日本脳炎ウイルス感染への注意が呼び掛けられています
高知県が日本脳炎ウイルスへの感染に注意するよう呼び掛けています。日本脳炎はウイルスを持つ蚊が人を刺すことで感染します。多くの人は無症状ですが、重い脳炎を発症した場合は 20 ~ 40 %が亡くなると言われています。蚊が増える季節ですので、長袖や防虫スプレーなどを使い、刺されないように注意しましょう。
ワクチンは定期接種になっています。標準スケジュールでは 3 歳から始まりますが、生後 6 カ月から接種できます。心配な人はかかりつけの医師に相談してみてください。
高知県が日本脳炎の注意喚起を発表
(高知新聞 2020 年 7 月 18 日朝刊より)
高知県は17日までに、日本脳炎ウイルス感染への注意喚起を発表した。7日に県内で飼育されている豚10頭の血液検査を行った結果、5頭が感染しており、流行地域の判定基準(50%)を上回った。
日本脳炎は、ウイルスに感染した豚の血液を吸った蚊(コガタアカイエカ)が人を刺すことで感染する。感染した約千人に1人が重篤な脳炎を発症し、そのうち20~40%が死亡するとされる。人から人には感染しない。
高知県内では2011年以降、患者は発生していないが、全国では昨年に9人の報告があった。高知県健康対策課は「野外で活動する際は長袖や防虫スプレーで蚊に刺されないよう注意し、ワクチンの定期接種対象となっている子どもは接種するようにしてほしい」と呼び掛けている。(山本仁)
この記事の著者
ココハレ編集部
部員は高知新聞の社員 6 人。合言葉は「仕事は楽しく、おもしろく」。親子の笑顔に出合うことを楽しみに、高知県内を取材しています。