週刊高知の子どもニュース 2020年6月7~13日
雨が続き、晴れたら真夏のように蒸し暑い高知県内。梅雨のじめじめ気分を吹き飛ばすような子どもたちの活躍が紙面を飾りました。高知市の付属小学校2年、阿部真大君は全国の小学生が応募する短歌コンクールで最優秀賞に。黒潮町の南郷小の子どもたちは町の特産のラッキョウを、オリジナルキャラクターをあしらった付箋でPRしています。子どもたちのみずみずしい感性を大事にしていきたいですね。
2020 年 6 月 7 日~ 13 日の子どもたちのニュースを、高知新聞の紙面からお届けします。
ヒラメ元気でね 園児が稚魚放流 土佐清水市
(高知新聞2020年6月7日朝刊より)
土佐清水市のきらら清水保育園(清水ケ丘)の年長児23人がこのほど、同市以布利でヒラメの稚魚約5千匹を放流した。
市内の漁業関係団体でつくる栽培漁業推進協議会が、園児らを招いて毎年行っている。
3日、園児は体長5、6センチの稚魚をバケツに入れてもらうと、「かわいい」「ちっちゃい」と大はしゃぎ。放流後、波で砂浜に戻された稚魚を優しくすくって海に返しながら、「元気でね~」と見送っていた。(山崎彩加)
高知大付属小・阿部君が短歌コンクールで全国最優秀に
(高知新聞 2020 年 6 月 9 日朝刊より)
高知市の高知大学教育学部付属小学校2年、阿部真大(しんだい)君(7)=高知市神田=が詠んだこの短歌がこのほど、全国の小学生約5万8千人が応募した「第15回しきなみ子供短歌コンクール」の低学年の部で最優秀に輝いた。
しきなみ子供短歌コンクールは、国語力や豊かな人間性の育成などを目的に、一般社団法人「倫理研究所」が2005年から主催している。
今回、最高賞の「しきなみ子供短歌賞・文部科学大臣賞」(低学年、中学年、高学年の各1人)に選ばれた阿部君の作品は、普段よく遊びに行く公園で季節が移り変わる情景を表現した。
昨年9月ごろ、公園の木の根っこに座って遊んでいる時に、イチョウの葉が降ってきた。周囲を見渡すと緑色や黄色の落ち葉が地面に広がっていて、「夏が遠ざかり、もう秋が始まるんだ」と感じたという。
高知県予選の選考委員を務めた「家庭倫理の会高知」の中山栄都子さん(65)は、「情緒豊かに秋が近づくことを感じていて、子供らしく純粋に自分の心をそのまま表現している」と評価する。
阿部君は「全国だから自分よりすごい人がたくさんいると思ってた。入選してびっくり」と照れた表情。
新型コロナウイルス感染拡大による休校が明け、久しぶりに登校した時の気持ちを「がっこうが さいかいできて うれしいな おにごっこして かぜきもちいい」と詠んでくれた。(乙井康弘)
付箋でラッキョウPR 黒潮町の南郷小児童が企画し販売
(高知新聞 2020 年 6 月 10 日朝刊より)
高知県幡多郡黒潮町浮鞭の南郷小学校の児童がこのほど、黒潮町特産のラッキョウをPRしようと、オリジナルキャラクターをあしらった付箋=写真=を作った。近くのビオスおおがた情報館や、黒潮町入野のネストウエストガーデン土佐で販売している。1枚300円(税込み)。
中心となったのは現6年生。南郷小学校児童は4年時の総合学習でラッキョウの歴史を学び、5年時には近くの田んぼで稲作に取り組む。昨年、収穫したコメを売った収益で、付箋作りを企画した。
高知市の業者に製作を依頼し、3月末にTシャツ形の300枚が完成。児童らが考案した、頭がラッキョウ形の「美春ちゃん」「かいらくん」「ラッシーくん」の3きょうだいをあしらった。名前はラッキョウの花や、海のそばで育てていることなどにちなんで付けた。
6月初めには5、6年生13人が店舗を回り、付箋を並べてくれるようにお願い。矢野礼恩君(11)=6年=は「英語交じりのロゴ『HAPPYラッキョウ』が入っていてかっこいい」、宗崎葵さん(11)=6年=は「大事に使ってもらって、ラッキョウをみんなに知ってもらいたい」と話していた。(今川彩香)