休校・休園、外出自粛…家族で乗り越えました|ココハレ広場⑫「コロナ、この1年」
「おでかけしたい」「会って話がしたい」…新型コロナウイルス対策が続く今の思いを紹介します
高知で子育てをするお父さん、お母さんの本音を紹介する「ココハレ広場」。今回は「コロナ、この 1 年」をテーマにご意見を募集しました。
高知県内で新型コロナウイルスの感染者が確認されてから、1 年が過ぎました。休校・休園、外出自粛、行事の縮小などいろいろあり、感染対策は今も続いています。ご家族で工夫しながら乗り越えてきたエピソードを紹介します。
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目次
外食、買い物、帰省、人間関係…我慢の日々です
新型コロナウイルスの感染者が高知県内で初めて確認されたのは 2020 年 2 月 28 日でした。第 1 波、第 2 波、第 3 波と続く中で、大人も子どももさまざまな我慢を強いられてきました。
- 人が集まる場所はできるだけ避けている。支援センターや図書館などにもなかなか行けなくて、かなりストレスがたまっている( 29 歳お母さん、長男 9 カ月)
- 私が医療職なので、夫や子どもには制限かけすぎてるかなぁ。外食は1年以上していない。スーパーに行っても、子どもたちは車で待機。近所の公園にすら行ってないので、とても申し訳なく思います( 40 歳お母さん、長男 6 歳、次男 4 歳)
- 北海道から高知に引っ越してきたのに、全然でかけられない( 34 歳お母さん、長女 4 歳)
- 保育園が再開したら、娘が登園のたびに大泣きするようになりました。お部屋に入らず逃げて逃げて…。2週間ほど続いたのがとても衝撃的でした( 37 歳お母さん、長女 3 歳)
- コロナで解雇されました( 30 代お母さん)
県外出身の人は帰省ができなくなり、困っています。
- 関東の実家に全く帰れない。私は帰りたいけど、「そんなことしたら村八分になる」と義実家に強く反対される。夫は「やめとけ」と言いながら自分は飲みに行っていて、義母も「飲み会はいい」と認めている。おかしくないですか?もう帰っちゃおうかな( 29 歳お母さん、長男 3 歳、長女 1 歳)
- 夫は県外に単身赴任中。両親も遠方で、私だけで 2 人の子どもを育てている状態。県を越えての移動は自粛しないといけないかもしれないですが、夫に帰って来てもらっています。そうでないと、私の心が折れそうです( 30 代お母さん)
コロナに対する考え方や感染対策の程度には個人差があります。行事の中止もあり、「保護者同士の付き合い方が変わった」という人もいます。
- コロナにおびえる日々。コロナを気にしないママとの感覚の違いを感じ、少し距離ができてしまいました( 42 歳お母さん、長男 3 歳)
- 春に長男が新 1 年生になり、次男は転園しました。お友達の親御さんはマスク姿だし、懇談などもなく、なかなか顔を覚えられなかった。関わりがなくても不都合はなく、何だかそれも切ないなぁと感じたことでした( 36 歳お母さん、長男 7 歳、次男 5 歳)
散歩、近所の公園…高知には何もない?何でもある!
おでかけが制限される中で、子どもと楽しめることは…?
- 休みのたびに波介川沿いを散歩。最初はてんとう虫を上手に捕まえられなかった息子ですが、お姉ちゃんに伝授してもらい、プロになりました( 36 歳お母さん、長女 10 歳、長男 4 歳)
- 天気がいい日は「お弁当を持って外出やー!」。屋内の人混みを控えて牧野植物園に何度か行くうちに、年間パスポートを購入しました。以前は「わざわざ行かなくても」と思っていました( 47 歳お母さん、長男 2 歳)
- 「楽しいものは都会にしかない」と思っていましたが、子どもと近所の川沿いを歩いたり、公園で遊んだりしてたら、「有名なテーマパークに行けんでも毎日十分楽しいな」と思えてきました。そう思うと、高知って肉も魚も野菜も米もおいしい。高知には何にもないと思ってましたが、何でもある!( 38 歳お母さん、長男 10 歳、長女 5 歳)
おでかけは可能な限り避けても、最低限は必要。公共の場での感染対策が安心につながっています。
- 病院を避けていましたが、行ってみたら感染対策がされていた。スーパーでは消毒済みカートと使用済みカートが分けられていた。普通の生活に近づけてくれている周りの環境に感謝することが増えました( 26 歳お母さん、長女 2 歳、長男 3 カ月)
行事を工夫してくれた先生たち、ありがとう!
子どもたちの行事を縮小して行うか、中止にするかは学校や保育園・幼稚園によって異なりました。
- 発表会がなくなった。かわいい盛りの息子を見たかった…( 47 歳お母さん、長男 2 歳)
- 発表会は行われたが、保護者は観覧できなかったので残念。希望者はDVDを購入できるので、ゆっくり見たい( 35 歳お母さん、長女 7 歳、長男 4 歳、次女 1 歳)
- お店屋さんごっこは、いつもは全クラスで行き来があるのですが、今回は作ったものを各クラスに配ってクラス内でしたそうです( 40 歳お母さん、長男 6 歳、次男 4 歳)
- 小学校の音楽会は子どもが出演する時間だけ見学できました。出演時間が早まったようで、学校に行くと終わっていました。もう少し早く行っておけばよかった( 47 歳お父さん、長女 9 歳、次女 2 歳)
- 6 年生の娘は最後の音楽会が中止。3 月に延期になった修学旅行も中止。怒っていました( 46 歳お母さん、長男 16 歳、長女 12 歳)
「コロナ禍」という初めての事態に保護者も先生も戸惑った 1 年。「子どもたちに楽しい思いを」と取り組んできた先生たちには感謝の言葉も寄せられました。
- 保育士さんたちには感謝しかないです。さまざまな行事が中止になる中、夕涼み会の代わりにお祭りごっこをするなど知恵と工夫で考えてくれました。私も前を向いて頑張ろうと思います( 34 歳お母さん、長女 4 歳、長男 2 歳、次男 8 カ月)
子どもの成長と周囲の声掛けに元気をもらっています
終息がなかなか見通せない中、気持ちを和らげてくれるのは子どもたちです。
- 前向きになれたのは、おなかの子どもが順調に育ってくれたことです。昨年10月に女の子を出産しました。元気いっぱいに生まれてきてくれました( 30 歳お母さん、長男 2 歳、長女 4 カ月)
- 3歳の娘が保育園の先生になりきった口調で話すのが面白い。毎日笑わせてくれます( 37 歳お母さん、長女 3 歳)
- 6歳の長男が保育園で剣を作り、「この剣でコロナウイルスぶったぎるが!!」と言っています( 40 歳お母さん、長男 6 歳、次男 4 歳)
お父さんが家族と過ごす時間が増えたという家庭も。
- 夫は残業や飲み会がなくなり、定時で帰ってこれるようになった。お風呂掃除、子どもの入浴、寝かしつけ、お皿洗いは夫の担当に定着してきています( 26 歳お母さん、長女 2 歳、長男 3 カ月)
周囲からの声掛けにも元気をもらっています。
- 感染が怖いから支援センターに行く勇気が出なかったけど、友達に誘われて行くようになりました。感染対策はできる範囲でやっていたし、同じくらいの子どもを育てているママや保育士さんと話すことで、安心できました( 39 歳お母さん、長男 11 歳、長女 1 歳)
- 友達にも親戚にもあまり会えず。会ってもほとんどが「コロナやけん、抱っこは我慢するね」と言ってくれます。やっぱり会って話したいし、愚痴も言いたい。かわいい娘をもっとみんなに見てほしい!コロナのバカヤロー!( 29 歳お母さん、長女 3 カ月)
我慢の日々はまだまだ続きそうですが、「密」を避けた過ごし方や、感染対策を取った行事のやり方などが分かってきた 1 年でもありました。終息を願いながら、ストレスをためないように、今できることをやっていきましょう。