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妊娠、子育ての総合窓口「子育て世代包括支援センター」に行ってみました

妊娠、子育ての総合窓口「子育て世代包括支援センター」に行ってみました

「切れ目のない子育て支援」とは?「子育て世代包括支援センター」の役割を紹介します

「子育て世代包括支援センター」を知っていますか。妊娠、子育ての相談窓口として全国に設置され、高知県内では 2021 年 3 月 1 日にオープンするセンターを含め、 30 市町村の 32 カ所にあります。

センターの目的は「妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援の提供」です。どんな場所で、子育て中のお父さん、お母さんがどのように利用できるのでしょうか。土佐市と高知市のセンターに行ってみました。

 

母子手帳が交付される場所です

子育て世代包括支援センターは 2015 年度に全国で設置が始まりました。妊娠時から母子との関わりを始め、出産後も切れ目なく支援していくことに取り組んでいます。高知県健康対策課周産期・母子保健推進室の宗崎由香さんは「妊娠、出産、子育てについて何でも相談できる、身近な総合的窓口」と説明します。

設置するのは各市町村です。「センター」という名前ですが、新たに建物を造るのではなく、保健センターや市役所、役場などの部屋を親子向けに改装しています。

全ての市町村で態勢が整っているわけではありませんが、妊婦さんにとっては「妊娠届を提出し、母子手帳をもらう場所」が子育て世代包括支援センターになります。手続きの際に「母子保健コーディネーター」と呼ばれる保健師や助産師が面談します。その後はいつ相談に来てもOKです。

面談はプライバシーが守られる個室でゆっくりと

実際にはどんな所なのでしょうか。ココハレ編集部が訪ねたのは土佐市のセンター。「ぽっかぽか」の愛称で呼ばれています。土佐市保健福祉センター内にあり、健康づくり課子どもの健康係が担当しています。

土佐市の母子保健コーディネーターは助産師の坂口結映(ゆきえ)さん。早速、案内していただきました。

面談を行う部屋は明るい雰囲気。個室なのでプライバシーは守られます。子どもが床で遊べるように、足元にはマットが敷かれています。

母子手帳をお母さんに手渡す際は、この個室でゆっくり面談をします。妊娠や出産について分からないことや困っていることはないかを聞き取り、土佐市で利用できる子育て支援サービスについて説明しています。

最近は赤ちゃんと接する機会が減り、「初めて抱っこする赤ちゃんがわが子」という人が増えてきました。出産についてや経済的なことなど、特に初めてお産をするお母さんは不安が尽きません。

センターでは、赤ちゃんの人形を抱っこしたり、沐浴を体験したりしながら、イメージを膨らませてもらっています。坂口さんによると、「最近は母子手帳を夫婦で受け取りにくる人も増えてきた」とのこと。お父さんが妊娠や子育てに触れる場にもなっています。

土佐市では母子手帳を交付した後も、電話連絡や家庭訪問、両親学級などを通じて、妊娠期をサポート。出産後は赤ちゃん訪問や乳幼児健診などで関わりを続けています。子育てに関する相談は「どんなことでも受け付けています」。「イヤイヤ期の対応に困っている」「学校に行かなくなった」などの悩みを聞き、必要であれば専門機関につなげています。

「子育てはしんどいこともありますが、少しでも『楽しい』と思ってもらえるように支援したい」と坂口さん。「困った時に相談できる場所としてお父さん、お母さんに覚えてもらえればと思っています」

土佐市子育て世代包括支援センター「ぽっかぽか」

  • 住所:高知県土佐市高岡町甲1792-2
  • 開設時間:月~金曜日8:30~5:15(祝日・年末年始を除く)
  • 電話:088-852-1113

高知市西部・東部は「地域子育て支援センター」と併設

続いて向かったのは高知市。高知市は東部地域に 2021 年 3 月 1 日にオープンするセンターを含め、 3 カ所あります。担当は子ども未来部母子保健課です。

  • 高知市子育て世代包括支援センター(総合あんしんセンター内)
  • 高知市西部子育て世代包括支援センター(西部健康福祉センター内)
  • 高知市東部子育て世代包括支援センター(東部健康福祉センター内)

ココハレ編集部が訪ねたのは西部子育て世代包括支援センターです。1 階にあります。

西部、東部のセンターは乳幼児の親子が集う「地域子育て支援センター」に併設されています。西部は親子に人気の「ぽけっとランド」の奥に面談室があります。担当保健師の岡崎優子さんは「子どもたちがどんなふうに過ごしているのか、妊婦さんに見ていただけるんですよ」と話します。

面談室は 2 部屋あり、土佐市のようにプライバシーが守られる造りになっていました。

赤ちゃんが遊ぶスペースやおもちゃも用意されています。

高知市では現在、母子手帳の交付手続きを三つの子育て世代包括支援センターと、9カ所ある地域窓口センターで行っています。2021 年 4 月からは三つの子育て世代包括支援センターに集約し、妊婦全員と面談する態勢が整います。

西部の面談室には、赤ちゃんグッズがたくさん展示されていました。おなかの赤ちゃんをイメージできる胎児人形もありました。

出産後には「体重の増え方が気になる」「離乳食ってどんなものを作ればいい?」「言葉がまだ出ない」などの悩みや困りごとを打ち明けるお母さんが多いとのこと。「ぽけっとランド」に遊びに来たお母さんが案内されて訪れることもあるそうです。

親子で遊びに来がてら利用できるのが西部と東部のセンターの魅力です。妊娠中に地域子育て支援センターを知る機会にもなっています。

高知市西部子育て世代包括支援センター

  • 住所:高知県高知市鴨部860-1 西部健康福祉センター1階
  • 開設時間:8:30~17:15(土曜、日曜、祝日休み)※2021年4月1日からは日曜、月曜、祝日が休みになります
  • 電話:088-843-0415

悩みは1人で抱え込まないで

高知県健康対策課の宗崎さんによると、センターを設置した 30 市町村が工夫を凝らし、妊婦さんや親子とゆっくり向き合えるスペースをつくっているそうです。高知県ではまず、乳幼児期の支援に力を入れていて、「ここに来れば、子育てのことは何とかなる」という場所を目指しています。

子育ての疑問や悩み、困りごとは日々生まれます。「どこに相談したらいいのかな」「こんなことを聞いてもいいのかな」と迷った時は、ひとまず市町村のセンターへ。「母子手帳を交付するだけでなく、心配なことを一緒に考えていきたいと思っています」と宗崎さん。「何でも構いませんので、1 人で抱え込まずに、気軽に相談してください」

 

高知県内の子育て世代包括支援センターの一覧はこちらから。お住まいの市町村のセンターをチェックしてみてください。一覧にない自治体も 2021 年度以降のオープンを検討しています。

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この記事の著者

門田朋三

門田朋三

5歳と2歳の娘がいます。「仲良し」と「けんか」の繰り返しで毎日にぎやかです。あだなは「ともぞう」。1978年生まれ。

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