円(税込み)から。朝食と和紙作り体験付きです
  • 日帰り体験プラン: 2~6 人の場合は 1 人 4200 円、6 人以上は 1 人 3700 円
  • 問い合わせ:問い合わせフォームで受け付けています

「和紙スタジオ かみこや」の商品について、ココハレサポーターズが考えました。こちらから

 

MOTOKOさんの「おでかけ絵日記」はココハレの「連載・コラム」でご覧いただけます。こちらから

この記事の著者

門田朋三

MOTOKO

1979 年生まれ。4 人の子どもと夫の 6 人家族。30 代半ばで住み慣れた関東を離れ家族で高知県に移住。2018 年からインスタ(@motok68)で漫画を描き始める。単行本「うちのヒフミヨ!兄たちは妹びより」「うちのヒフミヨ!兄たちはますます妹びより」(祥伝社)が好評発売中。

インスタ:https://www.instagram.com/motok68/
ブログ:http://www.kame6.com/

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