むろと廃校水族館|小学校の校舎を活用した高知県東部・室戸市の人気スポット

室戸近海の魚が校内にズラリ。子どもの遊び場もある「むろと廃校水族館」に登校!
高知県室戸市室戸岬町にある「むろと廃校水族館」は、室戸市立椎名小学校の廃校舎を活用した水族館として多くの人気を集めています。水槽には、地元の漁師さんたちが室戸近海で取った魚を“転入生”として毎日のように運び入れています。屋外プールにはウミガメやサメが泳ぎ、手洗い場にはナマコやエビが触れるコーナーがあります。
館内には教室に置かれていた黒板や机、いすがそのまま残った教室のスペースがあります。そのため、まだ学校に行ったことのない子どもたちが学校の雰囲気を味わう場にもなっているそうです。学校と水族館を融合させたむろと廃校水族館。子どもから大人まで楽しめること間違いなしです。
お子さま連れの方へ
- 水族館は 3 階建てで、 2 階までエレベーターがあります
- おむつ台、授乳室は 2 階のベビールームにあります
- べビーカーは館内で利用できますが、「混雑時は危ないので車に置いてきほしい」とのことです
施設概要
施設名 | むろと廃校水族館 |
---|---|
運営 | NPO法人日本ウミガメ協議会 |
所在地 | 高知県室戸市室戸岬町 533-2 |
電話番号 | 0887-22-0815 |
利用時間 | 4 月~9 月 9:00~18:00 10 月~3 月 9:00~17:00 年中無休 |
ご利用方法 | ■入館料 大人(高校生以上)600 円 小学生・中学生 300 円 小学生未満は無料です。 |
駐車場 | 無料。100 台駐車できます。 |
マップ
詳細情報
国道55号を徳島方面へ。駐車場は100台収容できます
国道 55 号を徳島方面へ進むと、左手に「むろと廃校水族館」の看板が見えてきます。この看板が見えたら目的地はもうすぐそこです。
駐車場は広く、100 台収容できます。




「石碑」かと思ったら…
玄関には「室戸市立椎名小学校」と書かれた「石碑」がありました。むろと廃校水族館は廃校になった椎名小学校を活用してできました。側面には、椎名小学校の校歌も刻まれています。
「石碑」だと思って反対側を見ると…、なんと自動販売機でした!


大人気のぬいぐるみくじ!あなたはどのくじを引きますか⁉
むろと廃校水族館といえば、大人気のぬいぐるみくじ。ぶりくじ、さばくじ、しゅもくじの 3 種類があります。料金は 1 回 1000 円。特等と 2 、3 、4 等の 4 段階に分かれています。自分が欲しいぬいぐるみの色のくじを引きます。特等が欲しくて何回もチャレンジした結果、“乱獲”して、両手に抱えて帰る人もいるようです。
ココハレ編集部員も挑戦!特等を狙いましたが、4 等でした。館長さんいわく、「『特等が欲しい!』という邪念がある人ほど当たらない」のだそう。





手洗い場を活用した「タッチングプール」。エビやナマコに触れます
さぁ、館内へ。2 階に上がると、手洗い場を活用したタッチングプールがあります。普段あまり触る機会のないエビやナマコに直接触ることができます。エビは人間が手を近づけると動くので注意が必要です!



授業が始まるの…⁈
タッチングプールを過ぎると、どこか懐かしい雰囲気の教室があります。黒板や勉強机などがあり、まさに学校です。教室には室戸市で現在使われている小学 1~6 年生の教科書が置いてあります。ここでご飯を食べてもよいとのことです。みんなで食べるご飯はなんだか給食みたい。
跳び箱の水槽にもびっくり!この跳び箱は跳ぶ用ではなく、見る用ですね。



1階の水槽エリア。中央の水槽ではウミガメが泳いでいます
水槽エリアは少し薄暗く、海のにおいが漂っています。目に飛び込んでくるのは、数匹のウミガメが泳ぐ円柱の水槽。ウミガメを横から見たり、上から見たりできます。人が近づくと寄ってきてくれて、とても人懐っこいウミガメたちでした。ココハレ編集部員は、ウミガメの大きさに圧倒されました。



室戸で取れた魚たちを展示
水槽エリアには、室戸で取れた魚たちが展示されています。地元の漁師さんたちに協力してもらい、毎日のように“転入生”を受け入れています。
水槽エリアの一番奥では、飼育員さんになりきって水槽を掃除することもできます。ココハレ編集部員も掃除してきました!




3 階へ
3 階に上がると、ワニやペンギンなどリアルな剥製がお出迎え。昔の室戸市の人たちがお土産で持って帰ってきた物を集めたり、学校から寄贈してもらった物もあるそうです。
廊下には、ホルマリン漬けにされた生き物がずらり。それぞれの展示物に名前と説明が書かれています。「ハマフグ ストレスから毒を出すが、自分も死んでしまう」「キタマクラ 毒があり食べられない。だからキタマクラなのか?」。シュールです。
廊下には「廃校水族館の歌」が流れています。室戸高校の生徒が突然持ってきてくれたとのこと。甘酸っぱい歌詞をお楽しみください。




小学校の雰囲気そのままに。理科室と準備室も展示スペースです
準備室に展示されているのは、理科の授業で見たことがある骸骨。触ってもいいですが、骨折させないように気をつけくださいね。すでに 10 回も骨折しているそうですので…。
理科室の実験台には、ホルマリン漬けにされた展示物がたくさん置いてあります。生き物の展示以外にも、望遠鏡や顕微鏡があるなど理科室としての機能がそのまま残っています。カメの甲羅もあります。背負って、ハイチーズ。



水族館ですが、音楽室があります。廃校となった小学校ならではですね
音楽室には木琴や鉄琴、ハンドベルなど実際に触って演奏できる楽器がたくさん置いてあります。本格的な楽器を触ったことがない子どもたちに、積極的に触って遊んでもらいたいとのこと。オルガンもあり、弾くことができます。
子どもが体を動かして遊べるスペースもあります。来館者だけでなく、地元の漁師さんの子どもたちにも遊んでもらえるように、2019 年 2 月にボルダリングを設置しました。家では遊べないおもちゃをあえて置くことで、思い切り遊んでほしいという思いがあるそうです。




図書室もあるんです!海の生き物に関する本や、昔話の本などが置かれています
音楽室を出ると右手に図書室があります。
海の生き物に関する本だけでなく、日本昔話や偉人の本なども読むことができます。紙芝居もあり、のんびり過ごせます。

25メートルプールを活用した屋外大水槽
むろと廃校水族館の 25 メートルプールでは子どもたちではなく、サメやエイなどが泳いでいます。小プールでは、ウミガメが 6 匹ほど泳いでいました。プールに落ちないように気をつけてくださいね。
屋外大水槽の入り口には、視力検査や身体測定で使われる機器があります。もちろん、測定できます。先生役と生徒役で測定するのもいいですね。



トイレと授乳室
2 階の屋外大水槽の近くに男性用、女性用トイレと多目的トイレ、3 階は音楽室の近くに男性用、女性用トイレがあります。多目的トイレの中は広く、手すりや背もたれもついていて安心です。
授乳室(ベビールーム)は、2 階のタッチングプール前にあります。おむつ替えもできます。




MOTOKOのおでかけ絵日記でもご紹介しています。

職員さんから一言
むろと廃校水族館内にある物は、どんどん触って、どんどん遊んでもらってかまいません。多くの人が長距離の運転で疲れていることでしょう。子どもも長時間チャイルドシートに拘束されてしんどいはず。そんな体を休め、開放できる場所にしたいと思っています。子どもはずっと魚を見ていられるので、大人はその間に本を読んだりしてもいいかも。子どもに優しい水族館にしたい。これは館長である私の思いです。
利用者の声

静岡県
むろと廃校水族館のことは以前から知っており、行ってみたいと思っていました。雨ですが、屋内なのでよかったです。
子どもは学校の水族館という雰囲気が気に入ったようで、元気にはしゃいでいました。大人としてはどこか懐かしい雰囲気を感じました。
息子は水槽エリアの大きなカメにくぎ付けでした。タッチングプールのエビに触ろうとしましたが、はねられて少し怖かったみたいです。
この記事の著者
