マダニの感染症「日本紅斑熱」が高知県内で増えています
マダニが媒介する「日本紅斑熱」の感染者が高知県内で増えています。高知県によると、年間数件から十数件の報告がありますが、今年は7月14日時点で16人で、過去5年で最多のペースとのことです。
マダニは春から秋にかけて活動が活発になります。野外で活動する際は長袖、長ズボン、防虫スプレーでかまれないように注意しましょう。
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マダニ感染症に注意 高知県が呼び掛け 例年より増加
(高知新聞 2020 年 7 月 17 日朝刊より)
マダニが媒介する「日本紅斑熱」の感染者が高知県内で増えており、県が注意を呼び掛けている。今年はこれまでに計16人の患者が報告され、過去5年で最多のペース。担当者は「野外でマダニにかまれないように対策を」としている。
マダニ=イラスト参照=は体長2ミリほどで、山林や草むらなど野外のあらゆる場所に生息している。人の体に付着してから皮膚の上をはい回り、鋭い口で血を吸う。
日本紅斑熱は、微生物「日本紅斑熱リケッチア」を保有するマダニにかまれた2~8日後に頭痛、発熱などを発症する。県内では年間数件から十数件の報告があるが、今年は7月14日時点で16人に達している。感染者が多い理由は不明という。
予防には長袖や長ズボンなどで皮膚の露出を減らすことが重要で、防虫スプレーも有効。草むらには座り込まないようにし、野外から帰宅したら入浴して着替え、衣類の洗濯を。吸血中のマダニを見つけた場合は無理に取らず、医療機関を受診するのが望ましいという。
高知県健康対策課の担当者は「これから気温が高くなるとキャンプなどの機会も増える。対策を心掛けてほしい」と話している。(山本仁)