SATOUMIで海の生き物の“いい顔”を見つけよう|おすすめの生き物を紹介
足摺海洋館「SATOUMI」おすすめの生き物を新野大館長に聞きました
2020 年 7 月にオープンした高知県立足摺海洋館「SATOUMI」。ココハレを利用するお父さん、お母さんからも「夏休みに家族で行きたい」という声が上がっている、この夏注目のスポットです。
展示されている生き物は 350 種 1 万 5000 点。この中から特におすすめの生き物を、新野大館長に教えてもらいました。注目ポイントは「顔」。のびのびとした“いい顔”の生き物たちを親子で探してみてくださいね。
( 2020 年 7 月 31 日発行のこども高知新聞「読もっか」の記事に加筆しました)
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トサシミズサンショウウオ
2018 年に新種と分かった、土佐清水市の天然記念物。土佐清水市内の限られた場所にしか生息していない貴重なサンショウウオで、体は小さいけれどクリクリした目がかわいい!特に正面からの顔はたまりません。
ワモンダコ
体の色が激しく変わるタコ。こげ茶色になったかと思えば、暗い灰色に。時には頭部の半分がこげ茶色、もう半分が灰色になったりもします。さらに、網目や雲の模様が現れたり、体の表面がでこぼこになったり。変幻自在です。
シノノメサカタザメ
前の足摺海洋館時代から 15 年間も飼育されている人気者。体長は 172 センチメートルもあります。名前に「サメ」と付いていますが、エイの仲間です。サメはエラ穴の切れ目が体の横にあり、エイはおなか側にあるんですよ。
ハナオコゼ
胸びれが人間の手のようになっていて、開いたり、物をつかんだりできます。胸びれで海藻をつかんで落ちないようにしてじっと隠れていて、近づいてきた魚などを大きな口で一飲みにしてしまいます。
ロウソクギンポ
足摺の磯の浅場に住む小型のイソギンポの一種です。オオヘビガイという岩の表面に付く貝の空き殻や、サンゴの穴にもぐり込んで生活しています。貝殻や穴から出た正面の顔は、笑っているようですね。
ゴマサバ(清水さば)
土佐清水市のブランド魚「清水さば」です。新鮮なものを刺身でいただくと、ほどよいあぶらと弾力のある食感で、最高においしいです。SATOUMIの「外洋」の水槽では、よく太ったサバたちが頭の上を泳いでいます。
リョウマエビ
日本で初めて新属・新種として報告されたイセエビの一種。土佐湾で取れた個体が新種として報告されました。そのりりしい風ぼうから、土佐藩出身の志士、坂本龍馬にちなんで名前に「リョウマ」が付けられました。
ウミウシの仲間たち
日本で確認されているウミウシの 4 分の 1 に当たる 384 種のウミウシが、竜串湾には生息しています。多様性に富んだ海だということが分かりますね。
新野大館長からメッセージ
SATOUMIでは、生き物たちが暮らしていた自然界の環境を、そのまま水槽の中に再現しています。ですから、生き物たちはみんな、生き生きと生活をしています。
生き生きとしている生物たちはみんな、“いい顔”をしています。「魚にも“いい顔”と“悪い顔”があるの?」と思った人もいるでしょう。
あるんです。
元気な魚はきれいな目をしていて、かわいいです。魚たちの“いい顔”を見たみなさんも、笑顔の“いい顔”になってくれればうれしいです。
※生き物の写真は新野大館長の提供です。
ご紹介した生き物たちはSATOUMIの館内のどこかにいます。頑張って探してみてください。
館内の詳しい情報は「おでかけスポット」でご紹介しています。こちらからどうぞ。