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アユを放流したよ、元気に育ってね!|週間高知の子どもニュース(2022年5月28日~6月3日)

アユを放流したよ、元気に育ってね!|週間高知の子どもニュース(2022年5月28日~6月3日)

高知県内は今、アユ漁の季節。今週は二つの学校で児童がアユを川に放流し、「元気に育ってね」と願いを込めました。

黒潮町の南郷小学校が安全な学校づくりに取り組む「セーフティ・プロモーション・スクール」の認証を取得しました。「子どもにとって安全な教育環境づくりを続ける」とのことです。

2022 年 5 月 28 日~ 6 月 3 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。

アユ2.5万匹放流 漁協と児童ら 高知市

アユの放流を楽しむ土佐山学舎の1年生(高知市土佐山)
アユの放流を楽しむ土佐山学舎の1年生(高知市土佐山)

(高知新聞 2022 年 5 月 28 日掲載)

高知市の鏡川漁協が26日、流域の子どもたちと一緒にアユ約2万5千匹(300キロ)を放流した。

子どもにはこのうち約4千匹を用意。土佐山学舎と鏡小学校、行川学園、鴨部わかば保育園の計約80人が上中流域の4カ所で放流を体験した。

土佐山学舎は1年生15人が「土佐山学」という授業の一環として参加。直売所「BAL土佐山」近くの河原から約12センチのアユを送り出していき、「バケツから跳んでった」「泳ぐの速い」「うちで飼いたい」と大喜びだった。

「アユはどうして元気なの?」と児童に尋ねられた漁協の高橋幹博理事(72)は、「ごはんのコケをいっぱい食べるから。みんなもたくさん食べて元気に育って」と笑顔で呼び掛けていた。(川田樹希)

南郷小に安全認証 黒潮町 防災活動など評価

セーフティ・プロモーション・スクール認証の旗を受け取る児童(黒潮町の南郷小学校)
セーフティ・プロモーション・スクール認証の旗を受け取る児童(黒潮町の南郷小学校)

(高知新聞 2022 年 5 月 28 日掲載)

児童と保護者、住民が連携して防災活動などを展開する幡多郡黒潮町浮鞭の南郷小学校が27日、安全な学校づくりに取り組む「セーフティ・プロモーション・スクール」(SPS)の認証を取得した。同校は「子どもにとって安全な教育環境づくりを続ける」としている。

日本SPS協議会(大阪府)が防災、防犯、交通安全に継続して取り組む全国の小中高校などを認証する。県内では山奈小(宿毛市)、旭小(高知市)に続く3校目の取得。

南郷小は児童と保護者、住民が参加する防災キャンプや、住民と連携しての危険箇所確認、交通安全の啓発動画制作といった活動を展開。同協議会の視察などを経て認証が決まった。

この日の認証式には児童や保護者、住民ら約100人が出席。児童会長の高橋凌海(りょうが)君(11)が「自分の命は自分で守り、事故に気を付けて元気に過ごそう」と宣言し、同協議会の藤田大輔理事長(61)は「安全を大切にする皆さんの思いが南郷小の新たな伝統になってほしい」と児童に呼び掛けていた。(河本真澄)

梼原小6年生 千枚田で田植え

千枚田で田植えをする梼原小学校の6年生ら(梼原町神在居)
千枚田で田植えをする梼原小学校の6年生ら(梼原町神在居)

(高知新聞 2022 年 5 月 28 日掲載)

高岡郡梼原町神在居(かんざいこ)の千枚田で27日、梼原小学校6年生21人が地元の住民らと田植えをした。秋の稲刈りに向け、草取りなどの作業を行い、年間を通じて米作りを学ぶ。

この日は、千枚田ふるさと会の田村俊夫会長(61)が、地元で飼育されている肉牛のふんを肥料にしており、町内で食が循環していることを説明。「地元の食材をたくさん食べて」と呼び掛けた。

田んぼに入った児童は「歩くだけでもしんどい」「後ろにこけそう」。森山虎太郎君(11)は「田んぼに入るのは初めて。ご飯が大好きなのでおいしい米になってほしい」と収穫を心待ちにしていた。(富尾和方)

日高村の能津小児童がアユ放流 仁淀川

(高知新聞 2022 年 5 月 29 日掲載)

日高村本村の能津小学校の全校児童17人が27日、仁淀川にアユの稚魚約220キロを放流した=写真。

子どもたちに川の自然に触れてもらおうと、仁淀川漁協が毎年実施している。児童は学校近くの河原で、バケツを使って丁寧にアユを川へ送り出し、「バイバイ、元気でね」などと声を掛けていた。

4年の壬生ユナさん(9)は「アユが一気に泳いでいって面白かった。大きくなってほしい」と話していた。

プールの生き物を救出&生態学ぶ 土佐清水市・下川口小

ヤゴやオタマジャクシなどを網で捕獲する児童ら(土佐清水市下川口)
ヤゴやオタマジャクシなどを網で捕獲する児童ら(土佐清水市下川口)

(高知新聞 2022 年 6 月 2 日掲載)

土佐清水市の下川口小学校で5月31日、「生き物救出作戦」と題した水生昆虫などの採取、観察学習が行われた。児童が県立足摺海洋館の職員と一緒に清掃前のプールでヤゴやミズカマキリなどを捕まえ、生き物に親しんだ。

同館が昨年に続き企画。全校児童16人が網を片手に、足首ほどの高さまで水を抜いたプールに入った。児童は「いっぱい助けたい!」「カエルになりかけのオタマジャクシおるー」などとはしゃぎながら、次々と生き物を捕獲して容器に入れていった。

同館飼育員がカエルの生態について講義も行い、「アマガエルが鳴くと雨が降ると言われている」「体の色を変化させて天敵から身を守っている」などと紹介。児童たちは興味津々な様子で聞き入っていた。

採取した生物は学校近くの用水路に放流した。6年の公文歩君(11)は「野生に戻って元気に育ってほしい。これからも生き物を探したい」と話していた。(小笠原舞香)

米奥小全校児童が仁井田米植える 四万十町

泥んこになりながら田植えを楽しむ児童ら(四万十町一斗俵)
泥んこになりながら田植えを楽しむ児童ら(四万十町一斗俵)

(高知新聞 2022 年 6 月 3 日掲載)

県内有数の米どころ、高岡郡四万十町米奥の米奥小学校の全校児童が1日、近くの田んぼで住民らと仁井田米の田植えを体験した。地区の子どもが減り米価低迷も続く中、子どもたちは泥んこになりながら、地元の伝統を学んだ。

農業を身近に感じ、食育につなげようと、毎年全校で実施。児童21人は田植え前、同町市生原の農業、坂本節雄さん(73)から、穀物のほこりや殻を飛ばす箕(み)や人力の除草器など、昔の農具を使った田植えの様子を教わった。

その後児童は、素足で約7アールの田んぼへ。足をとられて転びそうになりながら、仁井田米の品種の一つ、ヒノヒカリの苗を植え付けていった。

秋には400キロ前後のコメが実るといい、稲刈りして皆で食べる予定。下級生に気を配りながら最後の田植えを楽しんだ6年、島村那月さん(11)は「虫がいると嫌だけど楽しい。お米は毎年おいしいので、収穫して皆で食べるのが楽しみ」と、笑顔で腰をかがめていた。(小林司)

 

高知の子どもたちや教育に関するニュースは高知新聞PLUSでご覧いただけます。こちらから

この記事の著者

小笠原雄次

小笠原雄次

息子と娘はすでに成人。孫ができるのはいつになるか。趣味はテニス。体調管理も兼ねてプレイしてます。1963年生まれ。

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