むろと廃校水族館|小学校の校舎、プールが水族館に!ウミガメがいる高知県東部・室戸市の人気スポットです
室戸近海の魚が校内にズラリ!子どもの遊び場もあり、のんびり過ごせます
室戸市室戸岬町にある「むろと廃校水族館」は室戸市立椎名小学校の廃校舎を活用した水族館で、高知県東部の人気スポットです。
校内に水槽があり、地元の漁師さんたちが室戸近海で取った魚を“転入生”として毎日のように運び入れています。ウミガメに餌やりができます。
屋外プールではウミガメやサメが泳ぎ、手洗い場にはナマコやエビを触れる「タッチプール」があります。
館内には教室に置かれていた黒板や机、いす、用具などがそのまま残り、学校の雰囲気も味わえます。音楽室が子どもの遊び場になっています。
※この記事は 2024 年 4 月 8 日に再公開しました。
お子さま連れの方へ
- 水族館は 3 階建てで、 2 階までエレベーターがあります
- おむつ台、授乳室は 2 階のベビールームにあります
- べビーカーは館内で利用できますが、「混雑時は危ないので車に置いてきほしい」とのことです
施設概要
施設名 | むろと廃校水族館 |
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運営 | NPO法人日本ウミガメ協議会 |
所在地 | 高知県室戸市室戸岬町 533-2 |
電話番号 | 0887-22-0815 |
利用時間 | 4~9 月:9:00~18:00 10~3 月:9:00~17:00 |
ご利用方法 | 入館料:大人(高校生以上)600 円、小学生・中学生 300 円、小学生未満は無料 休館日:なし |
駐車場 | 無料 100 台駐車できます。 |
URL | https://twitter.com/murosui_kochi |
マップ
詳細情報
【アクセス】国道55号を徳島方面へ。駐車場は広々100台
むろと廃校水族館は高知自動車道・南国ICから徳島方面へ約 2 時間。近づくと、左手に「むろと廃校水族館」の看板が見えます。
駐車場は広く、100 台収容できます。屋外に、捕鯨に使われた道具や水産高校の練習艇が展示されています。
むろと廃校水族館は廃校になった椎名小学校を活用し、2018 年にオープンしました。2024 年2月には博物館に登録され、より充実した展示ができるようになりました。
校舎に近づくと、「室戸市立椎名小学校」と書かれた「石碑」がありました。側面には、椎名小学校の校歌も刻まれています。
反対側を見ると…、なんと自動販売機でした!遊び心たっぷりの水族館です。
【入り口】大人気のぬいぐるみくじ!ぶりくじ、さばくじ、しゅもくじから選べます!
チケットは受付で購入します。後ろには大人気のぬいぐるみくじ!
ぬいぐるみくじは、ぶりくじ、さばくじ、しゅもくじの 3 種類があり、料金は 1 回 1000 円。特等、2 等、3 等、4 等に分かれていて、自分が欲しいぬいぐるみの色のくじを引きます。
ココハレ編集部員も挑戦!特等を狙いましたが、4 等でした。
館長さんいわく、「『特等が欲しい!』という邪念がある人ほど当たらない」とのことです…。
それでは、館内に入ってみましょう!
【2階】手洗い場を活用した「タッチプール」。エビやナマコに触れます
2 階で最初に楽しめるのが「タッチプール」。なんと、手洗い場を活用しています。
ナマコやヒトデ、エビがいます。ナマコやヒトデは定置網では取れないので、漁師さんがわざわざ取ってきてくれるそうです。
タッチプールを過ぎると、教室が現れます。黒板や勉強机、教科書があり、まさに学校です。
懐かしい跳び箱も置かれています。近づくと…、水槽でした!
【2階・水槽エリア】ウミガメに餌やりができます
そのまま進むと、水槽のエリアです。大きく三つに分かれていて、円柱の大きな水槽が設置されています。
最初の水槽にウミガメがいます。水槽の上から、横からゆっくり見学できます。
餌やりもできます。1 回 200 円です。
室戸近海の魚も展示されています。地元の猟師さんたちに協力してもらい、毎日のように“転入生”を受け入れているそうです。
ボラにも餌やりができます
真ん中のエリアの円柱水槽にはボラ、三つ目のエリアの円柱水槽にはエイなどが泳いでいました。
ボラにも餌やりができます。近づくと大量に寄ってくるので、迫力があります!
室戸廃校水族館の遊び心の一つが「飼育員らくらくシステム」。水槽についた水滴を拭くぞうきんが置かれていました。
「あたらしい海の仲間」とは?環境問題を学べます
目を引いたのが「あたらしい海の仲間たち」という展示。ビニール袋や釣りで使う疑似餌など、海の生き物を苦しめる海洋ごみが水槽に展示されています。
環境問題について親子で話してみませんか?
続いて、3 階へ行ってみましょう。
【3階】骨格、ホルマリン漬け…標本が展示されています
3 階ではワニやペンギンなどリアルな剥製がお出迎え。室戸市の人たちが昔、お土産で持って帰ってきた物を集めました。学校から寄贈してもらった物もあるそうです。
3 階では理科室と廊下に標本が並んでいます。理科準備室にはクジラの骨格標本もあります。
廊下の展示には生き物の名前と説明が書かれています。
「ハマフグ ストレスから毒を出すが、自分も死んでしまう」
「キタマクラ 毒があり食べられない。だからキタマクラなのか?」
シュールです。
【3階・遊び場】楽器に触ったり、ボルダリングに挑戦したり。一休みできます
理科室の先は音楽室。こちらは休憩スペースです。
音楽室ということで、オルガン、木琴、鉄琴、ハンドベルなどの楽器が置かれています。
子どもだけでなく、大人も楽しそうに演奏しています。
室内用の遊具やボルダリングの壁も設置されています。「来館者だけでなく、地元の漁師さんの子どもたちにも遊んでほしい」とのことです。
【3階・図書室】海の生き物に関する本などが置かれています
音楽室から先に進むと、図書室があります。
海の生き物に関する本だけでなく、日本昔話や偉人の本、紙芝居、新聞もあります。
図書室には、むろと廃校水族館オリジナルのプリントシール機があったり、入り口でおみくじが引けたり。のんびり過ごしてくださいね。
【1階・プール】25メートルプールを活用した屋外大水槽
3 階から 2 階に降りて屋外に出ると、25 メートルプールと小プールが見えます。
かつて子どもたちが泳いだプールで、今はサバやブリ、サメやエイの仲間が泳いでいます。
小プールにはウミガメがいます。
屋外大水槽の入り口には、視力検査や身体測定で使われる機器が置かれていました。もちろん、測定できます。
先生役と生徒役で測定するのもいいですね。
【トイレ、授乳室】2階に多目的トイレがあります
2 階の屋外大水槽の近くに男性用、女性用トイレと多目的トイレ、3 階の音楽室近くに男性用、女性用トイレがあります。多目的トイレの中は広く、手すりや背もたれもついていて安心です。
授乳室(ベビールーム)は、2 階のタッチプール前にあります。おむつ替えもできます。
むろと廃校水族館ってどんな所?ココハレの「MOTOKOのおでかけ絵日記」でもご紹介しています。
むろと廃校水族館の近くには、室戸広域公園があります。大型複合遊具やアスレチック広場があり、「たこたこ公園」と呼ばれています。
職員さんから一言
むろと廃校水族館内にある物は、どんどん触って、どんどん遊んでもらってかまいません。
多くの人が長距離の運転で疲れていることでしょう。子どもも長時間チャイルドシートに拘束されてしんどいはず。そんな体を休め、開放できる場所にしたいと思っています。
子どもはずっと魚を見ていられるので、大人はその間に本を読んだりしてもいいかも。子どもに優しい水族館にしたい。これは館長である私の思いです。
利用者の声
3歳の息子と遊びに来たお母さん
子どもは学校の水族館という雰囲気が気に入ったようで、元気にはしゃいでいました。大人としてはどこか懐かしい雰囲気を感じました。
息子は水槽エリアの大きなカメにくぎ付けでした。タッチングプールのエビに触ろうとしましたが、はねられて少し怖かったみたいです。