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ココハレ広場②「外出自粛、みんなどうしてた?」

ココハレ広場②「外出自粛、みんなどうしてた?」

ココハレ広場②「外出自粛、みんなどうしてた?」お父さん、お母さんの声を紹介します

かわいいわが子。でも、子育てがいつもうまくいくわけではないし、毎日向き合っていると、しんどくなる時も…。子育てについて、誰かと思いを分かち合いたいなと感じたことはありませんか?

「ココハレ広場」は、そんなお父さん、お母さんのリアルな本音を紹介するコーナーです。毎月テーマを決め、LINEなどで寄せられた声を紹介します。

今回は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために要請された「外出自粛」がテーマ。「自粛期間中にどう過ごしていましたか」「要請解除後のおでかけはどうしますか」についての意見をココハレ編集部が緊急募集しました。子どもとの時間を「楽しめた」という人も、「しんどかった」と感じた人も、おでかけは「もう少し様子を見る」と慎重で、引き続き家族での時間を過ごしています。

はしゃいで、ぐずって…幼児のいる家庭は大変!

新型コロナウイルスの影響で、高知県内の学校は 3 月から休校になりました。4 月には登園の自粛を要請する保育園、幼稚園も相次ぎ、家で過ごす子どもたちがさらに増えました。お父さん、お母さんの中には在宅勤務に切り替わった人も。特に幼児のいる家庭では「毎日大変だった」との声が上がりました。

「保育園には感謝しかないです」と話すのは、南国市の 39 歳のお母さん。登園の自粛要請があり、3 歳の長男、1 歳 6 カ月の長女を世話しながらの在宅勤務となりました。外出はせず、遊ぶのは家の中か庭のみでしたが、子どもたちは「母親と一緒にいられてうれしいのか、毎日テンション高く、はしゃぎっぱなし」だったそう。子どもたちの成長をじかに感じながらも、「静かにしなさい!」と怒ることが増えたそうです。「お昼ご飯の準備も大変。保育園ではバランスのよい給食を作ってくれているんだと、あらためて気づきました」

四万十市の 33 歳のお母さんは、5 歳の長女、2 歳の長男、7 カ月の次女を育てています。家族でよく利用する県立公園が利用中止になったことを、公園に来て初めて知りました。「『帰ろうね』と子どもたちに伝えると、息子が泣き叫んで大変でした」。その後は自宅の庭や近所の小さい公園で過ごしたそうです。

小学 4 年生の長男と 5 歳の長女を育てる 37 歳のお母さん(高知市)は、「一人で過ごせる小学生に比べると、幼児は大変だなと感じました」。長女の“ごっこ遊び”に付き合ったり、「外に行きたい」とぐずるのをお菓子やアイスでなだめたり。「ちょっと太ったし、体力も落ちたみたい」と心配しています。

小学生の親もあの手この手。勉強させるのに苦労も

小学生のいる家庭からは「庭にテントを張って、本を読んだり、お昼寝したりしました」「家の手伝いをしてもらいました」など、家族での時間を楽しんだという声が寄せられました。

「連休中に断捨離をした」という高知市の 42 歳のお母さん。小学 2 年の次男も見よう見まねで断捨離を始め、「学習机やおもちゃが片付きました」。小学 6 年の長男とも一緒にお菓子作りをするなど楽しんだそう。「感染させないようにとても気を使いましたが、普段はなかなか子どもとの時間が取れないので、いい機会だったと思います」

どの家庭も苦労したのが勉強時間の確保です。小学 6 年の長女、4 年の長男、2 年の次男を育てる 46 歳のお母さん(高知市)は「登校日から帰ると、宿題の束がごっそり。上級生になると量も増えるので、仕事から帰って、ご飯とお風呂を済ませてからの丸付けが大変でした。つい、ねちねち駄目出ししてしまって…」。

45 歳のお母さん(いの町)は小学 6 年の長男と 4 年の長女の時間割を決めるなど、「3 月は口うるさく管理」していましたが、4 月からはやめました。感染の拡大や外出自粛で気分が落ち込むので、「なるべく楽しく過ごそう」と決めたそう。「長男はゲームの時間が増えましたが、オンラインゲームで友達とつながっていたみたい。得たものはあると思います」

「こんな時期に子連れで外出して…」。周囲の反応に傷ついた人も

イラスト・岡崎紗和
イラスト・岡崎紗和

外出自粛中に一番つらかったことを聞くと、複数のお母さんが「子連れで出かけた時の周囲の目や反応」と教えてくれました。

高知市の 27 歳のお母さんは 3 カ月の長女を育てています。感染拡大で遠方にある実家と行き来できない状況での、初めての子育て。ぐずる長女をあやすため、人の少ない川沿いを散歩していると、ウォーキング中の年配女性に「こんな時期に赤ちゃんを連れて…」と言われたそう。「日用品の買い物や予防接種のために娘を連れて電車に乗っていても、ちらちら見られ、引きこもりがちになりました。家でずっと、娘と 2 人きり。かなりしんどかったです」

他にも「買い物をしていると、『何で子どもを連れてきているの?』という視線が気になる。子どもを預けたいけど、預ける先がない」「『子どもを外で遊ばせゆう』と言われないように、人目を避けて公園を利用している」という声も寄せられました。

1 歳 8 カ月の孫がいる 66 歳の女性は「お母さんたちがこもってしまうのが心配。ストレスをためて、子どもに当たってしまうかもしれない。周りの人は言い方、伝え方を考えないと」と語ります。

「『公園で子どもが遊びゆう』と目くじらを立てるのではなく、『くっついて遊ばれんよー』と声を掛けたらいいと思います」。「こんな時期に赤ちゃんを連れて外出して」と否定的に伝えるのではなく、「赤ちゃんかわいいねぇ。外出できんき、お母さんもしんどいよねぇ」と寄り添うように話し掛けてみる。お母さんたちには「嫌な視線を感じたら、『今日はぐずってもう限界なんです』と先に言っていいと思いますよ」とアドバイスしていました。

おでかけは「もうしばらく様子を見てから」

高知県による外出自粛要請は 5 月 7 日に解除されましたが、声を寄せてくれた保護者のほとんどは「外出を再開せずに様子を見る」とおでかけには慎重です。

「子どもたちを遊ばせたい気持ちもありますが、コロナがもう少し落ち着かないと心配」( 42 歳お母さん)、「しばらくは引き続き近所で」( 36 歳お父さん)、「公園で遊ばせてあげたい。3 密を避けるため、時間帯や距離感は大人が気をつけてあげたい」( 33 歳お母さん)、「解除されても人目が気になるので、同じような親子連れが集まる屋外の公園や動物園に行きたい」( 27 歳お母さん)。

外出の再開の目安は難しいところ。37 歳のお母さんは「連休中に感染が広がっていないことが分かれば、徐々に」。45 歳のお母さんは「人でにぎわう場所へのおでかけは、緊急事態宣言の『特定警戒都道府県』が国内になくなってからにします」と答えてくれました。

高知のお父さん、お母さんたちが安心して子どもとおでかけできるようになるのは、もう少し先のようです。寄せられた声を参考に、ご家族での時間を楽しんでくださいね。

寄せられた声より

■外出自粛中はどう過ごしていましたか

  • 日々のサイクルをなるべく維持したかったので、平日は小学校の「児童の居場所」に行かせていました。休みの日は河原でカップラーメンを食べたり、自転車で種崎(高知市)まで行って帰ってきたり、人のいない所を選んで過ごしました。
  • もっぱら近所の人けのない公園、たまに大きな公園に連れ出しました。庭での水遊びはまだ寒かったですが、子どもは喜んでいました。おかげで普段より日焼けしています。
  • 夫の帰りが早くなり、家族そろってのご飯やお風呂の時間が増えました。子どもたちは大喜び。私は普段のワンオペから解放され、助かりました。
  • 高知市鏡の河原にお弁当を持っていって、プチピクニック。子どもたちは車の窓を開けてドライブするだけでも気が晴れたようでした。
  • 家の中でジャングルジムやトランポリンをして体を動かし、疲れさせて、寝かせました。空港の近くまでドライブし、車外には出ずに飛行機を見て帰りました。
  • 小 4 の長男は「外に出たい」と話していましたが、諦めてくれました。テレビやゲーム、読書で時間をつぶしていました。
  • 高知市針木の浄水場は人が少なくて、安心して過ごせました。子どもたちはスーパーで買ったお弁当を喜んで食べました。
  • 少しぜいたくなテイクアウトで、満足感を味わいました。1 歳 8 カ月の孫を連れて行けないお店の味も楽しんでいます。
  • 10 カ月の長女を連れて仁淀川の人が少ない河原へ。初めて見る大きな川。石を落として水がはねるのを凝視したり、風に吹かれて目を細めたり。10 分ほどのことでしたが、十分楽しめました。

■外出自粛中はどんなことが大変でしたか

  • 勉強時間の確保。時間を決めて「やりなさい」と言っても、「テレビが見たい」「ゲームしたい」。強制的にテレビのカードを抜いて勉強させました。
  • 親が勉強を管理しないと、子どもは自分では管理しきれない。3 月はぎっちりついて勉強させたので、つい口うるさくなってしまいまいました。4 月からはもう言いたくなくて、子どもに任せました。LINE電話で友達同士がつながりながら勉強すると、はかどるみたい。
  • わが子とずっと 2 人きりはしんどい。必要に迫られて子連れで外出しているので、温かく見守ってほしいです。
  • 4 歳児の体力に圧倒されます。幼稚園の先生ってあらためてすごいなと感じる日々です。
  • 子どもたちがぜんそく持ちなので、本当に怖いです。仕方なく外出するときは、除菌シートでしょっちゅう手を拭きました。
  • 静かに過ごすのが好きな小 6 の長女は家で、学校が大好きな小 5 の次女は「居場所」に通いました。それでもストレスがたまるみたいで、きょうだいけんかが絶えませんでした。
  • 仕事が休めないので、休校中は両方の実家に交代で預けて乗り切りました。おばあちゃんたちは「半日とか 1 ~ 2 時間やったらいいけど、1 日はしんどい」と疲弊していました。

 

■外出自粛の要請解除後のおでかけはどうしますか

  • 普段から人混みが苦手なので、これからもなるべく人のいない所を選んでおでかけします。
  • ステイホームが親子ともどもすごく充実して楽しかったので、あまり外出せず、家で心地よく過ごしたいです。私も外での仕事を減らすなど、生活のスタイルを変えようと思います。
  • お気に入りの県立公園が利用できるようになったら、3 密を避けながら、自粛前と同じように遊ばせたいです。
  • 動物園など屋外の施設にでかけたい。屋内の施設や子どもの多い所はまだ心配です。
  • いろいろ解除になりつつありますが、まだまだ気をつける生活を絶対緩めてはいけないと思います。
  • 学校再開の日が目安かなと思っています。連休は毎年、幡多に遊びに行っていたので、落ち着いたら行きたいです。
  • しばらくは引き続き近所で過ごします。子どもは遊べればどこでもいいようです。遠出したいのは親の方なのかも。
  • まだまだ油断は禁物。ゆっくりと平常に戻りたいです。

この記事の著者

門田朋三

門田朋三

小 3 と年長児の娘がいます。「仲良し」と「けんか」の繰り返しで毎日にぎやかです。あだなは「ともぞう」。1978年生まれ。

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