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四万十市・東中筋小の子どもたちオンラインでサバンナの野生動物を観察しました|週間高知の子どもニュース(2021年9月11~17日)

四万十市・東中筋小の子どもたちオンラインでサバンナの野生動物を観察しました|週間高知の子どもニュース(2021年9月11~17日)

オンラインでアフリカの動物を観察したり、桂浜でウミガメを放流するなど、高知の子どもたちは動物に触れ合う学習に取り組んでいます。

四万十市国見の東中筋小学校で 13 日、ケニアのマサイマラ国立保護区とのオンライン中継が結ばれ、全校児童 41 人がサバンナで生きる野生動物の姿に熱中しました。

2021 年 9 月 11 ~ 17 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。

中学生170人がオンラインで職業学習、大手6企業が協力 高知県香美市

ビデオ会議アプリを使って企業の担当者から説明を受ける大栃中学校の生徒(香美市物部町大栃の同校)
ビデオ会議アプリを使って企業の担当者から説明を受ける大栃中学校の生徒(香美市物部町大栃の同校)

(高知新聞  2021 年 9 月 12 日掲載)

高知県香美市の3中学校の1、2年生対象の「キャリアチャレンジデイ」が10日開かれ、約170人が参加した。今年は新型コロナウイルス感染症対策で、3校と企業を結んだ初のオンライン開催に。生徒たちは担当者から仕事に必要な能力や役割などを聞き、将来の職業について理解を深めた。

生徒たちの将来設計に役立てようと、市教委が2014年から開催しており、例年は高知工科大学にさまざまな業種の企業のブースが並ぶ。今年はビデオ会議アプリ上に企業ブースを構え、鏡野、香北、大栃の各中学校で生徒が興味のある2社を選んで説明を受けた。

ローソン、阪急電鉄など大手企業6社の担当者が、業務内容や会社のポリシーなどを説明。「常に謙虚な姿勢を大切に」「自分とは違う意見も聞くことが大切。新しい発見につながるかも」などと、働く上でのアドバイスを送った。

生徒たちは「企業で求められる人材は?」「女性活躍を推進する制度について教えて」などと積極的に質問。大栃中3年の日浦恭介さん(15)は「世の中にはいろんな仕事があることを知った。働くのは責任もあって大変だと思うけど、人生が充実しそう」と話していた。(小笠原舞香)

西土佐小中学校に米ナス用ハウス 高知県四万十市、地域学習で栽培

米ナス栽培のビニールハウスを建てる西土佐中生(四万十市西土佐用井の同校)
米ナス栽培のビニールハウスを建てる西土佐中生(四万十市西土佐用井の同校)

(高知新聞  2021 年 9 月 15 日掲載)

四万十市西土佐地域の特産、米ナスを育てている西土佐中学校など2校にこのほど、地元農家らが栽培用ビニールハウスを1棟ずつ建てた。雨にぬれないハウス栽培は病気になりにくいといい、作業を手伝った児童生徒は「おいしい米ナス、育てるぞ!」と喜んだ。

JAなどによると、西土佐地域は米ナスの露地栽培面積が現在271アールで、集荷場単位では全国一の広さ。同校は本年度、地域学習の一環として校内の畑で米ナスを育て始めた。

教員が栽培方法などについて農家に相談したところ、病気の予防▽収穫期間が延びる―などの利点があるハウス栽培が浮上した。費用は市やJA高知県などでつくる市農業関係機関連絡協議会が支援した。

9日は農家ら6人が同校を訪れ、縦約5メートル、横約1・5メートルのハウス造りに取り組んだ。2年生16人も協力し、永野未悠さん(13)は「ハウスを建てるのも大変」。畑は収穫の真っ最中で「種をまくだけじゃ実はできない。育てる苦労が分かった」。

近くの西土佐小も地域の食をテーマに学習を進めており、中学校と同時にハウスを造り、米ナスを育てることに。農家らと5年生16人が校内の畑を耕して苗を植え、ハウスも完成。新改光琉(ひかる)さん(11)は「おいしく育つのが楽しみ」と話していた。(今川彩香)

サバンナ中継に児童が熱中、アフリカ転入生が縁 四万十市の東中筋小

サバンナの実況中継で野生動物の姿に見入る東中筋小学校の児童(四万十市国見)
サバンナの実況中継で野生動物の姿に見入る東中筋小学校の児童(四万十市国見)

(高知新聞  2021 年 9 月 15 日掲載)

四万十市国見の東中筋小学校で13日、ケニアのマサイマラ国立保護区とのオンライン中継が結ばれ、全校児童41人がサバンナで生きる野生動物の姿に熱中した。

同校には6月中旬から一時、2年生と4年生の兄弟がルワンダから転入。現地の夏休みを利用し、両親と約2カ月、知人のいる同市に滞在していた。

ライブ中継は本来、現地のホテルが提供する有料プログラム。今回は、転入していた児童の母親が以前働いていた縁で無償となり、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を介して視聴した。

中継は約2時間。ヌーを追い掛けるブチハイエナや、ハゲタカやシマウマの食事風景、草原を悠々と歩くキリンやゾウなど、サバンナで生きる野生動物が続々と映し出された。

現地の日本語ガイドが「ハイエナはヌーより足が遅いが、長時間追い掛けて体力を削る」「シマウマの柄は人間の指紋と一緒で、模様で個体認識しているといわれている」などと詳しく解説し、児童は熱心に耳を傾けていた。

6年の井口智晴君(12)は「弱肉強食の世界。でも共存してる動物もいて、すごい」と目を輝かせていた。(今川彩香)

「元気でね~」ウミガメ放流 高知市の浦戸小児童と桂浜水族館、標識付け生態調査へ

保護されていたアオウミガメを放流する浦戸小学校の児童たち(高知市の桂浜)
保護されていたアオウミガメを放流する浦戸小学校の児童たち(高知市の桂浜)

(高知新聞  2021 年 9 月 16 日掲載)

高知市浦戸の桂浜水族館は15日、保護していたアオウミガメに調査用の標識を付け、浦戸小学校の児童と一緒に海へと放流した。

標識放流したウミガメは甲長64センチ、体重27キロ。6月30日に地元漁師から「定置網に弱ったウミガメが絡まっている」と連絡があり、同館が保護していた。

アオウミガメは屋久島や小笠原諸島より南の熱帯、亜熱帯の砂浜に産卵するとされる。本県沿岸の海でも生息が多数確認されているが、生態の詳細は明らかになっていない。今回、日本ウミガメ協会と連携し、ヒレに個体識別番号などを記した金属製のタグ(標識)を付けて放流した。

放流には近くの浦戸小学校1、2年生13人が参加。放流前に児童は1人ずつ甲羅に触れ、「かたい」「あばれゆう」と大はしゃぎ。砂浜に放たれたウミガメは、ヒレで素早く砂をかき海へと一直線。その姿に、2年の前田唯乃(ゆの)さん(7)は「海に帰るまでが速くてびっくりした」。児童らは「元気でね~」と手を振り、見送った。

同館の標識放流は初めて。飼育スタッフの藤井康行さん(26)は「水族館は楽しむだけでなく、学べる場所だと知ってほしい」と話していた。(山仲健一)

この記事の著者

小笠原雄次

小笠原雄次

息子と娘はすでに成人。孫ができるのはいつになるか。趣味はテニス。体調管理も兼ねてプレイしてます。1963年生まれ。

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