「高知のエジソン賞」の最優秀賞に長岡小4年・森田さんが選ばれました|週間高知の子どもニュース(2022年2月26日~3月4日)
今週は、高知の子どもたちがインターネットを通じて、イスラエルの子どもや徳島の中学生と交流しました。
夢の機械を子どもが絵と文で表現する「高知のエジソン賞」の最優秀賞に、長岡小(南国市)4 年の森田千春さんの「くじら型 海のおそうじロボット」が選ばれました。「地球の生き物たちが幸せで、楽しく生きていける世界になってほしい」と作文につづりました。
2022 年 2 月 26 日~ 3月 4 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。
目次
イスラエルの共生学ぶ 大篠小と現地児童がリモート交流 南国市
(高知新聞 2022 年 2 月 27 日掲載)
南国市の大篠小学校の6年生33人が25日、平和学習の一環で、イスラエルの児童らとリモート交流した。パレスチナ問題や日常生活などについて話し合い、共生へ向けた相互理解の大切さを学んだ。
昨秋、人道支援に携わる日本人を介してパレスチナの児童とリモート交流した6年4組の児童が「イスラエル側の意見も聞きたい」と要望。紹介されたエルサレム在住の日本人女性と、その息子らイスラエル国籍を持つ小学6年の男児3人に現地の様子を尋ねた。
女性は、男児らが通うユダヤ人とアラブ人の共学校「ハンド・イン・ハンド」を紹介。それぞれの母語であるヘブライ語とアラビア語を使いながら同じ教室で学び「ラマダンなど互いの文化も体験し、相手を知ろうとしている」と述べた。
男児3人も「サッカーは毎日。ルービックキューブも人気」「物価は高く、世界チェーンのハンバーガーは千円」などと説明。パレスチナへの思いについて「友達もいるし、みんな仲良くしたい」と語っていた。
大篠小の児童らは「イスラエルの人はパレスチナの人が好きじゃないと思っていた」「自分で聞いてみんと分からんね」。担任の山下彩加教諭(34)は「知ることが相互理解への一歩。交流を通じて視野を広げてくれたら」と話していた。(横田宰成)
ユズ縁に高知・徳島の4中学交流、香美市の大栃中ホストに地域の活動報告
(高知新聞 2022 年 2 月 28 日掲載)
ユズ栽培が盛んな高知、徳島県の市町村の中学生が交流を深めるサミットがこのほど、オンラインで初めて開かれた。香美市物部町の大栃中学校をホストに、徳島県那賀町の木頭中など計4校が参加。ユズ産地ならではの活動を発表し合って親睦を深めた。
大栃中と木頭中はユズや林業など共通点が多く、昨年1月からオンラインで交流。11月には物部町でのユズ収穫で初対面した。さらに交流の幅を広げようと今回、大栃中が北川中(安芸郡北川村)と馬路中(馬路村)にも声掛けして開催した。
25日、4校の1~2年生が参加し、代表生徒が地域の特色やユズに関する活動を報告。大栃中はバーチャル収穫体験、北川中はユズを使ったせっけんの商品化といった取り組みを紹介した。
「少子高齢化で農家の後継者が減っている」(馬路中)、「手入れが行き届かないユズ園がある」(木頭中)など、活動を通して知った課題も共有。大栃中2年の生徒会長、大石羅依斗(らいと)さん(14)は「地域の状況や課題も似ている同士。今後の活動への参考にしたい」と手応えを感じた様子だった。(小笠原舞香)
土佐清水市伝統の民具学ぶ 三崎小3、4年生、中浜小で見学
(高知新聞 2022 年 3 月 1 日掲載)
高知県土佐清水市が昔の民具などを保管している中浜小学校(休校中)をこのほど、同市の三崎小学校3、4年生10人が訪れた。児童の見学受け入れは初めてで、子どもたちは民具を通じて昔の生活を学んだ。
中浜小には産業別などにジャンル分けして約270点を保管。同市は学習に生かしてもらおうと、2020年から学校などに貸し出せるようにしている。
2月21日は、市の市史編さん室長らが用途を紹介。児童は、もみ殻を風力で選別する唐箕(とうみ)などに触れ、「今は暮らしを便利にする道具が増えて生活も楽になっている」「昔の暮らしが大変だったことが分かり勉強になった」などと話していた。(山崎彩加)
こども県展が開幕 力作2534点ずらり 高知県立美術館で3月6日まで
(高知新聞 2022 年 3 月 2 日掲載)
高知県内の小中学生の力作を集めた「第72回こども県展」(高知新聞社、RKC高知放送、県教育文化祭運営協議会主催)が1日、高知市高須の県立美術館で開幕した。図画、毛筆、硬筆、条幅の4部門で推薦、特選となった作品計2534点を展示している。6日まで。
今回の応募総数は4部門で計6万6618点。図画の部の会場では画用紙をはみ出すほど元気な作品、細部まで丁寧に描いたものなど力作がずらり。毛筆の部も、日ごろの努力を示す秀作が並んだ。
毎年展示が楽しみという高知市の小野寺愛さん(41)は図画を鑑賞。「高学年は緻密に現実を描いている作品が多く、低学年は自分の感情や想像も入っているみたい。どちらも熱意を感じ見るのが楽しい」と目を細めた。
高岡郡四万十町の小学校で、放課後に硬筆や絵を指導する元教員の渡辺恵子さん(70)は「良いところをたくさん見つけて勇気づけるのは、成長にすごく大事。入賞作品はどれも自信がみなぎっていて楽しそう。じっくり見て指導の参考にしたい」と話していた。
入場無料。午前9時から午後5時まで。6日に予定していた表彰式は、新型コロナウイルス感染拡大で県全域に「まん延防止等重点措置」が適用されたため中止した。(新田祐也)
クジラがお掃除?夢の機械〝発明〟高知のエジソン賞 森田さん(長岡小)が最優秀
(高知新聞 2022 年 3 月 3 日掲載)
夢の機械を子どもが絵と文で表現する「高知のエジソン賞」(県工業会主催)の2021年度の最優秀賞に、長岡小(南国市)4年の森田千春さんの「くじら型 海のおそうじロボット」が輝いた。
森田さんは、アザラシが漁網に絡まったり魚の体内にマイクロプラスチック(MP)が蓄積されたりといった海洋汚染に問題意識を抱き、くじらロボに解決を託した。
ロボは海洋を泳いでいき、汚染物質を検知して口から吸い込み、体内できれいな水や空気へと分解して海に戻す。作文に「地球の生き物たちが幸せで、楽しく生きていける世界になってほしい」とつづった。
小中学生が対象で、20年度より50人多い568人から応募があった。最優秀のほか、優秀賞10点、特別賞20点。高校生対象の「次代のエジソン」部門は個人の部に4校8人、団体の部に1校を選んだ。(竹内悠理菜)
理想の「地球33番地」描く 高知市、地元小学生の絵画展示
(高知新聞 2022 年 3 月 3 日掲載)
北緯33度33分33秒、東経133度33分33秒に位置する「地球33番地」(高知市南金田)をPRしようと地元小学生が描いた絵画展が2日、イオンモール高知(同市秦南町1丁目)で始まった。実行委員会の主催で13日まで。
地球33番地近くの江陽小と昭和小の3年生計152人が、未来の33番地や江ノ口川を想像して描いた。会場には、さまざまな生き物が集まる川を水族館に例えた作品や、子どもたちが川遊びをする様子を色鮮やかに表現した作品などが並ぶ。
買い物中に立ち寄った土佐市の横川清徳さん(52)は「水を表現するのに濃淡や緑色を使うなど工夫していて感動した。子どもたちが、昔は汚れてたと知って驚くぐらいに、きれいな川にしてほしいですね」と話した。
優秀作品10点は、テレビCMや新聞広告などで使われる。(山仲健一)